経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

迫力の出所

2007年07月09日 | Weblog
 命に代えて、とか命がけで、といったところで、誰も信用しない。武家社会はいざ知らず、そういって命を絶った人は、まずいないから、単に強調語にすぎない。
 だが、政治家を引退する、つまり政治生命をかけてということを、これだけ具体的にに公言すると、勢い迫力がでてくる。

 物事の判断は、すべからく対比だから、そう言った小沢さんに対して、安倍さんは、といった受け取りをしてしまう。

 もちろんそれが、小沢流のやり方で、狙いもそこにある。そこで安倍さんが対抗上、「私も・・・」といったらシメシメ。誰でもお茶の2番線茶よりも一番茶を好むから。
今朝の党首討論では、聞き流したわけだが、それでも小沢さんにしたら、シメシメ。」

戦略がある人は、こうしたミエの切りどころが、実にうまい。先にミエを切ったあとに、ライバルがきってもうまくいかない。先に動いて、相手を動かせる、というのは孫子の兵法のイロハだ。

 ところで、午前中、安倍さんの顔色のことに触れたが、小沢さんは、もっと酷い。もともと持病持ちと聞いているが、それにしても目の隈、たるみ。安倍さん同様化粧しているのだが、それでも隠せない。

 ここからは、私の作文。それで、どっちに転んだとしても引退する決意をしていたのではないか。だったら、これは切り札に使える、と読んだ。小沢さんならそうだ。いや私が小沢さんだったら、そうする。

 さてまた小泉さん礼賛か、と、言われるかも知れないが、最初から一期。一期でやめると言うことを決めていなかったとしたら、あの小泉さん、突然変異みたいな迫力は出せない。

 私は経営の世界しかしらないが、経営者には2通りある。迫力ある人とない人。それを戦略を持っている人といない人と、言い換えてもいい。
 小沢さん、小泉さんは、三国志で有名な赤壁の戦、「自陣の退路を断つ」の戦略を採っている。だが、首相には、泥縄は見えても、戦略性が見えない。ロマン(理念)がかすかに見えるが、戦略を欠く理念は、空気のよどみに均しい。


 今、安倍さんに、「私の脳力開発のセミナーを受けていただければなぁ、少し高い料金取るけど・・・」と、メールしたいなぁとまじめに思っている。