経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

「ビジネにスホテル あけぼの」のHPで学んだこと

2005年11月11日 | Weblog
山口県・防府市 ホテルあけぼのhttp://www.akebono21.com/石村さんは、なにをお
客がが望んでおられるかを柱に、経営の工夫をされています。そんなこと当たり前、と言われるかもしれませんが、たいていは自分の立場からの経営改善というのが実態です。

 その例をHPで見てみましょう。私に言わせたらお客の立場、お客を主人公にしたHPなど希有です。
 ホテルの道路案内一つとっても実にわかりにくい。対してあけぼのホテルまでの道案内ガイドは、感動的です。カーナビを持っていない人に、迷わず来ていただくために、自分で車を運転し迷うようなポイントを写真で写し、ガイドしている。石村さんが常に消費者の視点で考え行動していることが、見る人に伝わってきてすごいです。

 自分の身近の道路は自分では分かっていることですが、観光客はわからない。分からない人たちの視点でガイドや地図は創られなければならないのに、分かっている自分のためにガイドしているおかしな案内や地図がほとんどです。

 それにほとんどのHPは、経営者の心や考えが見えない。単なるHPは自社の自慢か、HPのできばえの自慢用です。表現の違いはあるにしても会社が中心・主役で、また1つ1つの画面の背景がどういう考えで創られたが見えてこない。

 ですからあけぼのHPをみて、たとえば1ヶ月の夕食メーニュー提示が、お客にとってどうプラスになるかなど、宿の経営者でも理解され人は案外に少ないのでは、と思います。ましてや宿にとっては不利になるかも知れないことですから。
 ですが、お客様から見たら、実に貴重な欲しい情報なのです。

 あけぼの石村さんのすばらしいHPの根本には、お客が主人公のHPを創っていることです。主語がお客様。その視点で創られているHPは、あるようでないに等しい。

 あけぼののBBSをご覧になったら、そのことが即理解できるはずです。
 お客様の声(書き込み)が弾んでいる。この感激、喜びを実際に体感したくて、
こに宿泊することが、目的で防府までわざわざ来る、というお客までいる、という現象を生んでいるのです。
 もちろんHPは、こうでなくてはという積もりなどありません。ただ消費者中心主義、顧客第一を唱えている会社が、HPで自社中心、自分中心の立派なHPを創られているのは、言うこととやっていること、おかしいぞ、とお客様が思われるのは事実だと思います。それにあなただったら、どっちが気持ちいいか、選択の問題だと思います。