経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

いい時代

2005年05月12日 | Weblog
ものがうれないという。売れるものがつかめないという。さらには消費者の好みについていけないという。皆、同根である。
企業は、さまざまな意味で世間が狭い、世間とのズレがある。業界、という「界」という垣根を作っているからである。

これから消費者として如何に豊かに自分達が経験を積んでいるかどうか、ということがキーになる。その意味で、ごく普通の消費者の生活部分すら見えない業界、企業は苦しい。また一日の大半を、工場とか本社とといった折りの中に閉じ込めれている仕事の人はハンディがある。それに時間に縛られている。規則などに縛られている人もそうだ。縛られているということは、閉じ込められていることと同じで、自由活発できませんからね。
たとえば床屋さん。頭を刈るという事を自分の籍の中、店舗の中で、体の部分の頭だけをちょきちょきやるから、どうしても狭くなる。あの1時間~1時間40分の拘束が如何にお客様にとって辛いかという体感実感すらできていない。手錠をはめられて、剃刀などの刃物を持った人にじっと拘束されている、お客の苦痛がイメージできない。床屋さんは床屋に一番いっていないですからね。この話。S62年に理髪学会の全国大会の基調でお話したんです。千人理容師の先生がお集まりで。
でもこのことを実践された方、長崎の佐藤さん始め、5-6人ですよ。

 そうしたお客様の体感をいっぱい積むと、いろんな経営革新が見えてくる。事業というのはお
客様に合わせて、喜んでいただき、喜ばせのお駄賃として生きることしか出来ない。これが経営ですよ。ですから極端いうようですが、消費者の時間というものを増やすことによって身につけていくこと。これさえやっておけば十分なんです。それを時間、金かけて経営者の立場からの発案、やっている。まァ当たることないとはいいませんが、あたった方が具和胃が悪くなる。。外れる確立の方が多い。それで救われている。
 
消費者中心の世界から、経営をやる、という側面なしで、ここまでこれたのだから、その側面から経営やったらどれだけ大きく伸びるかしれない。本当に楽しみの多い時代到来です。