JA6VQA 日々新たに

趣味のアマチュア無線で海外との交信や写真などを中心に、日々感じることを書き綴ってみます。
 

TS-890もRMDRで勝負か

2018-05-20 19:20:40 | 無線
 Deyton Hamventionの模様が色々と伝えられてきております。
 相変わらずのにぎわいのようで、ご同慶の至りです。
 可なり長い間、QST誌上で謎の赤いベールをかぶったトランシーバーとおもえる
宣伝をしてきたKenwoodがついに発表したのがTS890でした。
 あえて最先端のSDRを採用しない、ダウンコンバージョンというすでに過去の遺物
と言えるかもしれない機能で勝負をかけてきたようです。

 その宣伝文句の中にRMDRなる数値をうたっています。ICOMの専売かと思っていた指標
をKenwoodも使いだして驚きました。

 ちなみにARRLのLABのDATA表にも
RMDRは取り上げられておりません。従来の耳慣れた3rd Order Dynamic Rangeが指標として
扱われております。

 ICOMがIC7810でアップコンバージョンにこだわり、狭帯域のルーフィングフィルター
を装着できないため、突然RMDRなる指標をカタログに出して、「どうだすばらしいだろう」
といったかどうかは知らないが、そんな数値があったんだとその当時思いました。

 RMDRとは とIC7810のからログに説明があります。すなわち
RDMR(Reciprocal Mixing Dynamic Range)とは「受信回路のLOに付随するフェーズノイズ
により近接する強入力信号からのブロッキングの影響で、受信感度がどの程度悪化するか」
の指標。数字が大きいほどブロッキングの影響が少ない事を示します。一般的にLOのフェーズ
ノイズが小さいほど、この特性が優れています。  以上ICOMのカタログより

 さてTS890のRMDRは112dBと書かれています。ちなみに100万円を超す高級機IC-7810の
RMDRは116dB その差はわずか4dB。 TS890の価格がどの程度になるのかはわかりませんが
最上位機種のTS990よりは当然安いことでしょうから、IC7810もびっくりでしょう。
 この4dBの差がどの程度実際の混信妨害に影響してくるのかはわかりませんが・・・
 さらにIC7810では実現できなかったルーフィングフィルターを装着しているとなると
当然受信性能はIC7810を超えるか同等と考えてもおかしくはないでしょう。

 市場に出てきて、実物を触る楽しみが出来たようです。
 でもSDRが騒がれているこの時代にいまさらダウンコンバージョンにルーフィング
フィルターで勝負とはKenwoodもやりますね。


 
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3 コメント

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コメントありがとう (JA6VQA)
2018-05-21 10:26:41
通りすがり さん
 お立ち寄りくださり、さらにコメントまで頂きありがとうございました。
 縁台将棋の見物者よろしく、あれこれ御託を並べるのも趣味のうちでございます。メーカーが切磋琢磨してわれわれを楽しませてくれ、感謝ですね。新製品を全部購入できて、聞き比べが出来レ場最高でしょうが、それは適いません。
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Unknown (通りすがり)
2018-05-21 08:39:03
すいません途中で書き込まれてしまいました。
でも、あえて挑戦す意気込みはKenwoodの凄いところ。夢をくれますね、むしろS/Nに期待したいと思ってます。LBはS/Nの良い静かなリグが良いです。YAESUは期待してません。オリジナリティに若干の問題あり。
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Unknown (通りすがりの)
2018-05-21 08:31:51
FT8とかのDIGIモードをやっている人の発言とは思えない。
4dBの差は、限界点で受信できるかできないか、じゃないの。ルーフィングフィルターが有っても無くても、聞こえないモノは聞こえないし、見えないものは見えない。
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