JA6VQA 日々新たに

趣味のアマチュア無線で海外との交信や写真などを中心に、日々感じることを書き綴ってみます。
 

FT-5000でのCW受信の裏技?

2018-03-29 15:11:19 | FT-5000
 FT-5000がやってきてもう7年が過ぎています。
 製品として発表されたのは2009年12月号のCQ誌だったようです。
 ダイナミックレンジが112dB、IP3は +40dB この数字が自慢だったのです。
 さらに300Hzと600Hzの峡帯域ルーフィングフィルター搭載です。
 当時として最高級の受信部の評価でした。

 しかしDSP化したためでしょうか、そのまえのフラグシップだったFT-1021
のアナログのAPFのすばらしさを知っている身にとっては、このAPFが一番もの
足りませんでした。
 途中でバージョンアップがなされ、APFが3段階に切り替えることができる
ようになりました。
 少しは改良されたようですが、それほど画期的な改良というほどではありません
でした。
 ただFT-1021にはなかったCONTOREという機能が追加されておりました。
 マニュアルでは通常は混信や雑音を減衰させるようにRDSP LVは-15に出荷時は
設定されています。
 私はこのLVを逆に設定できる最高値+20に設定してCWの受信音を持ち上げております。
 ちょうどAPFみたいな使い方です。
 
 ここからがちょッと変わった使い方です。
 CONTOURのピーク周波数を400Hz か500Hzに設定ましす。
 500Hzのほうがノイスレベルが低く感じますがゲインは落ちます。
 この状態でメインダイヤルを80Hzほど下げます。通常わたしはUSB CWを使っていますので
LSB CWのときは80Hzほど逆に上げるのです。
 80Hz前後をさぐるとノイズの中から目的のCW信号が浮き上がってくるのです。


 まったくアナログ的な使い方のように思いますが、デジタル的にどのように
動作しているのかはまったくわかりませんが、結果としてAPFを使うより弱いノイズ
混じりのCW信号を聞くのに重宝している裏技です。
 もしFT-5000のAPFに不満を感じている方はお試しあれ。
 経験的に見つけた業ゆえ、保証の限りではありませんが、わたしのFT-5000では
この方法でずいぶん助かっております。
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