後妻業

　直木賞を受賞した黒川博行の受賞後の一作目
「後妻業」を面白く読んでいます。

　老後の一人暮らしの男性を結婚相談所で紹介され後
釜になったり、内妻になったりして財産をせしめる
ことを生業にする悪徳女性を描いたものです。
　「後妻業」なんて職業があったんですね。
　こんなに簡単に遺産相続で何千万というお金が入っ
て、いいカモを紹介した結婚相談所の社長と山分けす
る、しかも旦那は事故死や病死で警察は事件としては
取り上げない。
　あまり仰山の資産をもっていると、狙われますよ。

　小説の中だけのものがりかと思っておりましたら
　事実は小説より奇なりで昨今の新聞紙上で京都の女
が逮捕され、何人もの夫を毒殺したらしい。
　逮捕された女は殺していないといい、遺体の体内か
らは青酸化合物がでているという。
　はたして乏しいい物証だけでこの悪女を有罪にもっ
ていけるのか注目です。
　
　財産もなく、老妻もいる私などは無関係な世界です
が女とは怖いものです。それに反して男は哀れなも
の。カマキリの世界と同じか。