JA6VQA 日々新たに

趣味のアマチュア無線で海外との交信や写真などを中心に、日々感じることを書き綴ってみます。
 

イグ・ノーベル賞

2012-09-22 11:11:06 | 日記
今年もイグ・ノーベル賞で日本人が受賞しました。
今年の受賞はおしゃべりな人を黙らせる装置 称して
スピーチジャマーだそうで、この装置をしゃべっている
に向けると0.2秒遅れてその人の声を発するというもの。
するとものすごく喋りづらくなることを利用した装置だ
たということです。

 この話を聞いてすぐ思い出したのは、かなり前になりま
すが、第3世代のアマチュア衛星を利用して、ループテス
トをした時の経験です。
 衛星に向けてCWで送信すると、少し遅れて自分の電波を
受信できます。この遅れてくる自分のCWをモニターしてい
ると、送信できなくなるのです。送信するときに聞くサイ
ドトーンと遅れて帰ってくるCWが一緒になると、パドル
操作がおかしくなり、送信できなくなることを経験しまし
た。
 今回のイグ・ノーベル賞受賞の装置はこの現象を利用し
たものだ思いますが、さすがですね。ぼんくらはこの現象
を衛星通信の時はサイドトーンだけを聞いて、衛星からの
返りは聞かないことにして交信することで満足しましたが、
頭がいいひとはこんな装置に発展させるんですね。
 このスピーチジャマーの発明者が衛星通信を経験して、
この装置を考えだしたかどうかは分かりませんが、衛星通
信を経験したひとはみなこの現象に出くわしていると思い
ます。
 凡人はそこで終わりますが、才能のある人ほどそこから
が出発なんですね。この差が大きく次に発展してくるので
しょう。
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