サムエル記下 3:1, 6
「サウルの家とダビデの家との間の戦争は久しく続き、ダビデはますます強くなり、サウルの家はますます弱くなった。
…
サウルの家とダビデの家とが戦いを続けている間に、アブネルはサウルの家で、強くなってきた。」
イスラエルに2人の王が君臨する日々が続きましたが、神様が選んだ王と、人が立てた王では、どちらが優勢になるかは火を見るよりも明らかです。そしてサウル王家ではイシボセテを即位させたアブネルの権力がますます強くなりました。真の王と傀儡政権とでは比べるまでもありません。この世の王にではなく天地万物の主権者であられるまことの王、主イエス様に従う者こそが真の勝利者です。
http://bible.com/81/2sa.3.1,6.ja1955
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サムエル記下 3:9-11
『「主がダビデに誓われたことを、わたしが彼のためになし遂げないならば、神がアブネルをいくえにも罰しられるように。 すなわち王国をサウルの家から移し、ダビデの位をダンからベエルシバに至るまで、イスラエルとユダの上に立たせられるであろう」。 イシボセテはアブネルを恐れたので、ひと言も彼に答えることができなかった。』
イシボセテはアブネルの過ちを指摘しましたが、イスラエル王国をダビデに譲ると脅されて何も言えなくなってしまいました。飾り物の王に過ぎないイシボセテの悲哀を見ることができますが、この世の有力者の前に屈服しなければ身の安全が保障されないようなときにも、神の義を貫く私たちでありますように。
http://bible.com/81/2sa.3.9-11.ja1955
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サムエル記下 3:12, 17-19
『アブネルはヘブロンにいるダビデのもとに使者をつかわして言った、「国はだれのものですか。わたしと契約を結びなさい。わたしはあなたに力添えして、イスラエルをことごとくあなたのものにしましょう」。
…
アブネルはイスラエルの長老たちと協議して言った、「あなたがたは以前からダビデをあなたがたの王とすることを求めていましたが、 今それをしなさい。主がダビデについて、『わたしのしもべダビデの手によって、わたしの民イスラエルをペリシテびとの手、およびもろもろの敵の手から救い出すであろう』と言われたからです」。 アブネルはまたベニヤミンにも語った。そしてアブネルは、イスラエルとベニヤミンの全家が良いと思うことをみな、ヘブロンでダビデに告げようとして出発した。』
自分が立てた王イシボセテが自分に刃向かうようになったことに怒ったアブネルは、主君であるはずの王を捨てて自らイスラエルの長老たちを説き伏せて、イスラエル王国をダビデに譲るために画策します。確かに傀儡政権に成り下がったサウル王朝でしたが、それでも部下は主人を立て、従うのが務めです。自分が王になり代わって国を動かそうとする傲慢な心は、やがて自らを滅ぼす事態に発展することを忘れてはなりません。
http://bible.com/81/2sa.3.12,17-19.ja1955
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サムエル記下 3:20-21
『アブネルが二十人を従えてヘブロンにいるダビデのもとに行った時、ダビデはアブネルと彼に従っている従者たちのために酒宴を設けた。 アブネルはダビデに言った、「わたしは立って行き、イスラエルをことごとく、わが主、王のもとに集めて、あなたと契約を結ばせ、あなたの望むものをことごとく治められるようにいたしましょう」。こうしてダビデはアブネルを送り帰らせたので彼は安全に去って行った。』
イスラエルの長老たちから、サウル王朝を廃しダビデを王とすることの同意を取り付けたアブネルは、すぐさまダビデの元に和平交渉に出向き、契約を結びました。ダビデもまた平和的解決を望み、アブネルを歓迎して契約を結びました。たとい一時は敵味方に別れても、私たちは可能な限り平和的な問題解決を図ることが大切です。
http://bible.com/81/2sa.3.20-21.ja1955
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サムエル記下 3:22-23, 26-27
『ちょうどその時、ダビデの家来たちはヨアブと共に多くのぶんどり物を携えて略奪から帰ってきた。しかしアブネルはヘブロンのダビデのもとにはいなかった。ダビデが彼を帰らせて彼が安全に去ったからである。 ヨアブおよび彼と共にいた軍勢がみな帰ってきたとき、人々はヨアブに言った、「ネルの子アブネルが王のもとにきたが、王が彼を帰らせたので彼は安全に去った」。
…
ヨアブはダビデの所から出てきて、使者をつかわし、アブネルを追わせたので、彼らはシラの井戸から彼を連れて帰った。しかしダビデはその事を知らなかった。 アブネルがヘブロンに帰ってきたとき、ヨアブはひそかに語ろうといって彼を門のうちに連れて行き、その所で彼の腹を刺して死なせ、自分の兄弟アサヘルの血を報いた。』
自分の知らない間にダビデが、敵の将軍であり、かつ自分の兄弟アサヘルの仇であるアブネルと契約を結び、安全に去らせたことを不服としたダビデ軍の将軍ヨアブは、アサヘルを呼び戻し、暗殺してしまいました。せっかけイスラエルに平和が回復しそうになった矢先に、再び暗雲が立ちこめます。
自分の思い通りにならない不満、人に対する恨み、仇への憎しみなどの悪しき感情に身を任せてしまうと、祝福が呪いに変わってしまいます。私たちはこれらのマイナスの感情と正しく向き合い、心を治めなければなりません。
http://bible.com/81/2sa.3.22-23,26-27.ja1955
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サムエル記下 3:28-32, 36-37
『その後ダビデはこの事を聞いて言った、「わたしとわたしの王国とは、ネルの子アブネルの血に関して、主の前に永久に罪はない。 どうぞ、その罪がヨアブの頭と、その父の全家に帰するように。またヨアブの家には流出を病む者、重い皮膚病を病む者、つえにたよる者、つるぎに倒れる者、または食物の乏しい者が絶えないように」。 こうしてヨアブとその弟アビシャイとはアブネルを殺したが、それは彼がギベオンの戦いで彼らの兄弟アサヘルを殺したためであった。 ダビデはヨアブおよび自分と共にいるすべての民に言った、「あなたがたは着物を裂き、荒布をまとい、アブネルの前に嘆きながら行きなさい」。そしてダビデ王はその棺のあとに従った。 人々はアブネルをヘブロンに葬った。王はアブネルの墓で声をあげて泣き、民もみな泣いた。
…
民はみなそれを見て満足した。すべて王のすることは民を満足させた。 その日すべての民およびイスラエルは皆、ネルの子アブネルを殺したのは、王の意思によるものでないことを知った。』
和平交渉に来たアブネルを暗殺したヨアブの暴走により、ダビデは卑怯者の汚名を着せられ全イスラエルを敵に回す窮地に立たされます。しかしダビデはアブネルを丁重に葬り、最大級の礼を尽くして喪に服して、アブネルを暗殺した責任が自分にはないことを全イスラエルの民に証明し、ピンチを脱しました。
私たちも、自分のは何一つ非がなくとも周囲の人々の愚かな行動の故に絶体絶命の危機に陥ることがあります。そのようなとき、周囲に当たり散らしたり、自暴自棄になるのではなく、主から知恵をいただいて、冷静に、誠意と礼儀を尽くして事態を打開する私たちでありますように。
http://bible.com/81/2sa.3.28-32,36-37.ja1955
「サウルの家とダビデの家との間の戦争は久しく続き、ダビデはますます強くなり、サウルの家はますます弱くなった。
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サウルの家とダビデの家とが戦いを続けている間に、アブネルはサウルの家で、強くなってきた。」
イスラエルに2人の王が君臨する日々が続きましたが、神様が選んだ王と、人が立てた王では、どちらが優勢になるかは火を見るよりも明らかです。そしてサウル王家ではイシボセテを即位させたアブネルの権力がますます強くなりました。真の王と傀儡政権とでは比べるまでもありません。この世の王にではなく天地万物の主権者であられるまことの王、主イエス様に従う者こそが真の勝利者です。
http://bible.com/81/2sa.3.1,6.ja1955
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サムエル記下 3:9-11
『「主がダビデに誓われたことを、わたしが彼のためになし遂げないならば、神がアブネルをいくえにも罰しられるように。 すなわち王国をサウルの家から移し、ダビデの位をダンからベエルシバに至るまで、イスラエルとユダの上に立たせられるであろう」。 イシボセテはアブネルを恐れたので、ひと言も彼に答えることができなかった。』
イシボセテはアブネルの過ちを指摘しましたが、イスラエル王国をダビデに譲ると脅されて何も言えなくなってしまいました。飾り物の王に過ぎないイシボセテの悲哀を見ることができますが、この世の有力者の前に屈服しなければ身の安全が保障されないようなときにも、神の義を貫く私たちでありますように。
http://bible.com/81/2sa.3.9-11.ja1955
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サムエル記下 3:12, 17-19
『アブネルはヘブロンにいるダビデのもとに使者をつかわして言った、「国はだれのものですか。わたしと契約を結びなさい。わたしはあなたに力添えして、イスラエルをことごとくあなたのものにしましょう」。
…
アブネルはイスラエルの長老たちと協議して言った、「あなたがたは以前からダビデをあなたがたの王とすることを求めていましたが、 今それをしなさい。主がダビデについて、『わたしのしもべダビデの手によって、わたしの民イスラエルをペリシテびとの手、およびもろもろの敵の手から救い出すであろう』と言われたからです」。 アブネルはまたベニヤミンにも語った。そしてアブネルは、イスラエルとベニヤミンの全家が良いと思うことをみな、ヘブロンでダビデに告げようとして出発した。』
自分が立てた王イシボセテが自分に刃向かうようになったことに怒ったアブネルは、主君であるはずの王を捨てて自らイスラエルの長老たちを説き伏せて、イスラエル王国をダビデに譲るために画策します。確かに傀儡政権に成り下がったサウル王朝でしたが、それでも部下は主人を立て、従うのが務めです。自分が王になり代わって国を動かそうとする傲慢な心は、やがて自らを滅ぼす事態に発展することを忘れてはなりません。
http://bible.com/81/2sa.3.12,17-19.ja1955
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サムエル記下 3:20-21
『アブネルが二十人を従えてヘブロンにいるダビデのもとに行った時、ダビデはアブネルと彼に従っている従者たちのために酒宴を設けた。 アブネルはダビデに言った、「わたしは立って行き、イスラエルをことごとく、わが主、王のもとに集めて、あなたと契約を結ばせ、あなたの望むものをことごとく治められるようにいたしましょう」。こうしてダビデはアブネルを送り帰らせたので彼は安全に去って行った。』
イスラエルの長老たちから、サウル王朝を廃しダビデを王とすることの同意を取り付けたアブネルは、すぐさまダビデの元に和平交渉に出向き、契約を結びました。ダビデもまた平和的解決を望み、アブネルを歓迎して契約を結びました。たとい一時は敵味方に別れても、私たちは可能な限り平和的な問題解決を図ることが大切です。
http://bible.com/81/2sa.3.20-21.ja1955
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サムエル記下 3:22-23, 26-27
『ちょうどその時、ダビデの家来たちはヨアブと共に多くのぶんどり物を携えて略奪から帰ってきた。しかしアブネルはヘブロンのダビデのもとにはいなかった。ダビデが彼を帰らせて彼が安全に去ったからである。 ヨアブおよび彼と共にいた軍勢がみな帰ってきたとき、人々はヨアブに言った、「ネルの子アブネルが王のもとにきたが、王が彼を帰らせたので彼は安全に去った」。
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ヨアブはダビデの所から出てきて、使者をつかわし、アブネルを追わせたので、彼らはシラの井戸から彼を連れて帰った。しかしダビデはその事を知らなかった。 アブネルがヘブロンに帰ってきたとき、ヨアブはひそかに語ろうといって彼を門のうちに連れて行き、その所で彼の腹を刺して死なせ、自分の兄弟アサヘルの血を報いた。』
自分の知らない間にダビデが、敵の将軍であり、かつ自分の兄弟アサヘルの仇であるアブネルと契約を結び、安全に去らせたことを不服としたダビデ軍の将軍ヨアブは、アサヘルを呼び戻し、暗殺してしまいました。せっかけイスラエルに平和が回復しそうになった矢先に、再び暗雲が立ちこめます。
自分の思い通りにならない不満、人に対する恨み、仇への憎しみなどの悪しき感情に身を任せてしまうと、祝福が呪いに変わってしまいます。私たちはこれらのマイナスの感情と正しく向き合い、心を治めなければなりません。
http://bible.com/81/2sa.3.22-23,26-27.ja1955
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サムエル記下 3:28-32, 36-37
『その後ダビデはこの事を聞いて言った、「わたしとわたしの王国とは、ネルの子アブネルの血に関して、主の前に永久に罪はない。 どうぞ、その罪がヨアブの頭と、その父の全家に帰するように。またヨアブの家には流出を病む者、重い皮膚病を病む者、つえにたよる者、つるぎに倒れる者、または食物の乏しい者が絶えないように」。 こうしてヨアブとその弟アビシャイとはアブネルを殺したが、それは彼がギベオンの戦いで彼らの兄弟アサヘルを殺したためであった。 ダビデはヨアブおよび自分と共にいるすべての民に言った、「あなたがたは着物を裂き、荒布をまとい、アブネルの前に嘆きながら行きなさい」。そしてダビデ王はその棺のあとに従った。 人々はアブネルをヘブロンに葬った。王はアブネルの墓で声をあげて泣き、民もみな泣いた。
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民はみなそれを見て満足した。すべて王のすることは民を満足させた。 その日すべての民およびイスラエルは皆、ネルの子アブネルを殺したのは、王の意思によるものでないことを知った。』
和平交渉に来たアブネルを暗殺したヨアブの暴走により、ダビデは卑怯者の汚名を着せられ全イスラエルを敵に回す窮地に立たされます。しかしダビデはアブネルを丁重に葬り、最大級の礼を尽くして喪に服して、アブネルを暗殺した責任が自分にはないことを全イスラエルの民に証明し、ピンチを脱しました。
私たちも、自分のは何一つ非がなくとも周囲の人々の愚かな行動の故に絶体絶命の危機に陥ることがあります。そのようなとき、周囲に当たり散らしたり、自暴自棄になるのではなく、主から知恵をいただいて、冷静に、誠意と礼儀を尽くして事態を打開する私たちでありますように。
http://bible.com/81/2sa.3.28-32,36-37.ja1955