伊藤ファミリーBLOG

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量販店の不公正体質に歯止めを

2007-05-10 23:31:25 | Weblog
asahi.com 『ヤマダ電機に立ち入り 業者に派遣強いた疑いで公取委』 より

家電量販店のヤマダ電気が、店頭に立つ販売員を電機メーカーに不当に派遣を求めたという記事ですが、これはヤマダ電気や家電量販店に限ったことではなく、量販店全般に広く行われていることではないかと思います。

量販店は、店頭ではなりふり構わず安売りをかける一方で、卸店やメーカーには非常に強気な値下げやリベートを要求します。メーカー側もコストダウンで四苦八苦しているので、リベートの要求に応じきれないと労働力で支払うことになるという悪循環。

一般消費者にとっては、同じ品物をより安く購入できるというのは魅力的かも知れませんが(とはいえヤマダ電気はそれほど激安というわけでもなく、品揃えもそれほど豊富だとは思えませんが…)それはメーカーの企業努力ではなく、大手量販店の過剰な値下げ要求によるものが多いのではないかと思います。

こんなことを続けていたら、量販店だって利益率が上がらないし、メーカーも行き過ぎのコストダウンを強いられて、品質トラブルの元になります。

ちょっと前までは「Made in Japan」といえば品質トラブルなど皆無に近かったものが、最近では次から次へと品質トラブルが続出している状況は、つまるところは量販店の過剰な値下げ要求によるものだと思います。

本当に確かな品質の製品を得るためには、適正な価格を維持しなければなりません。流通業は自ら品質トラブルの責任はとりませんし(しかも売値の低下分はメーカーからのリベートで充当できますから)、多少品質が低下しても競争のために売値を下げることをいとわず、むしろ品質低下=商品の回転が早くなるとしか考えてないようにも思えます。品質低下のひずみを受けるのは、実は消費者自身です。消費者がよく考え、確かな品質の製品を求めるようにして、この悪循環をどこかで断ち切らなければならないと思います。
コメント
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