ぐーたら猫の「パソコン水彩の館」

これまで描いたのは900点余。我ながらよく続いたなぁ!右下にあるブックマークからHPに入ってご覧さいませ。

インド仰天紀行(12)

2006-09-09 15:00:41 | パソコン画
というわけで、娘は初めてのservant生活を始めました。
それって、どういう事かというと…
朝は召使に起こされるまでベッドでぐずぐずし、シーツや布団をぐちゃぐちゃにしたまま起床。
洗面所は抜け毛だらけ、濡れ放題。
机の上は学用品を乱雑に積み重ねたまま。
使用した洋服も靴も脱ぎっぱなし!
門番に見送られてタクシーで登校。
帰宅後は、きれいに片付けてある部屋でシャワーを浴びると、アイロンかけられた服をえらんで着用。
お弁当箱や洗濯物も、Servantが、部屋にとりにくるまでテーブル上に放置。
夕食は、ダイニングでServantに給仕されつつ食事。食べ散らかして退場…。

これって、私が日本で18年かけてしつけたもの、全否定せよーって事ですよ!
許せないっ!ぷりぷり、かんかんの母親とは別に、娘のほうは「うわ~夢みたい!」なんて最初は大喜びしていたのですが
…人生そんな甘くない!

だってこのServantなるもの、日本のサービス業の水準で考えてはいけないシロモノでしたから。
とにかく…気が利かない。
言われないと何もやらない。
手を抜くことばかり考えている。
スローモーである。

2~3日もすると、こんな事なら、自分でやったほうがよっぽど「迅速かつ便利」な生活を遅れるのに…と娘が泣きを入れ始めました。
余りにブータレるので、娘の部屋に体験宿泊してみました。
この家には夫婦用に1人、おばあさん用に1人、二人の小学生用に1人のServantがいますが、
その他にコックが1人とお掃除専用のServantがいます。
娘が登校したあと、お昼近くなって、お掃除おばさんがやってきました。
三階建ての家の床全てが大理石な上、土足生活なので、一日中かけて、床を専門にモップかけする人です。
小柄でしわくちゃ。市松模様の歯抜けのおばさんは、入ってくるなり、にたぁ~と笑って、モップかけを始めました。

でも、おおきなバケツの水はすでに真っ黒。(こんな水を使ったんでは、余計汚くなるだけでしょうが?なぜ水を変えない?)
床のモップかけが終わると、バケツから真っ黒の雑巾を出して絞り、机の上、洗面所、トイレ便器と拭き掃除し始めた!!
(ぎゃぁぁぁ!味噌も糞も一緒かい!)

掃除が終わると、やっとServantの少女登場。
もう、お昼近くです。のろのろベッドメーキングを始めました。
お掃除おばさんもそうだけど、何をするにも、スローモー。
(40度にもなる国だから、のろのろ動くのは、それなりに理にかなった動きなんでしょうけど。)
でも、トイレットペーパーがなくなりかけているのを見てもそのまま。
(控えに一つ置いていけ)と思うのは日本方式。
ここでは、無くなったらServantを呼んで持ってこさせる。
トイレの途中で紙が無くなったら、便器にしゃがんだまま、大声で呼ぶのでしょうか?(あな、恐ろし…。)

つまりインドでは一時が万事、命令されて初めて行動するのがServantなのですよ。
気を利かすとか、手順を考えるとか、省エネとか、効率化とか、考えないのですね。
食事のときもそう。
テーブルの側にでくの坊みたいにつったっているだけ。
例えば私のコップの水がなくなっているんだからお水持って来ましょうかと、
聞いたらどうかと思うんだけど、聞かないんだよね。
言われるまで…待機がスタイルなんです。
なんて、まどろっこしい…見ていてヒステリーがおきそうなServant生活。


絵は「赤の臨界」
赤の主題を同色背景で描いてみました。
大概は主題と背景は別色ですよね。
テレビで見た赤いヒマワリを描いた後、背景を何色にしようかと考えているうち、
ふと、同じ赤にしたら面白いだろうな・と思い、いろいろな赤を作って試してみました。
この赤色が、このヒマワリの赤に、一番あっているような気がしまして
…PC水彩なんだから、このくらい遊ばなくっちゃね~??





コメント
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