イタグレブリーダー・ヨーロッパのイタリアングレーハウンド。

ヨーロッパから5頭のIGを輸入しました。出産や老犬のこと。家族として大切に育てています。

イタリアングレーハウンドのこと。

2012年11月19日 | Weblog

私が初めてイタリアングレーハウンドという犬種の存在を知ったのは・・・約16年前です。 その頃は、JKCへの登録数も100頭台で少なくて、イタグレを欲しくてもブリーダーさんも限られていて、なかなか手に入らない時代でした。 その頃にIGのブリーダーをしていた方で、今でも続けている方はほとんどいません。 高齢でお辞めになった方もいますが、一つのことを長く続けていくことは、大変なことです。


当時は、札幌のショップでイタグレが売られている という情報を聞くと、イタグレ見たさに⇒車を飛ばして見に行っていました。東京のブリーダーさんの所へも伺いました。その当時・・イタグレであれば、どんな犬でも興味がありました。私もまだまだ素人だったので、イタグレのことをよく分かっていませんでした。アメリカ製のイタリアングレーハウンドのカレンダーを毎年買って飾っていました。


札幌のブリーダーさんで、こだわっていらっしゃる方とめぐり会い、そこの男の子・AM・CH直子やノルウェーからの輸入犬の息子と交配させていただきました。その方は、アメリカタイプとヨーロッパタイプの2匹の男の子を持っていました。何度も交配させていただくうちに、そこの男の子の性格も、よ~く分かるようになりました。1匹は落ちつきがなくて、耳も興奮すると立っていました。もう一匹は極度の人見知りで、私が立ち会うと⇒ビビって交配をやめるのです。そして、身体もスタンダードよりもかなり大きかったです。その男の子たちには、かなりの交配料を払いましたが・・・内心は、もっとスタンダードに近い⇒良い男の子はいないものか? と嫌な気分でした。


そうしてイタグレのことを勉強するうちに、私は、自分の理想とする、好きなタイプを見つけました。そして~ヨーロッパのブリーダーさんと連絡を取るようになって一年後に、ロナルドを迎えました。ロナ君は、それまでに巡り会ったことのないIGでした。4・4lkgとコンパクトながら、骨が太くてしっかりとした身体つきをしていました。筋肉質でした。それまでにうちで生まれていたミユリやバービィの身体とは違っていました。ミュウやバービィはキレイなラインをしていますが、骨が細かったです。お産もあまり得意ではありませんでしたので、彼女たちからの繁殖はすぐにやめました。

お産に向いていない子の目あすは、いくつかあります。排卵が活発ではないので、宿る子犬の数が少ないこと。陣痛がなかなか来ずに、いきみが弱くて、よい陣痛がくるまでに時間がかかってしまい、母子ともに疲れてしまいます。iいわゆる難産になります。それでもイタグレは母性本能が強いので,子育ては上手です。

その後・・ロナルドのDNAを受け継いだ娘達が3匹イノセントにいます。その娘たちは骨格がしっかりしていて立派です。お産も安産で、安心して見ていられます。ロナの歩き方はゴムまりのようにはずんで 軽やかです。前足がよく上がっていました。彼の子孫は走るのが速くコーシングが得意で、たくさんのコーシングCHを完成しています。 ↓



コーシング ⇒ スタートの瞬間です。壮観ですね。ロナ君の子孫です。



イタリアングレーハウンドの走る姿は美しいです。1番の子。ロナの後ろ足とソックリです。可愛いです


IGのことを勉強し、知れば知るほど・・・好きなタイプにこだわるようになりました。好きなタイプ以外は目に入りません。同じイタリアングレーハウンドという犬種でも色々なタイプがあります。色々なカラーもあります。私のことをブルーが好きな人。と思っている方がいらっしゃるようですが、そうではありません。私は濃い色が好きです。レッドやシールの色も好きです。


イタリアングレーハウンドのカレンダーは、10年前ほどから購入していません。欲しくはなくなりました。来年のカレンダーを持っている方も多いでしょう。札幌駅地下街に、動物の輸入雑貨店があります。そこでIGのカレンダーが売られていました。冒頭に2匹の・・・お太りになったIGちゃんの写真が載っていました。私は・・・えええっ!驚きました。 私の持っているイメージとは違う と感じました。


人間にも、人によって好みが違いますね。痩せてモデルのような女性を好む人があれば、ふくよかで女らしい女性を好む人など、たで食う虫も好き好き という言葉があるように、人によって好みが違うから、人間関係も成り立っているのですよね。IGにも色々な好みがあるでしょう。私が好きなのは、このようなイタリアングレーハウンドです ↓



う~ん・ステキです。


イタリアングレーハウンドのことを書いてある本は、多分ほとんど持っています。私はイタグレの繁殖を始めたころ、中央図書館へ行って、繁殖&遺伝の本を沢山読みあさりました。会員になれば一回4冊借りることができます。私と子供達3人が会員なので、毎回10さつずつ借りていました。下の図は愛犬の友から拝借しました。 この月イタリアングレーハウンドの特集で、スタンダードのことなどを書いてあります。



軽く書きます。(1)BHは、体高と言います。雄・雌ともに、32~38cmがスタンダード。理想です。(2)体長、前胸から~座骨突起までの長さです。体長と同じ長さ、もしくは、いくぶん短いのが理想です。これを、スクエア・正四角形と言います。(3)胸深 キ甲から~下胸まで。体高の42%+-が理想。(6)尾根・低いのが理想。(7)尾の長さ・尾端は飛脚と並ぶのが良い。(8)頭長・鼻先~後頭の突起までの長軸の長さ。体高の40%が理想です。(13)C季助骨~骨盤の間。短いことが望まれます。体重は雄も雌も3kg~5kgが理想です。


どうでしょうか?少しは参考になったでしょうか。スタンダードに近いということは、おのずとイタグレらしいキレイな歩様に近づくということでもあります。せっかくイタリアングレーハウンドという犬種をえらばれるのでしたら、スタンダードに近い子犬を繁殖しているブリーダーさんから購入されたほうが、そのあとの愛犬との生活も楽しくなると思います。こだわっているブリーダーさんが、ショーに出しているのは、ただ単にチャンピオンにしたいからだけではありません。複数のジャッジから認められてカードをいただくということは、その犬が、その犬種のスタンダードに近い良い犬だと評価されることなのです。良い犬と評価されたチャンピオンから創られた子犬は、大きくスタンダードから外れることはないでしょう。


もちろん、健康で性格のよい犬であることは一番大切です。 立ち耳になった子のことを気にしていらっしゃる飼い主様もいらっしゃると思います。立ち耳は個性じゃないです 欠点ですよ。それも重大な。。。キレイなローズイヤーをしてこそ、美しいイタリアングレーハウンドだと思います。でも立ち耳になってしまったのは、その犬のせいでもないし~飼い主様のせいでもありません。飼い主様の側には、なんの落ち度もありません。それは、立ち耳の両親、もしくは先祖の犬から繁殖をしているブリーダーさんの責任です。イタグレを好きになったみなさん~イタグレは、走る姿も、静止している姿も優美で美しい犬種です。このエレガントな犬のスタンダードも、たまには見直してくださると嬉しいです。


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コメント (12)
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