イタグレブリーダー・ヨーロッパのイタリアングレーハウンド。

ヨーロッパから5頭のIGを輸入しました。出産や老犬のこと。家族として大切に育てています。

ご存じでしょうか?資格が必要なことを。

2022年09月16日 | Weblog

仔犬や子猫が欲しくて探すとき、ひと昔前は出産情報サイト・ホームページから探すことが主流でした。その後はブログからブリーダーを探すように。そして現在は、facebookやインスタから探すようになってきているようです。facebookは基本・飼い主探しは暗黙の禁止になっています。その点はインスタは自由のようです。

インスタでは多くの方がブリーダーと名乗って、子犬&子猫の募集をしています。お探しの方がそのサイトに載っている子犬を気に入って見学に行かれてお迎えされるのは、売主と飼い主との契約が成立したことであり自由です。

しかし知っていただきたいことがあり、今日はまじめなお話をします。ブログを見てくださっている方々にお伝えします。あなたが購入した・・もしくはこれから購入される方。あなたのブリーダーさんは、法律で決まったことを行っていますか。

動物を 販売・保管(ペットホテル)貸出(ペットレンタル)訓練・展示(水族館、動物園)競いあっせん業(オークション)老犬ホーム業 を営む人は、ボランティアではなく営利・お金が生じます。

その場合、その人が居住する市町村へ書類を提出し、屋内での立ち入り検査等を受けて動物取扱業の合格を経て、第一種動物取扱業の登録をもらわなくてはいけません。私の場合 札〇〇〇と番号があります。

その登録者には、環境省の元で動物愛護法に基づいた決まりや動物の管理の仕方など細かく説明を受けます。年に一回講習会があり、それに不参加すると登録を消しますよ~と注意されます。

私は登録してから16年経ちますので、イヤになるほど講習会に出ていて・・動物愛護法を聞き飽きていて・・居眠りをしていた時期もありました。

その後・・近年になってからは法律がさらに厳しくなり、今まで第一種動物取扱業の登録を受けていた人も、さらに動物に関する資格を取らないと5年ごとの更新で合格が出ない状況になりました。

過去には私が持っているハンドラー資格でもよかったそうですが・・今はダメとなりました。2年ごとに更新料を払っているのに・・いつか更新をやめます。

札幌市の動物管理センターからの資料です ↓ この中から資格を取ってくださいと。

私の場合は販売のみなので、販売に〇が付いている資格が必要です。

それで、講習会と試験を受けてきました。東京から講師が見えます。年に一度、大きな都市でしか行っていないので、今回を逃すと来年か~もしくは他の都市(東京など)へ受けに行かなくてはなりません。

この日の授業のための教本です。右はスケジュールです。朝から夕方までびっしり。でも札幌市の駅前ですから、私としてはラクです。北海道の他の都市からも大勢の方々が受けに来ていらっしゃいました。

教本は動物愛護に基づいた事柄が主です。しかし私は何年も講習を受けているので知っていることでした。管理の方法、ゲージの大きさ、犬の頭数に対してのお世話をするスタッフの人数など、年々動物を大事にするように良い方向へ変わってきました。良いことです。この場だけで終わるのでなく、ブリーダーたちは実行してほしいです。

教本の項目に、犬の繁殖学がありました。試験には出ないので授業ではほとんどスルーされました。繁殖は何十年も行ってきましたが、家に帰って読み返しました。ここには為になることが多く書かれていました。

試験ですが、びっしりと4時間の授業を受けました。先生が⇒ここは大事だよ~!とおっしゃる所にラインを引き、繰り返し復習しました。難しい試験ではないと聞いていましたので。迷った問題は25問中1問くらいでした。あとは完璧だったと思います。

受験者は若い方々が多かったです。内心、驚きました。一応~登録証に書いてある事業主が受けることがたて前ですから。ペットショップでは、社長ではなく(代わりに)スタッフが受けることが多いようです。高年齢になって・・覚えるのはキツい・・受けたくはないよね。 事業主の名義を変更すれば、いくらでも抜け道はあります。

これから子犬を購入される方々、そのブリーダーは第一種動物取扱業の資格を持っていますか。その資格証書は事業所に掲げて、お客様に見せる義務があります。それを持っていない人はもぐりさんですよ。罰金です。しかも5年ごとに更新が必要なので、期限が切れた古い証書のを掲げている所もあります。怪しいと思ったら、そのブリさんに聞いてみる勇気をもって欲しいです。

真面目なブリさんはきちんとしています。仔犬を購入後にトラブルも絶えないと聞きますが~売ったほうだけが悪いのではないと思います。

15年を共に過ごす大切なパートナーを探すのです。この子の親は良い犬だ!とショー歴を並べられても。共に過ごすのはその子供です。親犬が手元にいないのに・血統書上のことを・・良いうんぬんを言うのは、ブリさんのバカみたいな口実。

そのCH犬が、そこのブリさんの元にいますか?ショーに出していないブリやパピーミルはCH犬の肩書を、お金で買ってきただけですよ。交配料のお金をを払ってCH直子だの~その親犬が輸入犬だの~? 過去の犬の忖度を述べているだけ。多少のお金を払って、その子犬を高く売るために口実を付けているだけです。売られている子犬が優秀なわけではありません。

また、さんざん輸入犬を交配につかって自分の犬舎で血液が濃くなった後~個人ブリやパピーミルへ売っているブリもいます。彼らは、品物扱いです。

お客様~そんなこと~わからないのかなぁ~!

大切なのは、その親犬も子犬もブリーダーの元で愛情をもって育てられているのか。育ちは犬の性格にも表れます。育ちの良さは品にも表れます。

親犬のショー歴は、ある程度のスタンダードとしてのバロメーターにはなりますが。CHを完成したとたんに、繁殖犬として使われることも少なくないです。CHの肩書を人間の都合に悪用されて可哀想です。

それよりも愛情をもった環境で育てられているのかが大切です。今回の講座では、動物の命を終生面倒見ることを、何度も繰り返し強調されました。試験にも出ました。当たり前のことですが~それをしない人間・(特にブリーダー)がいるから強調されたのです。

うちのワン達はCHを完成した後も、終生我が家で過ごしています。老犬こそ愛おしいです。よそへ出した子は1匹もいません。外交配もしていません(CHになったうちの子のみ例外です)

迎えたワンちゃんの血統書は届きましたか。お迎え前に、ワクチン・フィラリア・マイクロチップ(6月から施行)の挿入がありましたか。それらを打った病院の証明書や飼育の説明書を書面にてお渡しするのも、ブリーダーの義務と決まっています。

そもそも、イタグレは運動量が必要で、野原をたくさん走らせるとよい!など誰が決めたのでしょう。私の経験からすると、イタグレは飼い主と一緒に過ごすのが好きです。飼い主と一緒だからランでも喜びます。うちのワンコは犬だけ庭に出しても喜びません。私が一緒に出るからワンも安心して遊びます。

今回の試験は、ほんの一部の出来事。第一種動物取扱業をこれからも続けていく為に受けただけです。

動物愛護法が段々と動物を守るほうへと移行しています。動物の夜間(24時間営業店)の展示を禁止。生後56未満の子犬の面会も禁止と、動物の虐待を防ぐ方向へと進んでいます。しかし良い法律はできても、それを守るのは人間の態度・誠意です。犬は言葉で訴えることができません。弱い立場であることに変わりはありません。

買う方々も、ブリさんの言葉をうのみにするのではなく、自分で色々と考えて勉強してほしいと思います。

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