イタグレブリーダー・ヨーロッパのイタリアングレーハウンド。

ヨーロッパから5頭のIGを輸入しました。出産や老犬のこと。家族として大切に育てています。

すばらしい本

2008年08月17日 | Weblog

すばらしい本と出会いました。

きっかけは、姪の子供のお誕生日です。 姪に、お誕生日に何か欲しいものない?と聞くと・・・子供に読んであげたいので、絵本が欲しいな・・・とのお返事 絵本・・・懐かしいな! 自分の子供たちが小さい頃は、時々寝る前に読み聞かせをしていた。世界昔話だったっけ・・・毎月取り寄せしていて、その絵本の絵がとてもキレイで、子供たちが歯磨きを終えて、寝る前に一冊読んであげると、二人とも嬉しそうに、満足気な顔をして、心地よく眠りについていた。。。

今になって思うと、いつも子育てに疲れて、忙しい々・・・を繰り返していた私・・・子供たちは、私の読み聞かせをとても楽しみにしていた(目がキラキラ輝いていたね) あんなに喜んでいたのに・・あ~あ・もっと毎日読んであげたらよかったなぁ・・・後悔します。

息子が小学生低学年の時、図書館から借りてきた絵本は衝撃的だった。戦争時に上野動物園の動物たちを、やむなく毒殺させなければならない話だった。(空襲が激しくなり、猛獣たちが脱走して、人に危害を与えないよう、事前に毒殺させなけらばならなくなった話です) そんなストーリーとは知らない私は、息子に・・・【読んであげるね!】と言って読み聞かせを始めた。そして・・・読んでいくうちに、あまりに悲しいストーリーに・・・母の目から涙があふれた。途中から読めなくなって・・・【○○ちゃん、こんな悲しい事があったんだね】・・・って二人で泣いてしまった。。。

他の猛獣は毒入りの餌を食べたけれど・・・頭のよいゾウだけは、毒が入っていることを察知し、餌を食べなかった。でも、お腹がすいているから、ご褒美(他の餌)をもらおうと、飼育員が近づくと、一生懸命に芸をするのです・・・涙 飼育員も辛かったでしょう。大切に育ててきた仲間の死は、誰も願ってはいません。けれど、上(国)からの命令ですから仕方ありません。頼むから、毒入り餌を食べておくれ・・・と泣きながら願ったそう でもゾウさんは毒入りは食べず・・・ついに餓死してしまった これは実話です。後々になって、TVなどでも紹介されましたが、最初に教えてくれたのは、絵本でした。

上野動物園には、この時犠牲になった動物たちの慰霊碑があります。

話を戻して・・・20年ぶりくらいに絵本のコーナーを訪れた。可愛い絵本がいっぱい。見ているだけで楽しくなった 姪が希望していた絵本は、ぐりとぐら・はらぺこあおむし・など・・・夢があって可愛いな!どれもよい絵本ばかり・・・迷いながらいくつか選んだ。バーバ・パパシリーズは今も健在なんですね。

そして、もう一つ、目が釘付けになったのが、上の写真の絵本。 『ちいさな あなたへ』 なかがわちひろさんが訳しています。 短い文章と絵ですが・・・この絵本の中には、お母さんであること・・・子への気持ちが、すべて込められています。今、子育てで悩まれている方々・また、ご自分の母親(両親)との葛藤で苦しんでいらっしゃる方々がおられたら、ぜひ、本屋さんまで足を運んで(立ち読みでもよいので)ご覧になってください。きっと初心に戻って・・・心が変わってくるでしょう お母さんのおもいは一つです。子供が幸せになってくれること。

私はこの『ちいさな あなたへ』をすかさず2冊買いました。一冊は姪に、子供の絵本と一緒にプレゼントしました。姪は、【旦那さんにも見せたよ・・・涙が出たよ・ありがとう!】と言って喜んでくれました。 もう一冊は、私の娘が結婚して、子供が生まれた時に渡すつもりです。(私は悩みはないのですが、この素晴らしい本は持っている価値はあると思います)

知人の図書館司書の人が、【本は沢山のことを教えてくれる】といつも言っていました。へ~そうなの・と聞き流していたのですが・・・まさに教えられた一冊でした。

コメント (2)
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