ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2016.5.21 瞑想ヨーガ指導者養成コース7日目、アシュターンガヨーガ初体験

2016-05-21 21:36:46 | ヨガ
 瞑想ヨーガ指導者養成コースは前期も後半、7日目になった。
 土曜日にもかかわらず、いつもより早く起きていそいそと出かけるのだから我ながらびっくり。50の手習いとはよく言ったもので、本当によくもここまで入れ込んだものである。

 いつものとおりSさんが出席を取ろうとすると、「ハッピーバースデー!」の声とともに皆でバースデーソングを合唱。そう、今日はSさんのお誕生日でもある。こうしてお祝いさせて頂けてとてもハッピーな気分。今日も楽しい1日のスタートだ。

 午前中は“異なる流派のヨーガ2”で、ゲスト講師Mさんが登場された。Sさんが紹介されて、クラスがスタート。お目にかかったことはあったけれど、教えて頂くのは初めて。とても素敵な方とは聞いていたけれど、本当に素晴らしいクラスだった。
 それにしても前回のクリパルヨーガに続き、ヨーガには実に様々な流派がある。このアシュターンガヨーガはパワーヨガの源流で面白いポーズも多々あり、かなりハードでストイックだと聞いていたので、ちょっと不安で緊張気味だったが、あっという間にMさんの語り口に魅了されて不安など吹き飛んでしまう。

 最初に少しこの流派についての説明がある。体験・体感することが99%、セオリーは1%ということで、プライマリーシリーズの安全ゾーンを体験しましょうということに。呼吸と動作を一体にしてとにかく息を止めない、これが出来れば今日はOKということで、必死でついていく。90分ノンストップで太陽礼拝のAとBを5回ずつ10回。苦手なチャトランガのポーズがとても多く、腕がプルプル(正しく行えば腕は疲れないのだそうだ)。

 なんだかもっと行けそうですね、というMさんのご判断でだんだんとんでもないポーズが出てきて、もう、目が点というかあまりに出来ないので笑ってしまう。普通、出来ないことは楽しくないのだけれど、出来なくても楽しい、なんなんだ、これは、という体験をした。そして、最後のシャバーサナの気持ち良かったことといったら。

 休憩後は感想を言い合ったり、質問タイム。出来ないことは気にしないで自分の身体を客観的に見つめ、出来てくることを見ていくとハマるというMさんの言葉にとても納得する。そして結局のところ、基礎をきちんと重ねること、シンプルな動きを繰り返すことの大切さを改めて思う。普段もこのスタジオで、身体が快適に過ごせるように、もし痛いところがあればそれがなくなるように、というクラスを担当されているとのこと。一度出てみたいな、とまたしても欲張りな気持ちがもたげてくる。
 最後はマントラを唱えてクラスは無事終了。恒例の全員集合写真を撮って名残惜しくもMさんとの時間は終わりになった。

 そしてお待ちかねのランチタイムはいつもご一緒するお2人と3人で、日曜日はお休みでなかなか行けないイタリアンへ。熱々のパスタを頂く。ご一緒したHさんとNさんは来月、Sさんとご一緒にインドツアーに行けそうだということで、ぜひお話聞かせてくださいね、とお願いする。皆さんの行動力、そして実現力には脱帽だ。それにしても昨日のインド、最高気温が51度だったというニュースを聞いていたので、ちょっと心配である。

 午後はアーサナトレーニングの4回目。Sさんが頂き物です、と届いた大きな花束や、私がお贈りした小さなプリザーブドフラワーもスタジオに持ってきて飾ってくださる。お心遣いがとても嬉しい。

 まずは左右屈の後、回旋の動き。ポーズを安全に快適にとるために、自分の弱いところ、強いところを知ることはとても大切だ。ストレッチとヨーガのアーサナの違いは、観察するという行為があるかないかということ。ヨーガを行いながら幸せに生きるためには自分のどこがへこたれていて、どこが動きすぎているのか動かないのか、確実に観察していくことが求められている。

 3人チームになってお互いのポーズをチェックしあうのは前回と同じ。今日はすでにインストラクターのTさんと、奇跡のリトリートでご一緒したMさんと組ませて頂き、とても勉強になった。脱力する、伸び続ける、急に止めるなどの動きをしながら、アーサナを土台から作っていく。左右の動きは前額面の動きで、体を前後に行かせないことがポイントだ。目線を定めて集中することで、半月のポーズや三角のポーズなどいつもやっているポーズが全然違ってくる。

 英雄のポーズⅡも丁寧に作り上げていくと、新しい発見がある。初回に行った前後の動きは骨盤が閉まって細くなる効果があるが、左右の動きは体が緩んで骨盤が開き、内臓の動きが活発になり、肺呼吸もし易くなるという。

 そして、最後は捻りのポーズ。こちらも普段単独では動かしづらい腰椎から胸椎、頚椎の順で下から積み上げていく。一番可動域が大きい頚椎を最後に動かすことで、脳がこれ以上動かないというロックを外すことが可能だそうだ。なるほどなあ、と思う。捻るポーズは身体から毒素が出て、とてもニュートラルな状態になり、食べ過ぎ、浮腫み、腎臓や副腎の不調等にも良く、気疲れが取れるポーズだそうだ。

 終わった後は、本当にスッキリ。良い練習をした後は、その時はきつくても、あとで身体がとても楽になる、というのは本当だ。
 最後に新しく教えて頂いたキールタンを歌って、これまたスッキリ。

 明日はK先生による直伝の均整術の講義が待っている。幸せな土曜日の夜である。

   
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016.5.20 気のせいじゃなかった・・・エンゲル係数上昇

2016-05-20 21:47:04 | 日記
 2年前に息子が巣立ち、夫と2人になった我が家では食費が以前ほどかからなくなったな、と感じたのだが、それはほんの僅かの間だけだった。もちろん、息子の寮には朝夕の食費を支払っているし、昼は生協のミールカードを定期的に補充しているので、総額は減ったどころではない。生協で注文する食材が、3人分が2人分になったという見かけ上のものだ。

 我が家はずっと共働き。帰宅後に空きっ腹を抱えた息子を目前にして夕食の支度をするとなれば、調理に手をかけないと食べられない食材(そのまま食べることが出来る食材に比べて、大抵こうした食材の方が安価である。)はどうしても選び難い。
 加えて、昼は夫も私もそれぞれが外食だし、夜もちょっと疲れれば体調優先ですぐに外食に流れる。ということで昔からエンゲル係数は高かった。

 その食費が一向に減らない、いやむしろ増えている。これは消費税が8%になったせいもあるのかもしれない、と思っていたけれど、下記の記事を読むにつけ、やはり食べ物の値上げがその原因の一つとなっているのは紛れもない事実のようだ。スーパーのチラシや生協の注文書の値段も間違いなく上がっている。エンゲル係数が上がったように感じていたのは気のせいではなかったのだ、と遅ればせながら気がついた。

※   ※   ※(転載開始)

エンゲル係数 急上昇 食品値上げ 賃金追いつかず (2016.5.15 東京新聞)

 家計の支出に占める食費の割合を示し、高くなるほど生活は苦しいと言われる「エンゲル係数」が日本で急上昇している。安倍政権の経済政策・アベノミクスが始まった2012年末以降、円安や消費税増税を背景に食品が値上がりしたのに、賃上げが追いつかないためだ。戦後長らく「生活水準」の指標とされたエンゲル係数が、いま再び注目を集める時代になるのか。 (白山泉)
■31年ぶり
 昭和の風情を残す東京都葛飾区のアーケード街、立石(たていし)仲見世。総菜店で買い物する主婦(81)は「食品の値段がどんどん上がって生活は苦しいけど、料理が大変だから総菜は買うし、老人会で行く外食も減らせない。家計の中の食費の割合(エンゲル係数)は半分近くというのが実感」と話した。
 総務省の家計調査では、今年3月のエンゲル係数(2人以上の世帯の平均)は24.5%。3年前の21.9%から2.6ポイント上がった。
 特に、所得が低い層(16年3月は年収333万円以下)は上昇幅が大きい。3年前と比べて4.2ポイント高い29,9%。毎月変動するエンゲル係数が3月に30%に迫ったのは1985年以来で31年ぶりだ。
■円安一因
 新日本スーパーマーケット協会(東京)によると、食品の価格は13年半ばから目立って上がり始めた。一方で、物価の伸びを超えて賃金が本当に上がったかを示す「実質賃金指数」は15年は前年比0.9%減で4年連続で下がった。収入が伸びない中で食品が値上がりし、エンゲル係数が高くなった実態が浮かぶ。
 食料品の値上げは12年末から進んだ円安で食料の原料や輸入商品が値上がりしたためだ。14年4月に消費税率を8%へと引き上げた増税が追い打ちをかけた。1997年4月に消費税率を5%に上げた際はエンゲル係数に大きな変化はなく、まだ家計にはゆとりがあった可能性がある。現在の状況を、みずほ証券の末広徹氏は「低所得者は食費の上昇を賄うために、他の支出を切り詰めており格差も広がっている」とみる。
■理由多様
 エンゲル係数は所得の高い人でも上がっているが、理由はやや異なる。岐阜大の大藪千穂教授(家庭経済学)は「富裕層は良いレストランでぜいたくな消費をする。安全な食品にはお金をかけたい中間所得層も多い」と指摘する。
 東京都武蔵野市の主婦佐藤茜さん(42)=仮名=は会社員の夫と小学生、幼稚園児の息子と4人暮らし。その家計簿によると、今年3月の食費は3年前の3月より3割以上も増え、エンゲル係数は18.9%から20.8%に。「服などの支出を極力減らすようになった」と話す。
 アベノミクスは金融緩和で円安・株高を誘導したが恩恵は行き渡っていない。NPO法人、日本家計アドバイザー協会(東京)の宮永裕美代表理事は「今後は所得が少ない高齢者世帯が増える可能性が高い。さらに物価が上がれば生活は苦しくなる」と指摘。年金生活になり、出費を減らしたくても食費はかかるため、エンゲル係数はさらに上がる可能性がある。
 <エンゲル係数> 家計支出に占める食費の割合を指す。ドイツの統計学者エルンスト・エンゲルが労働者世帯の家計簿を分析し、所得が少ない世帯ほど家計の消費支出に占める食費の割合が高くなる傾向を示した論文を1857年に発表。これが生活水準を示す「エンゲルの法則」として広がった。日本では総務省が毎月発表している。

(転載終了)※   ※   ※

 そうはいっても、生きていく上で食べないわけにはいかないし、食べる楽しみは外せない大きな楽しみの一つ。お給料が頭打ちの中、出て行く方は増えるばかり・・・では生活は立ち行かない。ちょっと身を入れて家計を考えなくては・・・。なかなか悩ましいことである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016.5.18 採血・レントゲン後診察、ランマーク17回目、カドサイラ(T-DM1) 21回目(減量11回目)

2016-05-18 21:40:58 | 治療日記
 今月初めての通院日である。
 昨日は、仕事を終えてからSさんのスタジオで“瞑想ヨーガ”クラスに出席した。指導者養成コースで修了証を頂くためには、前期のうちに6回、土日の缶詰講習以外に普段の瞑想ヨーガのクラスに出席することが条件になっている。そんなわけで20人を超える出席者のうち養成コースのメンバーが半分以上。なんだかクラス会のように楽しい雰囲気だ。いつものように小一時間ゆっくり身体をほぐしてからマントラを唱え、キールタンを歌い、瞑想して充実した1時間半のレッスンが終了。

 終了後は同じ受講者であるIさんに均整術をお願いする。もうこのまま家に帰れたらどれほど幸せだろう、と思うほど身体がうまく緩んでリラックス。お話ししているうちに、なんと彼女は今私が勤務している大学の卒業生であることが分かった。お互いにびっくり。知合いの先生の名前を言って盛り上がる。ご縁は本当に不思議なものである。
 その後皆さんとお別れし、私鉄に揺られ、病院近くの常宿に前泊した。
 
 今朝、夫と息子にモーニングコール。外は青空が眩しい。早くも気温が上がりそうな気配である。熱めの浴槽足湯で身体の芯まで温め、痺れた足をマッサージしてから朝食を済ませ、チェックアウト。陽射しがきつい。昨日は雨で肌寒かったのでレインコートを着込んでいたが、帰路は間違いなく荷物になりそうだ、と思う。徒歩5分で病院到着。

 まだ朝早いので自動再来受付機もすんなり、採血受付でも待つことなくスムーズに受付。私の受付番号が早くも「中にお入りください」と出ており、そのまま部屋に入り、10分も待たずして番号を呼ばれた。今月の通院は今日のみの予定だから、マーカー測定もあり、4本の採取。刺針も抜針も殆ど痛みなく「(痛点が外れて)ラッキーでした」と御礼を言う。担当してくださった検査技師のSさんも「私もラッキーです」とのこと。

 止血をしながら2階のレントゲン受付へ移動。受付番号を取って番号が呼ばれるのを待つ。5分ほど待っただろうか。こちらもスムーズに撮影終了。
 再び1階に降りて腫瘍内科受付へ移動。ここまでで病院到着から僅か40分ほど。順調だ。月初めの保険証チェックを終えて、席に着く。まだ待合椅子も空いており、選り取り見取り。そのわりになぜかいつもの席が確保できず。体勢を整えて読書開始した。

 今日のお伴は角田光代さんの「私のなかの彼女」(新潮文庫)。
 帯には「もがきながら自分の道を探す、あなた自身の物語」とある。河合隼雄物語賞受賞作である。裏表紙には「『男と張り合おうとするな』醜女と呼ばれながら、物書きを志した祖母の言葉の意味は何だったのだろう。心に芽生えた書きたいという衝動を(主人公)和歌が追い始めたとき、(恋人)仙太郎の妻になり夫を差せる穏やかな未来図はいびつに形を変えた。母の呪詛、恋人の抑圧、仕事の壁・・・」とある。
 角田さんが心血を注いだ渾身の傑作!ともあるのだから、面白くない筈がない、と迷わず手に取った。本当に頁を捲るのがもどかしいほど一気読み。解説で津村記久子さんが冒頭から「ものすごく面白かった。・・・」と書いておられるが、結局その言葉に尽きるのである。

 読書に没頭して気付けば1時間以上経っていた。“中待合へどうぞ”の番号が電子掲示板に出てから血圧測定。98-61、脈拍は80。 
 中待合に入ってから30分ほどで先生がいつもの診察室とは違う向いの部屋からお顔を出された。「今日はこちらですか」とご挨拶すると「いや、引っ越したんです、今週からこちらなのでまだ落ち着きません」とのこと。そして「3週間、調子はどうでしたか」。「おかげさまで概ね順調で、色々動き回れています。一つ、10日ほど前の夜中に横隔膜の辺りが痛み、息苦しくて目が覚めてどうしようということがありましたが、30分程で収まり、後はいつもどおりでした。気圧が変わったり雨だったりすると胸痛が出るのは相変わらずです」と応えると、「ロキソニンを長く飲んでいると、逆流性食道炎で胸やけや胃の痛みが出ることもあるので、まだ繰り返すようなら胃酸を抑える薬を飲むようにしましょう」とのこと。既にPCには2枚の胸のレントゲン画像と、腫瘍マーカー推移のグラフが並んでいる。

 グラフの形を見ると、先月より角度を持って上がっている。先生が仰るには、長期間で見ればゆっくり右肩上がりの傾向だが、下がる月もあるので、必ずしも画像と症状の増悪とは一致していない。私のマーカーはつまり、あまり信憑性がないようだとのご判断だ。そして、レントゲン。2月に撮影して以来CTを挟んで3か月ぶりだが、CTの結果で既に右肺の丸い影が一回り大きくなっているのは確認済み。ジワジワ大きくなっているのは否めないが、新しい病変が出来ているわけではない。

 そもそもこの右肺の丸い影は、これまでの数種類の抗がん剤でずっと生き延びてきたしぶといものなのである。先生も「ここだけ切ってしまうことが出来ればいいんですけどね~」と。私がうーんと唸っていると、「いずれにせよ、前回の方針どおり毎月レントゲンを、3カ月に1度CTを撮りながら治療続行しましょう」と仰る。「・・・続行で良いでしょうか」と問うと、「問題ありません」とのこと。

 採血の結果、白血球は4,400。好中球は相変わらず30%と低めである。今でも1,000をかろうじて超えるくらいなのだから、抗がん剤投与になれば間違いなく好中球減少症で痛い目に遭いそうである。カドサイラ(T-DM1)では血小板も下がることが多いが、今のところ、そちらは問題なさそうだ。

 次回は3週間後。このところずっとやっていないので、と心臓超音波の予約が入った。来月は、3週間後と6週間後で2回通院することになるが、月初めは心エコーと採血のみ、月末はレントゲンと腫瘍マーカー測定を含む採血の予定だ。まあ、冷静に考えればマーカーの値は上昇しているし、画像上も影が大きくなっている、ということで嬉しいことではないが、待ったなしで薬剤変更ということにはならず、6月も何とか粘れそう。ほっと胸をなでおろす。

 診察室での検温は37度。3週間分の2種類の漢方、デノタスチュアブルをいつもどおりに、ヒルドイドローション、ロキソニンは少し少な目に、痛みや涙目の症状が軽減しており、パタノール点眼薬はまだ未開封なものがあるので今月はお休みで結構です、と処方して頂いた。ご挨拶をして診察室を後にした。

 化学療法室へ移動し、待っている間、夫やお友達に報告LINEやメール。
 まだ早い時間のため、リクライニング椅子もパッと見、結構空いている。ほどなくしてかつてお世話になったSuさんから案内される。ヘルプにいらしたわけではなく、こちらに落ち着くことになりました、とのこと。びっくりして「今月からですか」と訊くと「先月からだったのですが、ご挨拶しなくちゃと思いつつ、遅れてすみません」と言われる。

 Suさんは初期の頃、この化学療法室にいらした方。3年ぶり位でしょうかと訊くと、ご自身もその位に感じていたけれど、なんと5年ぶりで戻ってこられたそう。あまりに久しぶりでとても懐かしく、どこからお話すればいいのでしょう、という感じ。ランマーク注射の痛みを逃すこともあり、調子に乗ってあれこれご報告する。
 「こちらにお世話になって8年半近く、息子は家を巣立って大学3年生になり、50歳まで生きられるかと思っていた私が来月は55歳になるのですよ」と言うと、「○○さんは40代でしたものね、お仕事続けておられて素晴らしいですね」と言われてしまう。
 途中様子を見に来られたKrさんに「Krさんはどの位になりますか」と尋ねると「4年目です」とのこと。それこそKrさんはまだ2,3年のような気がしていた。途中で点滴がお休みで飲み薬だけの時期もあったからかどうか・・・私の記憶なんて本当にいい加減なものである。

 ポートの針刺しはSさん。今日はちょっと痛んだ。15分程待って薬が届き、点滴開始。
 終了後の血圧測定と抜針はSuさんが来られる。116-64、脈拍は60と問題なし。ほとんど衝撃がなく、ほっとする。
 ご挨拶して化学療法室を後にする。待合で20分ほど会計を待つ。自動支払機へ移動して、採血、レントゲン、注射、点滴の3割負担、13万円強をカードで支払う。

 外に出ると夏のような陽射し。空気は乾いてカラッとしているけれど、とてもではないがコートは要らない。薬局では7,8人の方が待っていた。いつもどおり順番を抜かされて小1時間待った。今日も2,000円ほど。当然、現金払い。

 前泊のお蔭で到着が早く、とてもスムーズだったので病院と薬局の滞在時間は合わせて5時間半ほど。駅ビルのランチタイムでお昼を済ませた。
 動けば暑いし、荷物は多いし、なんとなく熱っぽくグッタリして帰宅。
 帰宅すると息子が送ってきた(荷物の梱包は夫が行った)不要の冬物が詰め込まれた段ボール2箱が鎮座ましましていた。放置するわけにもいかず洗濯機を2回回す。

 昨日届いた今月1回目のお花はこの時期のお愉しみ、楽しめる時間が1日から3日という季節限定プレミアムなお花、芍薬。ピンクの濃淡が合わせて3本、アルストロメリアのクリーム系とピンク系と合わせて3本、黄色のソリダコが2本。本当に上品ないい香りで癒される。花言葉はそれぞれ「はにかみ」、「凛々しさ」、「永遠の少年」だそうだ。

 洗濯物を干している間に夫が帰宅。なんとかありあわせの夕食を作ったが、かなり疲労困憊。明日は会議だし、今週末の土日は指導者養成コースと、ゆっくり休むことが出来そうにない。今日は早めに休んで体力温存に努めなければ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016.5.15-16 それぞれの日曜日を終え5月後半スタート

2016-05-16 22:55:55 | 日記
 昨日、日曜日。いいお天気だ。2人はゆっくり寝ているのだろうと思いつつ、さっさと起きる。ニット等を洗濯してから月に1度のお愉しみ、リフレクソロジーサロンへと向かった。

 昨日は血行を良くし、凝りを和らげるというカモミールブレンドをチョイスしていつものコースをお願いする。ここ1か月の報告をし始めるとお喋りが止まらない。本当はウトウトしてしまいたいのに、オーナーのKさんもご自身の話をしながら色々掘り下げてくださって、気付けば全く眠ることなくあっという間にコース終了。ああ、こんなこともあるのね、と思う。
 こうして綴ることと同じように言葉に出して話し、客観的にコメントを頂くことで気持ちが整理されるとともに新たな気付きを頂き、とてもスッキリする。リフレクソロジーだけでなくカウンセリングも同時並行でお願いしているようだ。

 胸痛は相変わらず、というと施術後のハーブティを蓮のお茶にしてくださった。好き嫌いがあるかも、とおっしゃっていたけれど、ベトナムで飲んだ時も美味しいと思った私は、その仄かな甘みをとても好きだと思う。蓮の花は(泥の中から一点の汚れも無い姿を現す)宝石だというキールタンの歌詞(オーマニパドメフーン)にあるように、やはり尊いものだと思う。今月のプレゼントは可愛らしいヘアクリーム。紫外線によるパサ付き予防の効果があるとのこと。今の季節にピッタリである。

 次回予約を入れ、車窓の新緑を愛でつつ駅まで車で送って頂いた。駅ナカカフェで軽食を摂って、久し振りに地元のスタジオに出向き、美脚ヨガのレッスンで汗を流す。リフレクソロジーの後なので、血行が良くなっており、バランスが良い。

 その後、欲張りついでに貯まったポイントで邦画を1本観た。前後編モノだから、来月後編が封切りになるのだけれど、期待にたがわぬ作品で、今から楽しみだ。

 帰宅後遅ればせながら掃除を済ませた。それにしても、土日両日ともトリプルヘッダーで好きなこと三昧、有難いことである。
 今日からまた新しい1週間が始まった。昨日と打って変わって霧雨が降ったりやんだりの肌寒い一日となったが、早くも5月後半。今週は通院週でもある。もう1回、もう1回と粘りつつ今の治療が1階でも長く続けられることを祈って、日々を大切に過ごしたいと思う。

 一方、京都滞在中の夫は、昨朝から昼まで4時間ノンストップで、息子の部屋の大掃除と大洗濯をしたという。ビフォー・アフターの写真が送られてきた。いやはや大変だったであろうことが一目瞭然。訊けば朝食も昼食も抜きで、だったそうだ。

 息子は部活で出かけて後はよろしく~、だったというから我が息子ながら本当になんといいましょうか・・・である。2人で息子のところに行くと、顎を出しつつも這いつくばって掃除や洗濯に明け暮れるのだけれど、次に行けばまた元の木阿弥。その疲労感といったら、ない。息子曰く「床が見えているのだから、今回は片付けてあって綺麗なのだ」、というけれど。
 大量のごみを捨て、ユニットバスのシャワーで汗を流した後はホテルにチェックイン。観光どころでなくグッタリ休憩だったそうだ。

 そして今日は、授業がない日だという息子を、先日止めたカードの復旧手続きに行かせたらしい。月曜日の金融機関は混雑するため、待っている夫はイライラのしっぱなしだったようだ。昼過ぎには何とか郵便局と銀行の手続きも終え、先月オープンしたばかりの鉄道博物館へと繰り出したという。

 この土日、私が好き放題していた時間、夫は大変なお役目を果たして帰宅した。そして帰路、なんと乗っていたのぞみ号が掛川駅で緊急停車したそう。後から、刃物男が逮捕されたというニュースにびっくりした。怪我がなくて本当に良かった。

 そんなお土産話を聴きながら一緒に夕食を摂った。術後ちょうど1か月。すっかり本調子になったとはいえ、土曜日に腰をひねって、湿布をペタペタ貼ったまま息子の掃除に明け暮れたそうで、疲れが出ないと良いのだけれど・・・。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016.5.15 先週読んだ4冊

2016-05-15 21:13:06 | 読書
 ここのところ、月初めに新刊を買ってもその月中に読み切れないことが多かった。ところが、先週は出張やら何やらで珍しく電車に乗る時間が長く(しかも遅延事故に遭遇するなどのアクシデントもあり)、最近では珍しく4冊の本を読んだ。

 1冊目は天野篤先生の「あきらめない心-心臓外科医は命をつなぐ」(新潮文庫)。
 言わずと知れた天皇陛下の執刀医、天野先生のベストセラーである。帯には「待望の文庫化、3浪して医学部へ 手術数7200例超 成功率98% 天皇陛下の心臓手術を執刀した外科医が語る破天荒な生き方と、難局に挑む揺るぎなき志」とある。
 確かに心臓外科の手術中に執刀医があきらめたら、それは即患者の死に繋がる。だから絶対に負けられないという。凡人の想像を超えたハードな医療現場の中でも、とりわけ大変な生活を30年以上続けてこられた先生の熱い思いに打たれて一気読み。

 2冊目は小池真理子さんの「ふたりの季節」(幻冬舎文庫)。
 30年の歳月を経て、再び出逢った男女の物語である。裏表紙には「なぜ、私達は別れたのだろうー。家事と子育てを卒業し、久し振りに自由で穏やかな日々を過ごしていた主人公がたまたま立ち寄ったカフェで昔の恋人と再会。共に過ごした高校最後の夏が一瞬にして蘇り・・・。」と。お洒落で軽い筆致であっという間に読了。解説を同い年である村上龍さんが書いておられる。「すごく切ないけれど、ハッピーエンドに結び付けている」、言い得て妙である。

 3冊目は坂岡洋子さんの「老前整理 捨てれば心も暮らしも軽くなる」(新潮文庫)。
 帯には「気力、体力があるうちに、あふれるモノを片付ける!快適な老後を送るための新しい発想の人生整理術」とある。老前整理の鉄則は「一度に片付けようとしない!最初から完璧を目指さない!家族のモノには手を出さない!片付け前に収納用具を買わない!「使える」と「使う」は違う!」である。
 おっしゃるとおり老いる前に身辺を見直し、今後の生活に要らないものを整理すれば、心穏やかに快適な老後が過ごせるだろう。これからどういう自分になりたいのか、どういう生き方をしたいのかを考えて必要なモノを自分で決め、不要な物をそぎ落としていく作業こそが老前整理だ。数十年前の物たちが鎮座ましましている実家を見ていると、やはりこれは急がなくては・・・とお尻がムズムズしてくる。頷きながら一気読み。

 4冊目は新井素子さんの「イン・ザ・ヘブン」(新潮文庫)。
 新井素子さんといえば、私より1つお姉さんで、都立高生の時に作家デビューをされた作家歴35年超選手だ。当時から、そして結婚されてから後も、随分色々な作品を読ませて頂いた。新井ワールドは30年を経てもなお健在である。
 本作は「バラエティ豊かな10の短編とエッセイ」ということで迷わず手に取った。この短編を執筆されたのはちょうど東日本大震災の後だったとのこと。そのため、近未来の設定ではあるけれど、大地震のシーンが良く出てくる。表題作は“死んだらどうなるのか”を考えている途中で、天国を試行錯誤していたら出来たお話だという。
 あとがきで新井さんご自身が「“人間って、捨てたもんじゃないぞ”っていうお話。多分、最終的に私は、それを言いたくてお話を書いているんだろうと思います。」と書いておられるが、3編目の「あけみちゃん」で「人は。人の幸せを、祈る、生き物。だから、人は、人の幸せを祈り続けます。いつまでも。叶わなくとも。」というくだりにジーンとした。

 ヨーガの教えによれば私達は皆、本来愛に満ちた純粋な存在だ。けれど、余りに沢山の移りゆく物事の中で、ともすると心を静める方法を忘れてしまう。ひいては、人のことを羨み、妬み、嫉み、貶め、謗るようなことをしてしまうのではないか。どうか皆が心穏やかに幸せに生きられますように、と改めて思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする