ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.9.24 情報リテラシーについて考える

2014-09-24 21:18:07 | 日記
 現代は情報が溢れんばかりの世の中だ。ちょっとネットに足を踏み入れて、検索しようものなら、とても読み切れないほどの活字が猛然と迫ってくる。
 そして、それらは当然のことながら玉石混交。たまたま最初にヒットしたものをすんなり信じてしまうようなことはないだろう。けれど、情報を取捨選択する力がないと、翻弄された揚句、酷い目に遭いそうである。もちろん修復可能なちょっとした痛い目位ならよいけれど、取り返しがつかないことにでもなったら、泣くに泣けない。
 だからこそ、私たちがん患者に限らず、情報リテラシー(正しい情報を自己の目的に適合するように使用できる能力)は今の世の中を生き延びていく中で、人として必須な能力だと思う。

 そんなことを考えていたら、たまたま愛読する朝日新聞静岡版の渡辺先生のコラムが2週連続で情報の壁、情報リテラシーについて取り上げておられたので、以下、長くなるのだが、2回分を転載させて頂く。

※   ※   ※(転載開始)

がん内科医の独り言(2014.9.13)
抗がん剤
 ■患者惑わせる情報の壁 
 「医薬品とは情報を伴った化学物質である」と大学の講義で習いました。当時はぴんとこなかったこの名言も、今、多くの患者に抗がん剤を処方する立場となり、その意味を痛感しています。
 また、薬に対する先入観や間違った風評に阻まれ、正しい情報を伝えることができない壁のようなものが、世間にはあるとも感じています。
 乳がんが肺に転移したNさんにティーエスワンという飲み薬の抗がん剤を処方した時のことです。
 がんが進むとせきなどが出てつらくなるから、そうならないように飲みましょうと薬の目的を説明しました。副作用としては、皮膚の色が黒くなるかもしれない、ちょっと下痢するかもしれないといった薬の情報をまとめた文書を渡しました。Nさんは薬剤師の説明も聞いて帰宅しました。
 1週間後の外来で、「抗がん剤はやっぱり怖い。夫もやめたほうがいいと言うので」と一錠も内服していないことがわかりました。「薬はなるべく飲まない方がいい」という壁です。
 では少し様子を見ましょうと、1カ月半ぐらいお休みしましたが、せきが出始めたため、ご主人にも来ていただき、もう一度説明しました。ティーエスワンの内服を始め、目立った副作用もなくせきも治まり、治療を続けています。
 「抗がん剤は正常の細胞も破壊する」というのもさらに厚い壁です。
 どんな薬でも効果と副作用があります。確かに抗がん剤は睡眠剤や血圧の薬など一般の薬に比べると副作用は強いです。
 しかし、症状を予防する、あるいは今ある痛みやせきなどの症状を軽減させることはできるので、抗がん剤を使うのです。
 もっと分厚い壁は、「抗がん剤は寿命を縮める」というものです。明らかに間違いです。どんなデータを見ても、抗がん剤によって寿命が延びることはあっても寿命が縮むということはありません。
 間違った情報に惑わされ、薬の恩恵を受けられないのは残念です。(浜松オンコロジーセンター・渡辺亨)

(転載終了)※   ※   ※

 “薬はなるべく飲まない方がいい”という壁は、がん患者になる前の私も実践(!?)していた。風邪薬も頭痛薬も、なるべくなら先延ばしで我慢出来なくなってから・・・というスタンスだった。(今、冷静に考えれば、何の自慢にもならないただのおバカさんだ。鎮痛剤は、痛みが出そうになった時に飲むのが一番少量で済んで効果的。痛みが酷くなってからだと、1回飲んだだけでは効かないから、結果的に痛みが長引くことになる。)
 けれど、がん患者になって、薬が命に直結してくればそうもいかなくなった。実際に症状があれば、もう観念して飲むしかない。逆に処方されたものを勝手な判断で飲まずにいて、それまで出ていなかった症状が出たり、酷くなったりしたら、主治医もお手上げだろう。
 この点、点滴は通院時に有無を言わさず身体に入れられてしまうけれど、内服薬は自分で調整出来てしまうのが楽であると同時に、大きな落とし穴になりうるのだな、と思う。

 そして、“抗がん剤は正常細胞も破壊する”という壁について。これはもう身をもって実感している。脱毛も爪や皮膚の異常も手足の痺れもどれもこれも、抗がん剤の副作用であることは間違いない。実際にこれらが酷くなると、がんそのものの症状が出ていなければより一層、治療しているのか体調を悪くしているのか判らなくなることもあり、非常に悩ましい。
 私は抗がん剤を含めてホルモン剤や分子標的薬の治療をエンドレスで続けており、無治療期間はない。だから、抗がん剤だけが寿命を縮めているのかどうかは比較しようがないけれど、腫瘍が小さくなっていたり、増悪していなかったことは何度もあったので、これらの薬を全く使わずに放置していたら、今生きていたかどうかも定かではない。だから薬の恩恵をしっかり受けて今に至っている、と感謝している。

 とはいえ、冷静に考えると、終末期を迎え、抗がん剤の効用よりもダメージの方が大きくなるという分岐点は絶対存在するだろう、とも思っている。その時を迎えることになったら、自分の身体の声にきちんと耳を傾けつつ、主治医が見極めてくれるタイミングを大切にしたい、と思っている。

 そして最新号が、情報リテラシーについての回である。

※   ※   ※(転載開始)

がん内科医の独り言(2014.9.20)
情報活用する力必要
 ■患者のリテラシー
 最近、耳にする「リテラシー」をインターネットで調べると、「与えられた材料から必要な情報を引き出し活用する能力」とあります。多くの人は、自分や身内ががんにかかって初めてがん情報に接します。
 しかし、十分なリテラシーがないとそれに振り回され、不安が増したり、友達を失ったり、体調を壊したりすることになりかねません。
 患者を対象とした市民講座の開始前、聴衆にまぎれて客席にいると、後ろの列から「冷房強いね。体を冷やすとがんは再発しやすいことを知らないのかしら」「ひょっとして私たちがん患者を殺す気?」という会話が聞こえてきました。
 私はそっと席を立ち、寒いと感じている参加者がいることを会場係に伝えましたが、体を冷やすとがんが再発しやすい、と思っているからではありません。
 50代の女性が乳房にしこりがあると外来を受診されました。3センチほどの腫瘍(しゅよう)で針生検の結果、ホルモン療法が効きやすい乳がんと診断。まず1年程度ホルモン療法をして、しこりが小さくなったところで手術を、と提案しました。
 翌日、本人から、友達に勧められ、海藻由来のフコイダンを飲むので、ホルモン療法は受けませんと一方的な電話がありました。
 半年後、夫に付き添われて受診した時には、乳がんは野球ボールぐらいに大きくなり、皮膚も真っ赤に腫れていました。
 また、分子標的薬剤が効いている大腸がん再発の患者が、顔色がすぐれず元気がありません。血液中のアルブミンというたんぱくが減っています。付き添いの姉に聞くと、患者の夫が動物性たんぱく、糖分、塩分は取るな、というので3カ月間、そうしているとのことでした。
 我々は根気よく説明し、患者は肉も野菜も牛乳も、バランスよく食べるようになりました。患者の栄養状態が改善し、明るい笑顔が戻りました。(浜松オンコロジーセンター・渡辺亨)

 (転載終了)※   ※   ※

 冷房で身体を冷やしすぎることは、がん患者だけでなく、遍く健康な人にもよろしくないことだと思う。足湯やホットヨガで身体の中から温めて、しっかり汗をかくことが出来るようになった。私はそれまで低体温気味で、冷え症でいつも手先が冷たく、夏でも殆ど汗をかかない(かけない)体質だったが、それが変わって汗腺が開いて代謝が上がり、体調が良くなっていると感じている。

 高価なだけで訳の分からない(と言っては信じておられる方に大変失礼かもしれないが)サプリ等については、今の私にとってノーサンキューなものである。けれど、これも私の身体のことを考えて、良かれと思って勧めてくださっていると思うと、お断りするのがとても難しい。いろいろ説明するのも心苦しいので、とりあえず御礼を言ってスルーするに限ると思っている。せっかくのお心遣い、本当に申し訳ありません。

 これからは食欲の秋である。何より、食べたいものを我慢しないで美味しく頂き、あまり極端なことはしない。何事もバランスよく、が笑顔への一番の道であると思っている。

 さて、家族の近況。今日は夫が5日目(最後)の夏休みを取って、息子を新幹線停車駅まで送って行くことになっていた。私は出勤したが、昼休みに駅前まで出向いて、2人と一緒に急いでランチを済ませた。帰途、夫は職場の宴会へ向かう予定だったのだが、風邪気味で断念し、そのまま帰宅した。

 私は夕食の支度不要ということで、仕事を終えてからヨガベーシックのクラスに立ち寄った。息子はご機嫌で「新幹線50周年記念弁当」を車内で食し、先ほど無事下宿に到着した模様。
 前期の成績は明日届くというのだから、本人の目の前で開封、とはいかなくなった。なんとも悪運の強い方である。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014.9.23 秋分の日、合唱練習の日に想うこと

2014-09-23 20:58:09 | 合唱
 暑さ寒さも彼岸まで・・・のとおり、すっかり秋らしい爽やかな休日になった。日中の陽射しはそれなりにあるけれど、朝夕は涼しい。寝ても寝てもいくらでも眠れるといった具合で、今朝も朝の連続テレビ小説をベッド鑑賞した後、ウダウダと小一時間過ごしてグウタラな一日の始まりになった。

 今日も合唱練習の日。今日の8回目を終えると来月2回の練習を経て、11回目がもう本番である。
 いつもと同じ時間の特急に乗ったが、朝食が遅かった所為か乗換駅ではまだ食事が摂れず、練習場の最寄駅で軽くお腹に入れてから練習場に向かった。
 まずは先輩指揮者のご指導により、先週、先生から出た色々な指示を復習しながら軽く歌うこと、1時間。
 予定時間きっかりに先生の練習が始まった。今日も人数が多い。現役応援も含め、ソプラノも10人以上いる。これまで殆ど練習していないアカペラの外国曲2曲をみっちり2時間。両曲とも前回、先生がお帰りになってから練習した曲で、今日も道中i podと楽譜で復習しながらやって来たのだが、やはり実際に声を出して歌ってみると随分違う。
 先生がお帰りになってからの1時間は、もう一人の先輩指揮者により、ジャズミサの練習。さすがに4時間の練習で声はかすれてくるし、がっくり疲れる。終了後は本番に向けての事務連絡等があり、終了は勤務時間終了と同じ時間になった。
 帰りは、高校時代の先輩でもあるベースの先輩とターミナル駅までご一緒してきた。

 今年で5回目になる、大学ホームカミングデーに合わせたOB・OG合唱団への参加。これまでの4回は夫と息子が欠かさず聴きに来てくれていたが、今年は息子が京都在住で、来てね、というわけにもいかない。「同じ合唱人になったので、聴きに行きたい気はやまやまだけどね~」とのこと。そのため、今年の聴衆は夫一人のつもりでいたのだが、夫が実家の両親を誘ったところ、一緒に前泊して聴きに行ってみたいとのこと。既にホテルの手配も済ませた。

 が、昨日、実家のお泊りから帰宅した息子の話によれば、86歳になる父はかなり体力が落ちている模様。一昨日の昼食会後は、最寄駅までバスに揺られ、駅から自宅迄の10分の距離を歩くことが出来ず、タクシー帰りだったそうだ。50年近く持っていたゴールド免許も既に返上し、実家のガレージは空っぽの物置になった。夕食後は早々に入浴し、“疲れた”の連発で早々に就寝してしまったらしい。
 翌日の昨日も昼食に外出する元気もなく、息子は、母と2人で出かけたという。これまで細々と続けてきた月1回のホテル昼食会も、早晩実現が厳しくなるだろう。けれど、そのお出かけが数少ない生活のハリになっているならば、こちらから「これからは自宅まで出向こうか」と言い出すのもどうしたものか、と決めあぐねている。
 そんなわけで、京都に同行出来た母はさておき、行ってみたいという気持ちはあっても、父が都心に1泊して合唱を聴きに来られるくらい体力があるのかどうかはわからない。何とか実現出来たにせよ、今年が最初で最後だろうな、と思う(今年の舞台に乗る予定の私も、来年元気に歌えているかどうか、神のみぞ知る、である。)。元気な両親に会うことが出来るのもあと何回あることか。いよいよ1回1回を大切にしなければ、と思う。誘ってくれた夫には感謝である。

 義母が亡くなってこの29日で1年になる。週末には法事のために夫と2人で帰省する。1年なんて本当にあっという間だ。もし“余命1年”と言われたら、一体何が出来るだろう、とつくづく考え込んでしまう。
 秋が来て、冬が来て、春が来て、夏が来て、次の秋はない、ということだ。そして最期の夏はこれまで通り元気に動き回れる保証すらない。
 毎日をどんなに愛おしく思い、後悔しないように過ごしてみたところで、おそらく“もう十分”と言い切れることはないだろう。こうして日々やりたいことをやりたいようにやらせてもらえている私は、間違いなく良い人生を送れている、とは思うのだけれど。

 母校である高校の文化祭に出かけた息子は、夕食は要らないとのことで、最寄駅まで迎えに来てくれた夫と夕食を済ませてきた。
 明日帰宅すればもう息子はいないのだな、としみじみ。今日も一体何時に帰ってくることやら。束の間の3人生活もカウントダウン。明日からはまた、“二人暮らし、みやこ暮らし”の生活が再開する。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014.9.22 魔法のまつ毛治療薬、やっぱり!

2014-09-22 23:12:45 | 日記
 朝日新聞のネット記事で、気になるものを見つけた。以下、転載させて頂く。

※  ※  ※(転載開始)

まつ毛フサフサ?国内初の薬 緑内障治療薬で「副作用」(2014年9月21日7時45分)

 まつ毛の本数が少ない、短い、と悩んでいる人向けの薬が29日、発売される。緑内障の治療薬を使っている人は、まつげがフサフサしているという「副作用」に注目し開発された。まつ毛に人工毛を接着するエクステンションのトラブルが問題となる中、医師の処方による「目力アップ」が可能になるかもしれない。
 製品名は「グラッシュビスタ」。今年3月、日本初のまつ毛貧毛症治療薬として、厚生労働省から製造販売承認を受けた。成分は緑内障の点眼薬と一緒で、1日1回、寝る前に上まつ毛の生え際に塗る。自由診療のため各医療機関で異なるが、70日分が1万~数万円で販売される見込みだ。
 約170人を対象に行われた臨床試験では、薬を4カ月間使うと、約8割の人が「長さ」「太さ」「濃さ」などの印象度が改善したという。副作用には結膜の充血などがある。
 まつ毛のエクステは手軽に受けられる一方、国民生活センターにはアレルギーやかぶれなど、年間100件前後の相談が寄せられている。東邦大学医療センター大橋病院(東京都目黒区)の富田剛司教授は「元々点眼する薬なので、エクステに比べれば目への障害は少ないのではないか」と話している。(岡崎明子)

(転載終了)※  ※  ※

 6年前のタキソテール投与の副作用で、それは見事に脱毛し、眉毛もまつ毛も殆どなくなってしまったのは、このブログで何度も書いたとおりである。その後、2年前のEC投与でも再び脱毛したけれど、タキソテール程ツルツルにはならなかったように思う。
 髪の毛は質が変わったとはいえ、2度の完全脱毛にもめげず、無事に生え揃い、今ではかつらのお世話になることもなく、美容院に行く幸せも享受出来ている。一方、ゲジゲジ眉毛とフサフサまつ毛は、結局元通りにはならなかった。
 眉毛は描けるけれど、まつ毛はそうもいかない。デリケートな目の周りにエクステや付けまつ毛を貼りつける元気は私にはない。とはいえ、どうしてもボヤーッとした印象は免れない。もちろん加齢現象もそれに拍車をかけているのだろうけれど、まつ毛がクルンクルンでフサフサしていたのも、哀しいかな、今は昔、である。
 余談ではあるが、悔しいことに息子はフサフサクルンクルンまつ毛で、女子から羨ましがられているらしい(別に息子自慢ではありません。)。

 当時、タキソテールによる別の副作用で爪の脱落等もあったので、皮膚科にもお世話になっていた。その時、先生に「まつ毛もなくなってしまってトホホです。乳がん治療で長かったまつ毛を失った奥様のために眼科医が発明した、というまつ毛美容液を買ってはみた(これは、モデルさんたち等も愛用していたらしい。)ものの、目の周りの粘膜が弱っていて、沁みてなかなか付けることも出来ず・・・」と相談したところ、先生から今回の記事で紹介された薬の話が出たのだ。「緑内障の目薬を点けている男性がまつ毛がフサフサになって困っている。」と。

 うーん、世の中はかくも上手くいかないものだ。まつ毛フサフサになりたい女性と、あまりフサフサにはなってほしくない男性と。このとき先生からは、もし嫌でなければ、右目に(緑内障の)目薬、左目に美容液を塗布して、比べた結果を見せてほしいと言われたのだった。
 結局、緑内障でもないのにまつ毛を生やすためにだけ治療薬を塗るのもなあ、と思って先生のプライベート実験には参加せずに終わったのだけれど、処方して頂いた手前、いまだに捨てることが出来ず、消費期限の過ぎた(であろう)目薬が家の中に多分転がっているかと思う。

 その後、脱毛系ではないものの、やはり抗がん剤や分子標的薬を使っている所為か、皮膚も粘膜系もすっかり弱くなってしまい、大枚はたいて買った美容液もそれっきり、である。
 そして今回のこの記事を見て、やはりそうでしたか、という感じだ。

 この貧弱なまつ毛、命にはかかわらないとはいっても、やはり気になるし、哀しい。実際問題として目にゴミが入りやすいし、日差しもとても眩しく感じて沁みるのだ。次回、通院時にちょっと相談してみようかしら、と思う単純な私である。
 全て失って見て初めて、人間の身体で無駄に生えている毛は一本もないな、と実感する。

 さて、実家に一泊して帰宅した息子だが、明日は高校の文化祭でOBとして初の打ち上げ参加予定だそうだ。金曜日から大学の後期授業が開始するので、明後日は早くも京都へ帰っていく。
 今日は自宅で摂る最後の夕食である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014.9.21 ちょっぴり遅れて敬老の日

2014-09-21 20:53:13 | 日記
 秋らしくカラッと晴れた爽やかな日曜日だ。
 目覚ましを鳴らした後も、ウダウダと1時間ほど起きられず、久しぶりに寝坊を決め込んだ。慌てて朝食と掃除を済ませ、息子のカットのため、予約していた美容院へ同行。受付と支払を済ませる。
 これまで10年近く息子を担当してくれていた担当のMさんが、ちょうど息子の帰省中に、遅い夏休みで実家に帰っておられるとのこと、残念だが再会叶わずだった。今日は、いつも私の担当をしてくれるSさんがピンチヒッター。次回の帰省は年末になるだろうし、本人が下宿界隈でカットに行くのにも大分時間がかかるだろうから、バッサリ短く、とお願いする。

 その後、予約していたいつものホテルの中華レストランで、実家の両親との毎月恒例の昼食会。息子が参加するのは3月以来、半年ぶりのことである。
 ちょうど先週の月曜日が敬老の日だった。関西旅行で不在だったので、リンドウの鉢植えと和菓子を送っただけで失礼していた。
 何より唯一人だけの孫。母は6月に私と一緒に下宿を訪れたけれど、父にとっては久々の再会、しかも1泊のお泊り付きである。敬老の日の一番のプレゼントになること間違いなしだ。高齢の父が、リフォームしたばかりで自慢の浴室を一生懸命掃除して、息子の訪問を愉しみにしていたとのこと。娘である私が行くといっても浴室掃除をしてくれるとは到底思えないから、いやはや、孫の力は偉大なり、である。

 今回は、母から庭の草むしりが大儀で・・・と聞いていたので、草むしりのアルバイトとして派遣したのだけれど、まずは仕事もせずに2人から別々にお小遣いが出てくる。思えば先日、息子が面接に出かけたアルバイト先では、(お金がないからアルバイトをするのにもかかわらず)事前に備品を購入するお金が必要だったのから、雲泥の差。こちらの祖父母商事は太っ腹の前払いである。

 食後は3人をバス停まで見送って、夫と2人で最寄駅まで戻ってきた。遅ればせながら夫の誕生日に何か、とウインドーショッピングをしたのだが、結局、何もいいものが見つからずじまい。私は久しぶりにパワーヨガ初級のクラスに参加してさっぱり汗を流してきた。

 明日一日出勤すれば、秋分の日でお休みだ。早くも9月も余すところ10日を切ったわけである。
 湿度の低い爽やかな季節、行楽日和が望めそうだから、明日お休みして4連休という方も少なくないだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014.9.20 合唱練習も佳境に、夫と息子はカラオケ生活

2014-09-20 22:32:23 | 合唱
 今日は、毎月のお楽しみマッサージの後、2週間ぶりの合唱練習日。毎週土曜日のプチ贅沢―ベッドの中の連続テレビ小説鑑賞―の後、起き出して、洗濯を済ませた。

 朝一番でマッサージに向かう私と同じ特急電車に乗り、夫と息子は都心までお出かけ。息子は帰省して実質今日で4日目だというのに、既にお友達と2連荘でカラオケに出かけている。そして、今日も今日とて2人で歌ったらしい。4月以降、合唱団の先輩たちに交じって徹夜でカラオケ三昧、いかに上手になったのかを夫や私に見せびらかしたい気持ち満々。昨夜も誘われたのだけれど、さすがに合唱練習の前日に頑張りすぎて喉を傷めては本末転倒、ということでご遠慮した次第である。

 マッサージサロンでは、既に15年近いお付き合いの担当Tさんにこの1か月のご報告をしながら、あっという間に幸せな時間が経つ。Tさんからは、お義母様の介護がかなり厳しい状態である話に加え、ご自身にも病気が見つかったということを打ち明けられ、大ショック。おかけする言葉がなく、来月、別途時間を作ってお目にかかることにした。

 悲しい気持ちのまま、ファストフードで簡単に昼食を済ませる。今日で6回目の練習だ。先週の3連休中、5回目の練習があったのだが、関西旅行のため欠席。この日は現役生の応援と、ジャズトリオも加わって先生の練習だった。
 今日も車内でi podに入れた全曲を聴きながら、恥も外聞もなく楽譜も開いて口パクしつつ練習場に向かう。

 それにしても、本当にあっという間に涼しくなった。七分のブラウス1枚ではとても心もとなく、長袖のカーディガンを羽織ってもまだ肌寒いくらいだ。
 発声練習が終わり、先生の練習が始まる頃に到着出来る算段だったが、そーっとホールのドアを開けると、既に先生の練習が始まっていた。小さく腰を落として恐縮しながら所定の位置に座らせて頂く。私はセカンドソプラノなので、女性が1列目、男性が2列目と並ぶミサ曲の時には殆ど先生の真ん前なのだ。
 今日は先生が指揮をなさる日であり、現役生の応援もあり、1列目のソプラノ・アルトで13名、2列目、3列目の男性も17,8名いただろうか。前回と声のボリュームが全然違う。
 ミサ曲、邦人曲と進み、間に若干休憩を挟んで正味2時間、バッチリ練習。発声練習もせずにいきなり歌ったので、冷や汗ものだ。それでも自習した甲斐があって、大分それらしく歌えるようになってきたのが嬉しい。

 なんとこの後、先生は他の合唱団の指導に行かれるという。傘寿を超えるお歳を全く感じさせない驚きの若さである。今日は同期の友人も一緒だったのだが、彼女もその合唱団に所属しており、梯子の練習とのこと。なんとタフなことか。
 先生がお帰りになった後は、いろいろと都合のある方がゴッソリ抜けてしまった。

 先輩の指揮で外国曲を2曲練習して頂いたが、知っている曲であるのにアレンジがかなり異なっていて歌いにくいことこの上ない。練習も殆どしていないので、なかなか言葉も付いていかなくて、大汗である。
 指揮をされた先輩曰く、「家で声を出して歌うのはなかなか大変なので、せめてリズム読みで言葉を付けて練習していたら、家人から『変なご詠歌もどきが聞こえてきてとても気持ち悪いので、歌うなら車の中で歌うように』と言われました。皆さんも同じような状況でしょうが、なんとか自習をよろしくお願いします。」と。
 ああ、そうだなあ、としみじみ。なるほど防音でもない普通の部屋で歌ったら大変なことになる。けれど、練習しないわけにもいかない。リズム読みと口パク練習は自習には必須である。

 そんなこんなであっという間に3時間。片付けをして帰りの特急に座ったところ、なんとカラオケや買い物を愉しんだ夫と息子が1台前の特急に乗っていたことが判明。僅か20分の時間差だったようだ。 夕食当番を引き受けてくれていたので、もっと早い時間に帰宅したのだと思ったのだけれど。御礼に、とケーキを買って帰宅したところ、夫は大車輪で夕食の支度中だった。
 
 食後、お茶をしながら、今日のカラオケを録画したスライドショーを見せてもらった。精密採点機能なるものがあって、夫が歌うと平均点以下、息子は10点高かったようで、鼻高々、だったらしい。まあ、大学生の本分はどこへやら、カラオケには相当額投資しているようだからさもありなん、なのだけれど・・・。

 結局、今日も1日出ずっぱり。鏡を見ると、なんだかただでさえくぼんだ目がますます引っ込んでくぼみまくっている。
 毎夜言い続けているような気がするが、明日も予定が入っているので、早く休んで疲れを残さないようにしなければ・・・。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする