ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2021.7. 28 ワクチン2回目接種の日に思うこと Mさん逝く

2021-07-28 21:44:34 | 日記
 昨日は通常勤務。週明けから職場のネット環境が不安定ということで、メールから何から仕事が進まず、とても苦労する。そんな中、職場の集団接種予約が始まった。
 若い人たちがヨーイドンで専用頁にアクセスしており、待ち時間がどんどん長くなっています等とこぼしていたけれど、そこは自治体の対象者レベルとは違い、学内だけのこと、ほどなくして皆無事に予約が取れたようだった。
 毎朝オリンピックの号外が挟み込まれる中、東京のコロナウィルス感染者数は明日にも3,000に届きそうな勢いとなった。

 そして今日。午前中は在宅勤務、午後はワクチン接種休暇を頂いた。居住市予約システムの色々な不備に憤りながら、とんでもなく苦労して一番近い最寄り駅前のスーパー会場で接種機会をゲットした。会場に辿り着くまでに複数の方に助けて頂いた初回ワクチン接種からちょうど3週間。2回目のワクチン接種日である。

 予約時間の5分前に到着すると、1つ前の予約枠の方に限って受け付けており、待合い椅子で待つ。時間とともに受付が開始されて、椅子を離れて並ぶ。1回目のようにテントの屋根はあったにせよ灼熱の屋外ではなく、冷房が効いた店内だったので、立っていてもとても楽だった。
 15分間の1枠、優に30人はいただろうか。5分ほど並んでスムーズに受付。検温と手指消毒を終えると、問診に案内される。

 ドクターから「2回目ですね。前回は何か副反応がありましたか」と問われ「2日目の夜に7度8分の発熱がありましたが、翌朝すぐに下がりました。」とお答えする。「特に薬のアレルギーはありませんね。」と確認が終わり、すぐに接種ブースへ。女性の看護師さんだろうか。
 フレンチスリーブのカットソーを着ていったのでさっと肩を出し、消毒後、直ぐにチクリ。予約時間から10分後には経過観察の椅子に座った。15分間、特に何の体調変化もなく、名前を呼ばれて仮の接種証明書と問診票の控えを頂いて無事終了。会場を後にしたのは椅子に並び始めて30分のことだった。

 喉が渇いたので1階のカフェでお茶をして人心地つく。接種から1時間弱、特に何の変化もなく無事家路についた。これで2週間経過すればとりあえず一安心である。何とかこのまま乗り切りたいと思う。

 そうこうしているうちに今日の感染者数が出た。3,177人とのこと。緊急事態宣言開始後2週間を経、オリンピック最中の感染爆発、最悪のシナリオではなかろうか。政府の目論見どおりこのまま閉会式まで乗り切れるのだろうか。
 
 訃報のこと。2014年7月初め、このブログのコメント欄を通じて取材依頼があり、以降新聞や単行本等、数回の対面取材を経てからも、同じステージⅣの患者仲間としてもやり取りをさせて頂いていた記者、Mさんの訃報に接した。

 最初にご連絡を頂いたのは、編集から記者の仕事に移られてすぐのことだったと知る。Mさんの編集者として最後のお仕事だったという白石一文さんの「神秘」は読みたかった本で、手にして一気に読んだ記憶がある。
 2018年、東京本社から地元関西へ異動されたが、関西在住の息子を訪ねる折にご連絡すると、お忙しい中いつもランチやお茶をご一緒する時間を取ってくださった。本当はお酒が飲める夜がいいのだけれど・・・と仰っていたけれど、私が不粋な下戸でお付き合い出来なかったのが申し訳ないことだった。

 シリーズとなったがんの記事の反響が大きく、記事を待ち遠しく思っている読者が多かったのは言うまでもない。けれど、その一方で、それはそれとして、記者としてはご自身が専門とする分野の記事を書きたいという強い思いも、お話をしながらひしひしと感じていた。
 比べるべくもないけれど、細々とはいえ37年近く仕事を続けてきた私が、仕事人としてよりもステージⅣの再発治療中のがん患者としての顔の方が大きくなっていることで、得も言われぬモヤモヤ感をどこかで持っていることに通じるように思えたからだ。

 昨春、コロナでロックダウンされるギリギリのタイミングに勤続30年旅行で欧州から帰国された。そのお話を伺いながらタフだなぁと思うことしきり。
 その後はこんな世の中になってしまい、リアルにお目にかかることは叶わなかった。「エンハーツでお互い定年まで頑張りましょう!」と合言葉のように言っていたけれど、今年3月末の通院日、「お互いに少しでも穏やかな日を過ごせますように」というLINEでのやり取りが最後になった。

 3週間後、4月下旬の通院日にLINEしたところ、普段ならすぐにお返事が来るのに、既読にならなかった。体調を崩しておられるのだろうか・・・と案じていたし、どこかでもしや・・・と覚悟もしていたのだけれど、5月1日に永眠されたというから、既に入院されており、私への返信どころではなかったのだな、と思う。私より3歳年下でおられたから、卒業まであと4年近くあったのに・・・。

 お会い出来たご縁に感謝したい。私はもう少しこの世界で居残りになるのだろうか。それでもまたあちらでお喋り出来ますよね。合掌。

 夫は帰路の私鉄が人身事故で運転見合わせ、それに伴い予約していたライナーが運休。乗車出来たのは予定時間の1時間以上も遅れ、情報通りに電車が来ずにホームを渡り歩いたそうで、ぐったり疲労困憊して帰宅した。
 暑い中、皆疲れているし、言っても栓無きことだけれど段々苛立ったに違いない。駅員さんも苦情を受け止めるのが大変なことだろう。このあたり息子に訊くと鉄道会社の内情が分かる。

 私は接種後3時間ほどして肩の痛みが酷くなってきて、左手でフライパンを持つのがきつかった。夕食後は頭痛も始まった。今日は接種側の左肩を下にして眠れないかもしれないが、先日ヨーガスートラ講座の折にSさんから頂いたアドバイスのとおり、シータヒーリングの手法でコマンドを試みたので、うまく副反応を乗り切れると信じたい。

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