ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.2.23 大自然と一体になった一日、ヨガリトリート二日目

2014-02-23 23:19:21 | ヨガ
 昨夜は星空瞑想で半分眠った状態だったのか、部屋に戻って入浴後はキューバタンで熟睡。一度目は覚ましたものの、久しぶりに深く眠ることが出来たという感じ。

 今日の最初のプログラムは、6時20分ラウンジ集合で朝ヨガ。
 昨夕の浜辺のサンセットヨガとホテル屋上の星空瞑想はさすがに冷え込んだので、今朝は恒例の浴槽足湯で体の芯を温めてからいざ出発。
 むろん外はまだ真っ暗、である。6時には、CDで慣れ親しんだインストラクターの生の声で、目覚ましメッセージが館内放送で流れる。

 ホテルの庭で、朝日が望める正面に陣取って陰ヨガ初体験。懐中電灯を照らしながらまだ暗い芝生を歩くが、空を見上げると半月が美しい。
 陰ヨガとは、一つのポーズを2~5分くらいキープするヨガスタイル。関節周りを丁寧に緩めることでカラダの柔軟性を高めるという。私にはとても有難い内容だ。“ゆるみ”を体感することで自然と共にゆっくり心身を目覚めさせ、その日をオープンマインドで過ごすきっかけに、という触れこみのとおりのレッスンだった。いつもは高温多湿な室内環境で行っているので、堅い体も伸ばしやすいけれど、常温、しかも朝起きたてということだといったいどこまで・・・と思ったけれど、要は呼吸と重力に逆らわないこと、というインストラクターUさんの説明に納得した。体を緩めるということは、実はとてもシンプルなことなのだ、と。
 終了後は、ホテルで飼っている山羊さんの朝のお散歩に遭遇したり、こだわり野菜を作っている農園にシェフが朝の収穫に来ていたり、と新しい一日の始まりにふさわしい。

 ホテルは私たち一行で貸切だ。満室だからレストランも長蛇の列。実際にスタジオでインストラクターをしている方や、お一人様参加の方も多い。皆“ヨガが好き”で全国から集まった方たちばかり。自己紹介には年齢も経歴も肩書きも何も要らない。要るとすればどこのスタジオに通っているか、どのくらい通っているかくらいのこと。だから、不思議なくらいすぐに打ち解けてフレンドリーな会話が弾む。どちらかといえば人見知りな私なのに、我ながら驚いてしまう。

 朝食後は、2つのグループに分かれて数台のバスで出発。私は“はての浜ヨガツアー”ではなく、島内ヨガツアーに参加した。
 瞑想をメインとしたミーフガーと畳石での、これまたカリスマ(“聖なるYogini”という別名)Sさんの担当だ。彼女のレッスンを受けることを楽しみにしてきたので、最前列を陣取ってしまう。
 ミーフガーはこの島の代表的なパワースポット。とにかく力強い大地の力を感じる場所だ。ゆっくりとしたアーサナ(ポーズ)で体を整えるとともに、一歩踏み込んだヨガの知識についてもお話し頂いた。奥が深い、と思う。いつもはスタジオ内でのレッスンだから、こんなにも空が青く、海が青い中で自然と一体になって行うヨガは初めてだ。
 目を閉じれば波の音、鳥の囀り、風が頬を撫でていくのが心地よい。五感が研ぎ澄まされていくのを実感する。自分にとって本当に大切なものが何なのか、瞑想しながら余分なものをどんどん解放していく。1時間15分のレッスンは本当に充実していた。最後に全員集合!の記念写真も撮影して頂き、次なる目的地である畳石へと向かった。ブログを読んでくださったSさんからラインのメッセージが届いてびっくり。早速ここの写真を送付した。

 畳石は、この島から橋を渡った先の小さな島にある県指定天然記念物だ。もともとは溶岩が冷えて固まったもので、美しい透明なブルーの海に、亀の甲羅のような岩が海岸に広がっている神秘的な場所。ここでは、美しい海を見渡しながら呼吸法と瞑想法を中心としたプログラムが行われた。自分の人生を本当に幸せに生きていくために、自分にとって大切なこと、本当にやりたいことは何か、何のために生まれたのかなど、Sさんの優しい声の誘導に従って思い出していく、自分のためのゆっくりとした時間。いかんせん太陽に向かって石段に座っているので、焼け付くように日差しが強く、タオルを日よけに被る。パッと見、かなり異常な姿だったろうけれど、そんなことは構っていられない。水の傍にいると瞑想がしやすくなるという。ジリジリと差し込む太陽にめげず、瞑想を終えた時には不思議とスッキリしていた。
 お昼に立ち寄ったレストランは、人数が多すぎてパニック状態でとてもさばけない感じ。予定時間には食事が終わらない方が続出した。私はこれは無理だと諦めて、お茶とおやつだけにする。

 ホテルに戻り、部屋でまったりと軽食。フリータイムにはオプションメニューも用意されていたけれど、普段、室内での仕事しかしていない私にとって、長時間外で太陽にあたるのは予想以上に疲れること。無理をしないでお茶と読書をしながら夜のスペシャル懇親会まで英気を養うことにした。

 そしてお待ちかねの夜のパーティ。メニューカードと共にお食事の五箇条カードが配られた。「1.今、自分に本当に必要なモノは何か確認します。2.食べ物が育ってきた過程を祝福します。3.食事を作ってくれる人へ感謝します。4.五感(色彩や香り)を楽しみます。5.食べ物の温かみを感じます。」。
 地元の食材をふんだんに使ったシェフ心づくしのヨギーニ向けメニューを残らず堪能し、同じテーブルになった方と交流の輪を広げる。
 食後、コートを着込んでお庭に出て、“しまぐくる(島心)”という島のバンドのライブ演奏がサプライズプレゼントされた。星空のもと、シーサーも出てきて皆で踊る。ラストは“島唄”の演奏に乗って、Sさんのナレーションがコラボレーションされた瞑想。

 今、この素晴らしい瞬間を迎えさせてくれた大切な人たちに感謝、そしてこの幸せが海を越えて沢山の人たちに届きますように、と願いつつお開きになった。

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