昨夜はちょっと興奮していたのか、早めにベッドに入りはしたが、どうにも寝付きが悪く、夜中に一度目覚める。なんとか眠って今朝はスマホアラームが鳴ってぱっと起きる。
プランターの水やりも済ませ、戸締まりやら何やら全てチェックを終える。時間通りに来てくれたタクシーで駅まで。予約したライナーに乗って新宿経由東京駅へ移動。新宿駅でエレベーターに乗れず、荷物を持って階段を上り下りする羽目になり、すっかり体力消耗。
マスクをして階段を上るだけで息切れが酷いのに、荷物を持っているというハンディの大きさよ。中央線も混雑している。行動制限のない3年ぶりのGWなのだなあと改めて思う。
東京駅から東北新幹線はやぶさ号で一路終点新青森まで。通常3時間で行ける工程だが、3月の地震による脱線復旧後臨時ダイヤ等により4時間かかるという。
東京駅は家族連れやカップルでごったがえしている。はやぶさとこまちの連結部分ではちびっこたちが嬉しそうにパパに写真を撮ってもらっている。
今回は体力温存を図るため、息子がプレゼントしてくれるというグランクラスで快適な旅の始まりである。臨時ダイヤで当初の予定より1時間早い出発になったので、東京駅でのラウンジの探検は諦め、そのまま新幹線へ乗り換えだ。
今日の車内のお供は桜木紫乃さんの「緋の河」(新潮文庫)。
600頁を超える長編だが、これだけ長く電車に乗ることはないので手に取った。帯には「逆境で戦い続ける人生エンターテインメント! どうしてあたしは男の体で生まれたんだろう。」とある。釧路出身の桜木さんが同郷のカルーセル麻紀さんを題材にした小説である。冒頭の描写から物語の世界に引きこまれる。
グランクラスは一度乗車したことがあるが、その時は軽食や飲み物サービスがある路線ではなかったし、乗車時間が短かったので、それほどの記憶はない。けれど今回は軽食やお菓子、フリードリンクのフルサービスを満喫出来た。
ここ何年も一人旅はしていないし、夫と一緒に動く時はキャリーケース等荷物持ちもすっかりお任せだ。けれど、今回はさすがに手ぶらというわけに行かず、小さなキャリーケースを持っており、それを頭上の荷物入れに持ち上げることがとても出来なかったので、アテンダントさんに乗車時にも降車時にもお願い出来て助かった。
乗車するとまもなく軽食やお菓子、おつまみ、飲み物の注文確認があり、ほどなくして全てがサーブされる。さすがに昼食の時間には早すぎる。それでも喉はカラカラだったので、ジュースは美味しく頂く。お天気はいまいちであるが、まだ雨にはなっていない。
11時頃に軽食の和食お弁当を頂き、12時にはパウンドケーキを頂いてミヤBMを飲む。昨日からどうもお腹が快調過ぎるのだ。
秋田に宿泊した2人はしっかりカーシェアリングであちこち観光している。息子の運転技術も大分上達した模様。市内の民族芸能伝承館で竿燈体験をしたり、楽しい写真が次々に送られてくるのでゆっくり読書が出来ない。
途中盛岡駅では土砂降りの雨である。ああ、やっぱりと思うが、新青森に近づくと曇天で雨は降っていなかった。
定刻通り新青森に到着した後は、30分の乗り換え時間でリゾートしらかみ号へ。リゾートしらかみは「開放感ある車内から、雄大な白神山地や夕陽が沈む日本海など、美しい風景をのぞめ、内装にはシンボルツリーの橅をはじめ、秋田産の杉、青森ヒバなど沿線の木材をふんだんに使っており、大自然を感じながらの旅を楽しめる。」というもの。
数年前に夫とバス旅行で青池観光をしたときにちょっぴり乗ったことがある路線である。ここからは3時間。途中、津軽弁での語りが2種類というサービス付きだ。席はゆったり広く、快適。窓の外は日本海の絶景だが残念ながらねずみ色の空と海。晴れていたらどれほど美しかったことか。
途中、千畳敷駅で15分ほどの停車時間があり、下車出来るという。ぽつぽつと雨が落ちていたが、夫がLINEで是非見た方が良いと勧めてくるので降りる。昔津軽のお殿様が千畳の畳を敷いて宴会をしたという逸話がある場所だ。絶景。沢山の海猫が絶壁の上にいて迫力があること。若い人たちは奥まで歩いていたけれど、ここで転けたら大変なので、私は水辺だけうろうろして観光終了。
2人は午後秋田を発ち、十二湖からバスに乗り、夫と私はかつてバス旅行で訪れたことのある青池観光を経て再び十二湖に戻り、逆方向からのリゾートしらかみ号で一足早くウェスパ椿山駅に到着していた。小一時間、駅前の物産館で時間を潰して私の到着を待ってくれていたという。それにしてもこの駅周辺は凄い。お城のような建物が点在しているが、JRのリゾート開発が失敗して、今は廃墟同然だそうだ。なんということか。
残念ながら予報通りの雨。息子がホームまで来てくれて、ここからは荷物を持ってくれる。有り難い。
駅前には今日お世話になる不老ふ死温泉のシャトルバスが待っていてすぐに乗り込む。夫は無事到着した私と息子の写真撮影に余念がない。この駅で降りたのは私とカップル2人で、バスは我が家の2人を足しても5人だった。日本海の絶景を望みながら間もなくしてホテルに到着。駐車場は自家用車で一杯だ。GW中は満室御礼だそう。
不老ふ死温泉の由来は、黄金崎の名の通り黄金色の湯が岩の割れ目から沸き出していたのを昭和45年にボーリングしたもの。名付けたのは創始者で「不老不死は私達人間の願いである。黄金崎の温泉にひたり、いつまでも健康で長生きをして欲しい」という願いから名付けられたものという。凄いネーミングだけれど、地図を見てもとんでもなく遠くまでやってきたのだなあと思う。
まあ、不死はなくとも不老アンチエイジングは皆の願いか。病とともにある私も少しはその恩恵にあやかりたいものである、と満を持しての宿泊だ。
いやはや今日の行程は自宅最寄駅から東京駅まで1時間、はやぶさで4時間、リゾートしらかみで3時間、乗車時間だけで合計8時間、ドアツードアで9時間というフルタイムどころか超過勤務状態である。
チェックイン時に夕食の時間をリクエストし、館内案内を聴き、部屋へ。まずはお茶を淹れてお菓子で一服。夕飯まで1時間ほどしかない。急いで大風呂へGo。雨が止んできて、心なしか晴れてきている。素晴らしい夕焼けが見られる場所だけれど、今回は残念と諦めていた2人に「私は晴れ女だから」と豪語する。
2人からは私が合流したことでいきなり賑やかだといわれる。一日喋っていないので当然か。
母にも無事到着したとDuo通話。2人にも出て貰ってほっとする。
内風呂は透明のお湯と黄金色のお湯の2種類。身体を洗ってからまずは透明のお湯へ。ジャグジーになっていてほどよい熱さ。露天風呂からは薄いオレンジ色に染まった空が見える。年配の女性が2人入っていた中に失礼したら、すぐにお二人が出て貸し切りになる。
あまりに美しい風景についつい長く入ってしまい、ここで完全にのぼせる。待ち合わせの時間より5分ほど早く上がったが、すっかり湯あたり状態で、へろへろで部屋に戻り、ちょっと横になる。そうこうしているうちに日の入りの時間が迫る。真っ赤な太陽が水平線に沈むところは見られなかったけれど、雲の下に沈むのはしっかり見ることが出来た。
そして夕食へ。ホテル到着時には空腹だったのに、湯あたりのせいで食欲のしょの字もなくなっている。気持ちも悪い。貧血である。せっかく並んでいるご馳走の数々に全く触手が動かない。
そうしているうちにお腹を壊し、生唾も出てきて吐き気もして、お手洗いを往復。結局、箸をつけたのはお刺身ちょっぴり、帆立焼きを一口、海鮮鍋のお豆腐を一口とスープだけというまさかの哀しい展開になった。
鮑の踊り焼きもいくらご飯も珍しい深浦産のお料理はほぼ息子に横流しとなった。林檎のシャーベットもちょっぴり味見をして終了。部屋に戻って敷いてあるお布団に潜り込み、1時間ほどしてようやく復活した。
ホテルのWi-Fi環境が非常に悪く、夕食時「不老不死」というお酒を飲んで気持ちよく寝ている息子を起こしてスマホからテザリングしてもらったりと手間取ってブログアップが遅くなってしまった。
これからさっとお風呂に入って、就寝の予定だ。
それにしても長旅でお腹まで壊すとは。緊張と疲れが原因なのだろう。明日からは復活しますように。
プランターの水やりも済ませ、戸締まりやら何やら全てチェックを終える。時間通りに来てくれたタクシーで駅まで。予約したライナーに乗って新宿経由東京駅へ移動。新宿駅でエレベーターに乗れず、荷物を持って階段を上り下りする羽目になり、すっかり体力消耗。
マスクをして階段を上るだけで息切れが酷いのに、荷物を持っているというハンディの大きさよ。中央線も混雑している。行動制限のない3年ぶりのGWなのだなあと改めて思う。
東京駅から東北新幹線はやぶさ号で一路終点新青森まで。通常3時間で行ける工程だが、3月の地震による脱線復旧後臨時ダイヤ等により4時間かかるという。
東京駅は家族連れやカップルでごったがえしている。はやぶさとこまちの連結部分ではちびっこたちが嬉しそうにパパに写真を撮ってもらっている。
今回は体力温存を図るため、息子がプレゼントしてくれるというグランクラスで快適な旅の始まりである。臨時ダイヤで当初の予定より1時間早い出発になったので、東京駅でのラウンジの探検は諦め、そのまま新幹線へ乗り換えだ。
今日の車内のお供は桜木紫乃さんの「緋の河」(新潮文庫)。
600頁を超える長編だが、これだけ長く電車に乗ることはないので手に取った。帯には「逆境で戦い続ける人生エンターテインメント! どうしてあたしは男の体で生まれたんだろう。」とある。釧路出身の桜木さんが同郷のカルーセル麻紀さんを題材にした小説である。冒頭の描写から物語の世界に引きこまれる。
グランクラスは一度乗車したことがあるが、その時は軽食や飲み物サービスがある路線ではなかったし、乗車時間が短かったので、それほどの記憶はない。けれど今回は軽食やお菓子、フリードリンクのフルサービスを満喫出来た。
ここ何年も一人旅はしていないし、夫と一緒に動く時はキャリーケース等荷物持ちもすっかりお任せだ。けれど、今回はさすがに手ぶらというわけに行かず、小さなキャリーケースを持っており、それを頭上の荷物入れに持ち上げることがとても出来なかったので、アテンダントさんに乗車時にも降車時にもお願い出来て助かった。
乗車するとまもなく軽食やお菓子、おつまみ、飲み物の注文確認があり、ほどなくして全てがサーブされる。さすがに昼食の時間には早すぎる。それでも喉はカラカラだったので、ジュースは美味しく頂く。お天気はいまいちであるが、まだ雨にはなっていない。
11時頃に軽食の和食お弁当を頂き、12時にはパウンドケーキを頂いてミヤBMを飲む。昨日からどうもお腹が快調過ぎるのだ。
秋田に宿泊した2人はしっかりカーシェアリングであちこち観光している。息子の運転技術も大分上達した模様。市内の民族芸能伝承館で竿燈体験をしたり、楽しい写真が次々に送られてくるのでゆっくり読書が出来ない。
途中盛岡駅では土砂降りの雨である。ああ、やっぱりと思うが、新青森に近づくと曇天で雨は降っていなかった。
定刻通り新青森に到着した後は、30分の乗り換え時間でリゾートしらかみ号へ。リゾートしらかみは「開放感ある車内から、雄大な白神山地や夕陽が沈む日本海など、美しい風景をのぞめ、内装にはシンボルツリーの橅をはじめ、秋田産の杉、青森ヒバなど沿線の木材をふんだんに使っており、大自然を感じながらの旅を楽しめる。」というもの。
数年前に夫とバス旅行で青池観光をしたときにちょっぴり乗ったことがある路線である。ここからは3時間。途中、津軽弁での語りが2種類というサービス付きだ。席はゆったり広く、快適。窓の外は日本海の絶景だが残念ながらねずみ色の空と海。晴れていたらどれほど美しかったことか。
途中、千畳敷駅で15分ほどの停車時間があり、下車出来るという。ぽつぽつと雨が落ちていたが、夫がLINEで是非見た方が良いと勧めてくるので降りる。昔津軽のお殿様が千畳の畳を敷いて宴会をしたという逸話がある場所だ。絶景。沢山の海猫が絶壁の上にいて迫力があること。若い人たちは奥まで歩いていたけれど、ここで転けたら大変なので、私は水辺だけうろうろして観光終了。
2人は午後秋田を発ち、十二湖からバスに乗り、夫と私はかつてバス旅行で訪れたことのある青池観光を経て再び十二湖に戻り、逆方向からのリゾートしらかみ号で一足早くウェスパ椿山駅に到着していた。小一時間、駅前の物産館で時間を潰して私の到着を待ってくれていたという。それにしてもこの駅周辺は凄い。お城のような建物が点在しているが、JRのリゾート開発が失敗して、今は廃墟同然だそうだ。なんということか。
残念ながら予報通りの雨。息子がホームまで来てくれて、ここからは荷物を持ってくれる。有り難い。
駅前には今日お世話になる不老ふ死温泉のシャトルバスが待っていてすぐに乗り込む。夫は無事到着した私と息子の写真撮影に余念がない。この駅で降りたのは私とカップル2人で、バスは我が家の2人を足しても5人だった。日本海の絶景を望みながら間もなくしてホテルに到着。駐車場は自家用車で一杯だ。GW中は満室御礼だそう。
不老ふ死温泉の由来は、黄金崎の名の通り黄金色の湯が岩の割れ目から沸き出していたのを昭和45年にボーリングしたもの。名付けたのは創始者で「不老不死は私達人間の願いである。黄金崎の温泉にひたり、いつまでも健康で長生きをして欲しい」という願いから名付けられたものという。凄いネーミングだけれど、地図を見てもとんでもなく遠くまでやってきたのだなあと思う。
まあ、不死はなくとも不老アンチエイジングは皆の願いか。病とともにある私も少しはその恩恵にあやかりたいものである、と満を持しての宿泊だ。
いやはや今日の行程は自宅最寄駅から東京駅まで1時間、はやぶさで4時間、リゾートしらかみで3時間、乗車時間だけで合計8時間、ドアツードアで9時間というフルタイムどころか超過勤務状態である。
チェックイン時に夕食の時間をリクエストし、館内案内を聴き、部屋へ。まずはお茶を淹れてお菓子で一服。夕飯まで1時間ほどしかない。急いで大風呂へGo。雨が止んできて、心なしか晴れてきている。素晴らしい夕焼けが見られる場所だけれど、今回は残念と諦めていた2人に「私は晴れ女だから」と豪語する。
2人からは私が合流したことでいきなり賑やかだといわれる。一日喋っていないので当然か。
母にも無事到着したとDuo通話。2人にも出て貰ってほっとする。
内風呂は透明のお湯と黄金色のお湯の2種類。身体を洗ってからまずは透明のお湯へ。ジャグジーになっていてほどよい熱さ。露天風呂からは薄いオレンジ色に染まった空が見える。年配の女性が2人入っていた中に失礼したら、すぐにお二人が出て貸し切りになる。
あまりに美しい風景についつい長く入ってしまい、ここで完全にのぼせる。待ち合わせの時間より5分ほど早く上がったが、すっかり湯あたり状態で、へろへろで部屋に戻り、ちょっと横になる。そうこうしているうちに日の入りの時間が迫る。真っ赤な太陽が水平線に沈むところは見られなかったけれど、雲の下に沈むのはしっかり見ることが出来た。
そして夕食へ。ホテル到着時には空腹だったのに、湯あたりのせいで食欲のしょの字もなくなっている。気持ちも悪い。貧血である。せっかく並んでいるご馳走の数々に全く触手が動かない。
そうしているうちにお腹を壊し、生唾も出てきて吐き気もして、お手洗いを往復。結局、箸をつけたのはお刺身ちょっぴり、帆立焼きを一口、海鮮鍋のお豆腐を一口とスープだけというまさかの哀しい展開になった。
鮑の踊り焼きもいくらご飯も珍しい深浦産のお料理はほぼ息子に横流しとなった。林檎のシャーベットもちょっぴり味見をして終了。部屋に戻って敷いてあるお布団に潜り込み、1時間ほどしてようやく復活した。
ホテルのWi-Fi環境が非常に悪く、夕食時「不老不死」というお酒を飲んで気持ちよく寝ている息子を起こしてスマホからテザリングしてもらったりと手間取ってブログアップが遅くなってしまった。
これからさっとお風呂に入って、就寝の予定だ。
それにしても長旅でお腹まで壊すとは。緊張と疲れが原因なのだろう。明日からは復活しますように。