ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.2.21-22 家族揃った宴が終わり、静かな生活に

2015-02-22 20:24:11 | 日記
 土曜日。普段ならベッドの中でのんびり朝の連続テレビ小説鑑賞の日なのだけれど、あいにく息子が朝から晩まで大忙し、綱渡りのような日程である。
 朝食を終えて、まずは朝一番で歯科検診へ送り出す。前回から2か月しか経っていないけれど、虫歯もなく、フロスでさっぱりさせてもらった模様。次回は8月初めに予約してきたという。
 帰宅した息子を、今度は朝一番で予約している美容院へカットに送り出す。夫と私は、昼からの写真撮影のスーツ等の準備を終え、まずは私が一足先に美容院が終わった頃を見計らってピックアップに。昨夜、夫と2人で来た時にはゆったりしていたが、土曜日の美容院はさすがに混雑している。思いのほか仕上げに時間がかかっていて、写真館の予約時間のギリギリになり、ちょっとイライラ。写真館で夫と合流。
 写真館は、我が家と同じ成人式の早撮りの女性や、七五三早撮りのチビッコたちで混雑している。まずは恒例の、息子の誕生日に合わせての家族写真を普段着で撮影。次に、3人ともスーツに着替えて成人式の家族記念写真。その後は、主役である息子の独壇場。昨年までの写真が納まったアルバムを持ち込んだが、去年の入学式記念で撮影したスーツ姿とは別人のようだ。20kgのお肉はどこへ、といった感じ。あれこれポーズをとらされてすっかりモデルになり切っている。続いて、羽織袴の和装に着替える。チビだった頃は、誕生日には和装・洋装とリカちゃん人形よろしく着替えて撮影して頂いたが、子ども用サイズの和装が出来なくなってから10年ぶりになるだろうか。せっかくだから、と白の上下を選んで何やらどこぞの組の人のようである。
 扇子や傘、はては刀まで、ノリノリにさせるような小道具が登場して、見ているこちらも随分楽しませてもらう。結局、撮影に2時間以上かかり、終わって写真を選び、会計を済ませる頃には空腹でクラクラしてしまった。それにしても、あれもこれも捨てがたいと注文し、気付けば6万もの請求書が・・・。
 我ながら、親バカというかなんというかだけれど、とにかく“目指せ、成人式!”を励みに治療をしてきたこともあるから、ここは夫が何と言おうと(言わないけれど)、ニッコリ笑ってカードを切る私である。

 既に3時近くになり、倒れ込むように向いのレストランでランチを済ませる。これでまだ予定は終わらない。
 今度は最寄駅まで戻り、私が勤務する大学の男性合唱団の定期演奏会に3人揃って参加。20年近く勤務しているが、学生たちのコンサートを実際に聴きに来たのは初めてである。息子がちょうど帰省中。徒歩で、しかも無料で全国金賞団体のコンサートを聴けるなんてラッキーだ、ということで、ツイッターでチケットをお取り置きしておいてもらった。
 なんと、女性1名を含む13人の少数精鋭で、昨年の全国大会で金賞を受賞しているとのこと。確かに一人ひとりがソロをとれるくらい粒ぞろいである。相変わらず講堂はもうちょっと暖房を効かせてほしい・・・というエコな温度設定だったけれど、演目はバラエティに富み、2時間弱のステージはあっという間だった。
 さて、これで帰宅出来れば良かったのだが、もう一つ懸案事項ということで、携帯ショップへ息子のプラン変更へ。これまた土曜日の携帯ショップは混雑している。30分程待って結局、うまくプラン変更することが出来ずに、くたびれもうけ。買い物だけして帰宅した。

 そして3人揃って最後の夕餉。当番は夫が引き受けてくれて、2人の好物の焼肉になった。朝からあれやこれやと動き回ったせいで疲れてガックリしてしまい、ブログも書く元気もなし。
 
 夜は同じ病気で無治療を選択しているブロガーさん(昨年夏、毎日新聞の取材で私と同じ回に登場していた京都在住のYさん)がテレビ出演ということを知り、ダラダラと視てしまう。朝日新聞の医療サイト・アピタルで「町医者だから言いたい!」を連載中の長尾先生がコメンテーターとして登場されていたけれど、決して無治療というわけではなく、痛み止め等を用いた緩和治療中ではある。
 そして、「発見された時に既に末期!余命宣告!」と流れていたが、進行していることは間違いないのだが、他臓器に遠隔転移しているわけではなかったようだから、それも言葉の使い方がどうなのだろう、といろいろ考えさせられてしまった。もちろん、テレビ的には“無治療、末期”と言った方がインパクトが大きいのだろうけれど。

 日曜日。なかなか起きられず、身体が重い。とはいえ、息子は明日から合唱団の春合宿ということで、なるべく早く帰寮させねばならない。やむなくのろのろ起床。食後は、夫が傍についてスーツケースのパッキングをさせていたので、私は傍観者を決め込む。荷物が出来たところでタクシーを呼び、夫は途中JR駅まで送ることに。
 洗濯を干した後、1時間半ほどで帰宅した夫と簡単にお昼を済ませ、先週サボってしまった掃除を済ませる。
 息子は美しいちらし寿司のお弁当をゲットして、2時間ちょっとの新幹線の旅。3時過ぎには無事に「ついた」の連絡があった。

 こうして2週間にわたる息子里帰りが終わった。スーツを新調に出掛けたり、先輩と都心連泊して東京観光を愉しんだり、鉄道公園を訪れたり、中高時代のお友達とカラオケで遊んだり、わざわざ新幹線に乗って鉄道写真を撮りに行ったり、祖母とお芝居を観に出掛けたり、成人式の写真撮影に合唱団のコンサート等など・・・実にてんこ盛り、宴のような半月だった。

 そして、また明日から夫婦2人の普通の生活が再開する。次回私達が京都に出向くのは来月の末、息子の引っ越しが終わっての様子見になる。
 水曜日からは治療変更も控え、あれこれ忙しくなりそうな2月最終週である。

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