ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2021.9.12 エンハーツ19クール目、さらに減量15回目投与後11日目のこと 今日もオンライン大活躍!

2021-09-12 21:59:08 | あけぼの会

 昨夜は起業をテーマとするZoom同窓会を1時間半ほどで抜け、夫のお誕生日のケーキタイム。夜遅く甘いものを食すのは身体によろしくないなんてことは一切考えず、今は“食べたいものを食べられるときに食べるだけ”という実にシンプルな食生活である。お腹がこなれてから入浴後、就寝。

 今朝は日曜日仕様の目覚ましが鳴り、ベッドで朝刊を一通り目通ししてからノロノロ起き出して夫と遅い朝食。食後は良く熟したゴールデンキウイが美味で、梨やシャインマスカットの甘さが霞むほどだった。

 今日も午後からオンライン講習会の予定が2件。それまではWOWOWで録画した邦画を観る。桜木紫乃さんの原作が良かった記憶があるが、映画はいまひとつだった感じ。

 昼からは、“料理たるもの必要最低限”をポリシーとする(!?)私にしては珍しく「夏バテ解消&腸活 ヘルシー和食お料理教室」に参加した。講師は管理栄養士の磯村優貴恵先生。1時間で2品の秋らしい煮物メニューを丁寧に教えてくださる。
 同時進行で一緒に作ることも可能だったけれど、今日は視聴のみ。1品は冷蔵庫に材料があるので挑戦してみようと思う。それにしても、料理教室だなんて独身時代に某カルチャーセンターにちょっとだけ通って挫折して以来のことだ。明日は雨かもしれない・・・。

 お昼は今年の夏頂き納めの素麺を夫が茹でてくれた。パパっと終えて、デザートにはこれまた今夏納めの栗水羊羹を頂く。
 午後からはあけぼの神奈川主催のZoom 医療講演会「乳がんの放射線治療」に参加である。講師は東京女子医科大学の唐澤久美子先生。毎年2回講演会を開催されてきたというが、このご時世でリアルの講演会は難しく、Zoomでの開催は初めてとのこと。全国から40名ほどの参加があった。

 「放射線治療はからだへの負担も少なく、手術のように傷跡が残ることも変形することもない治療です。放射線治療のしくみや種類など基本的なこと、乳がんの初期治療から再発治療、緩和治療までを最新情報を含めてお話いただきます。欧米に比べ日本ではがんの治療に放射線が使われることが少ないとのこと、世界の放射線治療事情についても伺いましょう。放射線治療を理解して上手に病気と闘うためにご一緒に勉強しませんか?皆さまのご参加をお待ちしています。」というHPでのお誘いの言葉に、有難く参加申し込みさせて頂いた。

 あけぼの東京支部は、私があけぼの会に入会してまだそれほど日が経たないうちに活動休止になってしまったけれど、お隣の神奈川支部はとても上手に運営をされているとかねがね拝見してきた。2008年に独立して“あけぼの神奈川”となって10年余り。今日の運営も丁寧かつ手慣れた様子で、代表とスタッフの方たちがとても良い連係プレーをされていて、さすがだな、と思った。

 講師の唐澤先生は、ご本人も乳がんサバイバーである。インタビュー記事等を拝読したことはあるが、リアルにお話しされている姿を拝見するのは初めて。
 司会から進行等の説明があった後、代表Mさんからの挨拶、先生のご紹介。そして1時間たっぷり最新の放射線治療についての講義があった。

 私が放射線治療を受けたのは2005年3月、初発の術後補助療法として1日2グレイを5週間、25回、50グレイのリニアック照射だった。再発転移している私がこれから放射線科にお世話になるとしたら、骨転移の疼痛緩和か脳転移のガンマナイフやサイバーナイフ、全脳照射ということになる。
 まあなるべく長くお世話にならずにいられれば、それに越したことはないだろう。

 そもそも初発は完治を目指す治療だけれど、再発では治す治療ではない。そして、再発治療の基本は全身薬物療法であるということも十分承知している。
 今日はそのあたりの最新情報を分かり易くお話し頂けたことで、ちょっと古くなっていた頭の中の情報を上書きすることが出来た。1時間の講演の後は10分休憩を挟んで質問会。

 8つほど事前に寄せられた質問に対して、先生は実に歯切れよく簡単明瞭にお答えになる。私が2005年に放射線治療を受けた時、肌の保湿について担当医からのアドバイスは一切なかった。皮脂腺も汗腺も少なくとも2年は元通りにならないので、治療中から保湿が必要だという情報があれば、こんなに皮膚がガサガサにならなかっただろうな、と改めて思う。

 今は手足の保湿のためにヒルドイドローションを使っているけれど、当時はこの薬の名前すら知らなかった。治療後、夏になっても放射線を当てた胸回りは汗が出ないな、やけにサラサラだな、と思った。先生が仰るには、人によっては2年どころか一生そのままの人もいるらしい。私もホットヨガを始めるまでは左胸には不思議なほど汗をかかなかった。

 その他皆さん随分色々な心配事があるのだな、と思う。再発してしまえば、逆にこうした不安からは解放される(実際の治療になり、仮定の質問ではなくなる)というのが皮肉で逆説的なことなのだけれど。
 チャットの質問等も含め、全ての質問が終わって代表の挨拶、先生からメッセージを頂き、お開きになったのは開始から2時間経ってからのこと。久しぶりに勉強らしい勉強をしてちょっと頭が疲れた感じ。
 賢い患者とは、という質問に対する“自分の病状を理解し、自分の希望をはっきり言って民間療法に惑わされない人”というお答えに共感を覚えた。

 講演会後はリビングに戻ってアイスクリームで一服して脳に糖分補給した後、夫とぶらぶら駅前まで。お天気ははっきりしない曇天だけれど、アウトレットモールは相変わらず人出が凄い。そして驚くべきことに、マスクをしていない若者のグループが路上で歌を歌って、かなりの人垣が出来ている。うーん、どこが緊急事態なのか、もはや平時である。

 ファストフードでお茶をして夫と別れ、私はA先生のアロマビューティヨガのクラスに。今月のアロマは、夏から秋に向かって崩れがちになる自律神経を整えるべく、ベルガモット、ラベンダー、リツエアクベバのブレンド。45分のショートクラスだったので、開始前に足首や踝等を解しながらすぐにスタート。肩や肩甲骨、股関節周りをよく解した後のダウンドッグが心地よかった。あっという間にシャヴァーサナ。シャワーを浴びてすっきりして帰宅した。

 今日もDuo通話で母にご機嫌伺いをした後は、夫が用意してくれた鍋物を頂く。
 さて、明日からまた新しい1週間が始まる。体調がようやく元通りになり仕事に行くのが憂鬱ではないと思えることが有難いことである。
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