ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2009.11.7歯科検診 

2009-11-07 10:47:36 | 日記
3ヶ月に1度の歯科検診。前回はちょうど夫と息子の旅行中だったなあと思う。今日は暦の上では立冬、それでもとても暖かい小春日和だ。普段の日はなかなか歯磨きも徹底的には出来ないが、検診の前にはフロスや歯間ブラシを駆使して丁寧に磨いていく。おかげで歯茎の腫れもそれほどでなく、これからもこの状態をキープしましょう、ということで次回も3ヵ月後に予約してきた。

今思えば、初発のときも再発のときも、その前に仕事やプライベートでかなりストレスフルな日が続いていた。
だから今は、少しでも楽しいことを沢山見つけて、なるべく心穏やかに過ごすことが再々発からなるべく遠く離れていられるような気がしている。

通院日以外のウィークデーはフルタイムで仕事をして、週1の通院日は好きな本を読みながら何とか1日やり過ごし、土日は最低限の家事をさっさと片付けて、体調と相談しながら細々とピラティスとヨガの真似事のようなことをしている。

今から3年ほど前に最寄り駅前にホットヨガスタジオがオープンした。冷えるのは体に悪い、というのはよくわかっていたので、新らしい物好きの血が騒ぎ、行って見ようと体験参加。きついけれど気持ちいいと聞いていたけれど、最初はスタジオの高湿度かつ高温な環境と自らの体の硬さから、殆どノックアウト状態でのびていた。1時間で1リットルの水を飲みきってしまうのにも驚いた。それでも汗がうんとかけて老廃物が出て行く感じが、くたびれるのとは裏腹に妙に気持ちよくて入会した。ちょうど初発から2年半ほど経ち、そろそろ新しいことを始めてみよう、と思っていたのでいいタイミングだった。

ウィークデーには通えなかったので、土日だけ、しかも何か用事があったり、調子が悪かったり希望レッスンの時間が合わない時には行けなかったので、コンスタントに行くのはせいぜい月3回程度だったと思う。始めて半年ほどして卵巣のう腫の摘出手術で1ヶ月半ほどお休み、さらに去年は休職中の半年間休会したけれど、とにかく何をするにも体力がなくては、と細々と続けている。

途中温度も湿度も少し低めの環境で踊るフラダンスも気に入って参加したのだが、時間の合うレッスンがなくなり、最近はほとんど寝たままでできるピラティスとセルフマッサージのまったり系ヨガに参加している。パワー系のハードなものはとてももたないので。あくまでも細く長く、続けていきたいものだ。それでも1時間のレッスンが終わり「自分を見つめ、今ある自分に感謝して」という最後の挨拶を実感してシャワーを浴びると、さっぱりして本当にお昼寝でもしたいようないい気分になる。もうすぐ3年、こんなに続いているのは実は向いていたのかな、と思っている。ジムやプールはどうしても体が冷えるのでなかなか足が向かなかったことを思うと・・・。

私は一人っ子。80歳を超えた父と75歳を超えた母は病院通いではあるが、実家で2人で独立して生活してくれている。今強く自分に課していることは、とにかく順序だけは守りたいということ。ちゃんと父母を送るまでは生きなくてはと思う。

3つ上の従兄弟が高校生の時、交通事故で亡くなった。そのときの伯父伯母の悲しみようは今も忘れられない。ただ、今の生活ではとても介護を出来る状況ではないので、「ぜひPPK(ぴんぴんころり)でよろしくお願いしたい」と言っている残酷な娘である。

先日、最寄り駅から自転車で通える公園墓地を購入した。我が家の方向を向いている。夫と私、せいぜい息子たちの代までのものの予定だ。生前に準備しておくことは縁起が良い、とのこと。確かに死の悲しみの渦中に葬儀から何から、およそ冷静とは思えない精神状態で重大な決定をすることは、私だったらとても自信がない。ちゃんと用意できることは用意しておきたい。準備万端整えておけば使わないですむ、というジンクスもこめて。
夫と相談しながら字体も形も石も決めて、クリスマスには完成の予定だ。今から楽しみにしている。ただ当然のことながら、実際に墓地を見たらこの石の中にはまだ入りたくない、という意を強くした。まだまだがんばりすぎずにがんばって、細く長く生きたいものだ。
コメント
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