昨夜は記事をアップした段階でかなり遅くなってしまい、さてさっさと入浴して寝なくては、とリビングに行くと、夫が「こんな凄いのをやっている」とBSの番組を指さす。アマゾンの未開民族イゾラドのドキュメンタリー。
2003年に放送されたものの再放送だったが、2人だけしかわからない言葉を話す部族が映し出される画面に釘付けになってしまって動けず、結局最後まで視てしまった。本当に、いくつになっても知らないことばかり。かなり疲れていたのにベッドに入ったのは2時過ぎというとんでもない1日になった。
今朝は平日仕様のアラームが鳴る1時間ほど前に目が覚める。お手洗いを済ませ、ベッドに戻って暫しウトウト。7時のニュースを点け、そのまま寝てしまわないようにBS朝ドラ、地デジ朝ドラを続けて視てから、しつこく二度寝を決め込む。
夫が「もう起こしに来ないからね」とカーテンを開けに来て、私がリビングに移動出来たのは10時をすっかり廻っていた。トホホ。
遅い朝食を頂く。今日も朝からとんでもなく暑い。昨日に引き続き猛暑日の予報だ。
この調子で10月まで暑いという長期予報を聞いてげんなりする。今日は、洗濯はお休み。何となく眠り足りない。やはり夜更かしはまずい。
午後になってK診療所の看護師Hさんから電話がある。「今日はK医師と伺います。14時半くらいになります。」とのこと。朝食が遅かったので空腹ではないが、そのまま食べずにいるとタイミングを逸してしまうので、夫に素麺を茹でてもらってささっと頂く。
いらっしゃる時間の少し前にインターフォンの赤いランプが点灯しているのに気づく。夫に言うと、電池切れのようだとのこと。そこからチェックだのなんだのやっているうちに本当にピンポンが鳴っているのかどうかわからなくなり、廊下を行ったり来たり玄関ドアを開けたり閉めたりを繰り返したら、あっという間に息があがって心臓がバクバク。咳が出始める。
三度目の正直くらいのタイミングで看護師Hさんがお見えになる。K先生は下で電話中なので、まずはバイタルを測ってしまいましょう、と。ゲホゲホと咳込みが止まらず涙目になってくる。
体温は6度3分、SpO2と心拍数はベストのタイミングで97-98。さすがに血圧は129-95といつもより大分高くなってしまった。K先生は初回訪問以来2か月ぶり2回目の来訪。今日も血色良くお元気そうだ。
咳込んでいては会話にならないので、オプソを飲む。今日はシャープに効いてくれて10分ほどして大分落ち着き、話しやすくなった。「すぐにぱっと効いていいですね」とその様子を見ていた先生は仰る。
「最近何かお困りのことはありますか」と訊かれるも、とにかく暑いのでほぼ引き籠りであること、安静にしていれば咳込みも以前ほどでなく、出掛ける時にはカツを入れるためにオプソを飲んでいるとご報告。概ね1日に1回から多くて2回だが、2回飲むことは殆どない。
昨日は夫の付き添いでがんセンターまで8時間の外出をしたことをお話する。週末から法事に出かけることは引き継ぎがあったようでご存知だった。
胸の音を聴いて頂く。「痰は出ますか」と問われ、「朝はそこそこ出ます。」とお応えする。
笑いは免疫力をアップするし、ストレスなくリラックス出来れば身体には良い。治そうという気持ちも大切だし、良いと言われることは全てやってほしい、とのこと。「笑って長生き」という本をご紹介頂いた。吉本興業との共同で、笑う効果やがん患者だけでエベレスト登山をするなどの成果が紹介されているようだ。
2か月ぶりに聴いて頂いた胸の音は、注意しなければ雑音が聴こえないレベルで、良くなっているとのこと。2か月前の方が色々な雑音が聞こえたそうだ。これはI先生とも同じ見解。
「脳転移の手術以来抗がん剤エスワンは止め、4か月間無治療ですが・・・」とお話するも、「良くなっているということはいいことだ」と仰る。確かに。 一時は訪問診療になって無治療が続けば、最後の経過は早いと覚悟していたので、このまま緩和ケアを続けて最期を迎えることになるだろうと考えていたのだが、どうもXデーはそう間近に迫っているようでもなさそうだ。
ストレスを溜めない生活といえば、仕事を辞めて人間関係のストレスはなくなったし、(モルヒネの副作用もあり)眠りたい時に眠りたいだけ眠っているし、嫌いな料理は夫に全てお任せだし、言ってみれば贅沢三昧の生活をしているわけだ。本当にこのまま呼吸状態が落ち着いてくれればこんなに有難いことはない。
まぁ週末からの法事の参列も一時は無理かも・・・と考えていたことを想えば実に驚きである。飛行機に乗ることによる気圧変化による影響については、前の主治医Y先生から100%絶対安全ということはないが、問題ないでしょう、と言って頂いたし、法事の当日さえ乗り切れば、翌日と翌々日はホテルでダラダラ過ごせる。なんとか長男の嫁としてのお勤めも果たせそうである。
夫(今日は同席した)の状況等もご報告しつつ、和やかに会話をしながら薬の処方もして頂く。1時間ほどでお二人がお帰りになった。来月は1、3、5週目の3回とも、I先生がお見えになる予定とのこと。医師が毎回変わっては落ち着かないだろうからI先生にお願いしているが、自分(K先生)も時々様子を見に来ますよ、とのこと。予定表を見ると午前とあったので、電話で確認の上、午後に戻して頂いた。
夫と「なんだか嘘みたいだけど、良かったね」と話し、職場の有志の方々に送別会を開いて頂くことになったという夫を見送る。
一人時間はドラマの録画を視、アイスクリームやフルーツゼリーを頂きつつ、ソファと一体化で過ごす。
母に定期便の連絡。今日も暑かったので、近くのドラッグストアに20分ほどちょっと買い物に行っただけで一日籠っていたとのこと。明日は先月体調を崩して以来血圧の薬を貰い損ねていたクリニックに行く予定だという。
夕食はレンチンパスタと冷し茶わん蒸しを完食した。夫の帰りのライナーの予約も済ませて、お風呂も洗い、あとは無事の帰りを待つのみである。