■【未来へのキオク】 亡国で失われそうな文物も、みんなで力を合わせればきっとデジタル画像として未来に残せる!
紫羅背板五色水玉模様陣羽織
フラッシュ撮影禁止ということは、フラッシュを使わなければ撮影OKということだ。事実、みんな撮影してた。欧米の美術館と同じだ。(ちなみに、プラド美術館は撮影一切禁止。一方、撮り放題のサン・フェルナンド王立美術アカデミー。)
●竹雀マニアとうちゃんと三兄弟を見た;40歳くらいの中年男性と十代前半の三兄弟がいた。父親殿は子供を気遣う風でもなく自分が何よりも一番展示に見入っていた。子供たちは、そろって、背中に平板で薄い小ぶりのバックパックを背負い、ふざけあうわけでもなく、親父殿に従っていた。親父殿が食い入るように見る視線の先を、三兄弟も見ていたのだ。あこがれに、あこがれる。
何やら精悍さをただよわせる親子4人組であった。
同博物館では、1時間に一度20分くらいのフィルムが上映される。支倉常長の遣欧使節の物語だ。おいらは、上映が始まって少し遅れていく。壁にもたれてぐだっと見ていると暗闇の中に、背筋を伸ばした4人。さっきの親子だ。恐るべし、竹雀藩士会。まちがいない。
「この画像だけからはわからないが、実物は でかい。 実物をみるとびっくりする!」と生まれて初めて見た時は思った。なれると、びっくりはしなくなった。