いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

4・28伝説

2006年05月02日 17時30分51秒 | 日本事情


落華

■4月30日、竹村健一センセは、ラジオにては渡部昇一センセや日下公人センセと、テレビでは単独で、4月28日のサンフランシスコ講和条約発効、つまりは彼らのいうところの「日本独立記念日」、に言及、巷では4月28日を寿いでいないことに愚痴をおこぼしになりますた。

■事実、戦後一貫して、4月28日を「日本独立記念日」として祝う風潮は、左右ともに、なかったといえる。むしろ、4月30日を「日本独立記念日」として祝うのを嫌ったのは、保守・体制派であろう。だから彼らは1970年代になって、日帝時代の紀元節を、「建国記念日」として復活させた。それは占領されたことに目をそむけたい心理を動機としている。従って、竹村らの感覚と「建国記念日」を復活させ日本は2600年前から「独立」していたと主張したい従来保守派には温度差があることが明らかになった。これは、竹村が対米従属体制においてフルブライトの資金支援で留学して米国流に生きることを実践し受益してきたことに加え、日本社会全体が戦後数十年たって米国流の生き方が人間の善い生き方という暗黙の合意が拡散浸透し、血肉化してきたことを背景とする。

これって日本「文化」や社会のアワレなところのカリカチュアだよね

■つまりは対米従属日本社会推進派の勝利である。彼らは、現在の「豊かな」日本社会は米国流の生き方が人間の善い生き方であり、そのために米軍の日本占領が重要であったとする思想をもつ。

■その「思想」を臆面もなく語った言葉;

米国が日本を旧日本軍から解放したとする気持ちが強い

2001年6月30日、キャンプデービットでの日米首脳会談での小泉純一郎日本国総理大臣の発言。

■何だっただ!?小泉政権、を考えると、小泉さんは靖国参拝で中国と敵対関係をつくり国民に中国脅威を認識させ、とって返して、米軍再編を、反対の声の湧き上がりを対中脅威で抑えて、やりおうせた、といえる。つまり、小泉さんは思想もやっていることもすべて緻密で戦略的なのではないだろうか?その思想は米国信仰であり、自衛隊の米軍への従属化、そして、その実現の手段として東アジアの緊張を主導的に作り出した。むしろ、悪魔的な政略家・戦略家なんでないべか。

■で、おいらは、何も小泉さんの対米従属を罵倒したいわけでは、必ずしもない。むしろ、日帝の崩壊や対米従属で、おいらだって受益している。字だってガッコでおすえてもらったし、なんだか基本的ずんけんとかあって、おばかなことほざいてもおまわりさんに連れて行かれないのは、ケンポのおかげらすい。さらには、おいらは日本近代の「貧乏農場」たる北海道の生まれだし、日帝がだらだら続いていたら、まぬけな二等兵としてどっかで、敵の弾に当るならまだしも、補給なしで飢え死にしていたであろう。

■そこで、小泉理論<米国が日本を旧日本軍から解放したとする気持ちが強い>に従うならば、現体制から<あわれなおいらたち>を解放すてくれる外国軍がいるならば、解放軍バンザイ!と旗を振るべしということである。つまりは、売国権が「国民」にはあるということだ。 そうだよ! 売国権!

■どうだい! 売国権もあるよって、教育基本法に書き込んだら!

▲愛国もいいけど、


売国もあるでよ!


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