いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

「捨て石」島の捨て犬事情

2008年08月17日 13時20分58秒 | 日本事情
■虐待の連鎖

子育てにおいて「虐待の連鎖」というのがあることは聞いていたが、捕虜虐待も「連鎖」するらしい。 Amazon : 中尾知代 『日本人はなぜ謝りつづけるのか』という新刊は、おいらには、おもしろい。この本で言及されているいろんな観点が興味深いが、たとえば、橋本総理(当時)の英国の「東スポ」に謝罪した経緯などが書かれている。これなんぞは、まさに、ブレアが橋本に毒蟹を喰わせたのではないかと思わせる。中尾は悪意はなかったと解釈している。なお、毒蟹を喰わせたというのは、『アーロン収容所』に出てくる日本兵が「合法的」に嵌められて英兵に殺されていく有名な逸話。

- - 捕虜の子供が厳しい躾を受けることは近所の人などにささやかれ、英国南部のある州の捕虜の息子は二人とも統合失調症になり、捕虜は自分たちが日本軍から受けた仕打ちが、「なんの因果となって子供たちに影響を及ぼしているのか」と捕虜の集まりで不安を述べ合っていたという(エリック・ローマック『レイルウエイマン』、捕虜の妻の面談より)。 - - 中尾知代 『日本人はなぜ謝りつづけるのか 日英<戦後和解>の失敗に学ぶ』

■というのは、枕で、昨日、大阪市の裏金作りの新たなニュースがあって、Google; だらしない大阪人 で検索すると、なんと、トップが「沖縄県人がだらしないのは、なんでもかんでも「なんくるないさ 」・・・・」である。 

沖縄県人がだらしないのは、なんでもかんでも「なんくるないさ~(なんとかなるさ)」と思ってるからじゃないでしょうか? という大胆なご質問。

でも、こういうニュースを見つけた;

犬の殺処分数全国一*1

どうよ、沖縄県民。

やっぱ、「捨て石」の島 → 捨て犬 の虐待の連鎖かいな?

▼でもさ、おいらは、以前からうすうす気づいていたんだけど、たとえば、10年くらい前シベリアンハスキーってものすごく流行った。よくシベリアンハスキー飼っているんだよねと自慢している人を見た。でも、最近、シベリアンハスキーを散歩させている人なんて見ないよね。犬は10年以上の寿命は持つだろう。みんな、どこさいっちまった?

そして、このさき急激に見なくなるのは、チワワだろうね。あー、サラ金も罪なことしたもんだ。清水章吾はとっくに見なくなったけど。



*1
犬や猫を飼う県民のモラルが問われている。2006年度に県動物愛護管理センター(南城市)に捕獲・収容され、殺処分された犬は6399匹。

全国と比較できる05年度の人口10万人当たりの殺処分数は、全国(72匹)の約6・2倍の477匹で全国一多かった。県は動物愛護管理法の改正に伴う「県動物愛護管理推進計画」の策定に取り組んでおり、09年度から10年間で殺処分の半減を目指す。
 センターには1日平均30匹の犬が捕獲、収容される。センター1階の掲示板には収容されている犬、猫の種類や捕獲、保護された場所、収容日、処分日が記された一覧表が張られている。処分日は動物たちの“命のリミット”だ。
 収容日、処分日ごとに分けられた7つの「成犬室」。雑種がほとんどだが、中にはラブラドールレトリバーやダックスフント、チワワなどの人気犬もいる。人が通ると訴え掛けるような鳴き声が響く。犬は収容日を含め5日間、猫は4日間、ここで飼い主が迎えに来るのを待つ。その間に飼い主に返還されなかったり、人に危害を加えた経歴を持つ犬や苦情犬、病気で譲渡に適さない犬や猫はガスで殺処分される。
 県内の殺処分の多さの要因には飼い主が飼えなくなってセンターに持ち込む「引き取り」と捕獲数の多さがある。05年度の10万人当たりの犬の捕獲数は371匹で全国ワースト、引き取りも7番目に多い。猫の引き取りも6番目の多さだ。
 犬に限ってみると、飼い主への返還が少ないことも殺処分の多さにつながっている。06年度に収容された犬が飼い主の元に戻った返還率はわずか10・3%で、9割近くが飼い主から見捨てられているのが現状だ。
 センターに捕獲・収容される犬の大半は首輪があるものの、鑑札・注射済票、迷子札などの所有者を特定できる物を装着していないため、返還を困難にしている。予防注射の接種と鑑札の装着は狂犬病予防法で定められている。同センターの川崎克主幹は「返還の際には返還手数料が発生する。このため探しにも来ずに新たな犬を飼う人もいる」と動物の命が軽んじられていることに警鐘を鳴らす。
 川崎主幹は「15―20年先のこと、ライフスタイルなどすべてを勘案して動物を飼ってほしい」と呼び掛けている。(玉城江梨子)