今日は脱原発会議。どういうわけだか
この名前を知ったときから楽しみで
これはかつての 京都会議みたいになるんじゃないか
なんだかとても面白そう!と これに行く事に関しては
私がかなりソフィーに勧めて 今日は2人で行って来た。
福島で沢山の女性と子供たちと時を過ごして
家に帰って蓮太郎と時を過ごしたら もう他人事では
なくなって 彼女たちの話を聞いたり 思い出したり
これが蓮太郎だったら と思うと本当にそんなことに
なるくらいなら 原発なんてもういらないと心底思う。
「たかが電気じゃないですか。電気を作ったり
サービスをしたり そんなことのためにここまでの
苦しみを味わわなくてもいいと思う」と今日出会った
グリーンピースの人が話してくれた。そう たかが
電気を得るために ここまで苦しむ必要はない。
彼女たちも そして子供たち も 本当に苦しんできた。
岩手かどこかに避難をかねて遊びに行った子供たちは
「雪に触れる」というそのことに とても喜んでいたという。
私が見た郡山市の子供たちは 室内の大型施設で
身体をおもいっきり動かして ぴょんぴょん跳ねて喜んでいた。
福島市の子供たち は 何をするにも「これは触っていいの?」と
聞くらしい。雪が降った日 子供にあって「わー雪だねえ!
嬉しいねえ」と言いたかったけどそんなことすら言い出せなかった。
だって彼らはもう雪が降っても嬉しいことなんて何もないんだ。
雪に触ることもできない 雪で遊ぶこともできない
ただ触れないで 家の中から覗くだけ。それだけの我慢をしている
それだけ子供が親の言う事を聞いている それだけ でも
なんだかとても切ないと思う。
「福島に県外から来た人たちが決まって言うことがあるんです。
それは意外と普通に日常を送っているということ」今日講演会で
こんな話を耳にした。だけどその裏に隠れている 苦しみや
悩みというのは 福島に来た1日目には 私にはさっぱり
わからなかった。あれ?意外とマスクしてない。マスクって
しなくてもいいのかな?干し柿とか売ってるんだ、、、
だけどその後 沢山の話をきいて 干し柿が名産なのに
今年は放射能の影響なのか やたら美味しそうにふんだんに
実がなっているのに 誰も手をつけずに熟した柿が柿の木から
落ちそうになった状態で たわわに実っているということ。
マスクにしても みんな当初はしていたけれど 真夏には
暑すぎてもう耐えられない!とやめた人が続出したこと
「今の願いは何ですか?」という質問に「事故の前の生活に
戻りたい、なんだか戻れるんじゃないかという錯覚に陥ることもあるけど
絶対にそこには戻れない」とみんなが言うこと
そして彼らが国からも県からも 見捨てられたという感覚を持っていること
それまでは信じていたのに もう何を信じていいのかわからない
それでも何かを信じたくって 一筋の希望や期待を
外国から来た記者に少し感じていること
日本を変えるのはもうここからでは無理だから
どうか外からなんとか力をかけてくださいと思っていること。
そう 福島の人たちは さんざんいろんなことをしてきた
国にも沢山のことを求めた。霞ヶ関にだってやってきた。
郡山市の中学生の集団疎開を求めて裁判だって起こしたりした。
だけど結果は散々だった。福島に講演をしに来る人や
NGO関係者らは 避難をしろとか年間5ミリシーベルト以下でも
危ない!!と言い続けるのに 政府は20ミリなら大丈夫とか言っていて
それを県はいい事にした。そうだって 県の放射能対策の
トップにたった山下という名の教授とやらは 事故の直後に
「100ミリシーベルト以下なら問題ありません」とラジオで
言い続けていた その人本人なのだから。
そして彼の息のかかった県の医者たちに放射能の不安を話しても
ほとんど聞いてもらえないという。「甲状腺のガン以外には
関係性が認められていません」という。そんなありえない国の政策に
福島の人たちの声を聞かない政策の国の下に県があり その下に
市があるわけで だから県や市は 除染はしようとするけど
他は「安全」ということにする。本来は 国や市は
自分たち を 守ってくれそうなものだったのに。
それが自分の子供だったら?それが自分のことだったなら?
自分が内部被爆をしていたら?私はもっと 東京にホールボディカウンターが
あったらいいと思う そうして沢山の人が自分の状況に気がつけばいいと思う。
もし自分も 福島の人と大差ないくらい本当は被爆していたら?
自分は子供を産めるのだろうか?子供を産んでいない人は?
子供を産もうと思えるだろうか?自分の娘が被爆していたら?
それでも「大丈夫 問題ありません」なんて言えるのだろうか
食品の測定器だって もっとまわりにあったらいいんだ。
いつも食べているこの食品はいったいどれだけ汚染されているのだろうか
どうして私は横浜にいて フランスにも居たというのに
セシウムが検出されたのだろう ここで流通しているものは
「東京だから」と思っている人たちは何気なく食べているものは
いったいどれほど 本当は汚染されているのだろう?
国会議員がまず一人ずつホールボディカウンターで内部被爆を計ったら
少しは何かが変わるのだろうか?
結局ものごとが変わらないのは お金の問題もあるけれど
彼らにとって「福島」が他人事であり きっと目の上のたんこぶみたいに
見えるからなのだろう。だからもう 終わった事にしてしまいたいという
気持ちになってしまうのだろう。だけど本当は東京の人にとっても他人事じゃない。
福島の人は私たちよりちょっと先に苦しみがやってきただけで
きっともう少ししたら 私たちにもいろんなことが現れるだろう
その時きっと首都圏の人たちも おんなじことを言うのだろう。
「もっと早く知っておけばよかった」知識が人を守ることもある。
原発と放射能の怖さをわかっていた人は 爆発の前に避難した。
それは東電の社員ですらそうらしい。そう 彼らは知っていたんだ。
内部被爆が何なのか 原発が爆発したらどんなことが起こりうるのか
この先日本がどうなるのか 私にはわからないけど
こんな苦しみをもう持続させないで済むために もし
デモをして 歩くだけ で 何かが変わるというのなら
私もそれに参加しよう。やれること が何なのか
私にはわからないけど もっと人間が人間らしく生きれるために
やれることがあるのなら 私もできる限りやっていきたい。
明日も脱原発の会議に行きます。
内部被爆に関しても相当学べるそうです。
今の福島や今後のエネルギーや対策に興味のある方、
本当にいろんな人や情報が集まっているのでぜひ
パシフィコ横浜に足を運んでみてください。
入場料払う価値がありますよ!