人間社会の歴史の流れを見ると
先進国では個人主義・自由主義・資本主義が進行中です。
個人主義・自由主義・資本主義が進む程に
テクノロジーも発達して
「おひとりさま」もどんどん増加中ですね。
人間界は上手く出来ていて
人は独りでは生きていけません。
人にはコミュニティが必要です。
個人主義・自由主義・資本主義が発達するほどに
相互扶助の関係も高度化します。
ここで言う高度化とはテクノロジーも含めて
人との関りが直接的な事や血縁的な事が薄くなり
間接的な事が発達するという事です。
仕方がないことですが
現在進行形で家族コミュニティは衰退に向かっています。
もうすでに殺人事件の50%以上は家族間や血縁間です。
離婚も増加中ですね。
子育てや介護等の問題も
家族コミュニティだけでの解決を
すべての人に押し付けることは
不可能なのではないでしょうか。
慌てて小学生の授業に「道徳教育」を組み込んでも
今の若い子たちの受けた「ゆとり教育」の二の舞ではないでしょうか。
おひとりさまとは個人化と言ことですね。
個人化とは自分を見つめることも大切になりますし
自己責任度も上がってきます。
家族(主に親に対して)のようにわがままや、だだをこねればいい訳ではなく
他人様とも上手に相互扶助出来るように
人間関係力も高めなくては行けなくなります。
つまり、おひとりさまの増える社会は
自立が前提条件になります。
それでも日本人は他国に比べれば
国民に高い道徳心や
大和(相互扶助)の精神を有する
素晴らしい国民性があると思っています。
自立する覚悟を持てば
おひとりさまが増えたとしても
良いコミュニティを築けるのではないでしょうか。