精神世界で言うところの「愛」は
例えていうならば博愛であって
愛欲でも愛執(あいじゅう)でもありません。
本来日本人には東洋思想で言うところの
「仁」の方が「愛」より分かりやすいのではないでしょうか。
仁とは人に対する思いやりです。
昭和の戦後から広がったアメリカ文化の「愛」を間違えて解釈して
「愛」と言う言葉に慣れていない日本人は
恋愛や妄信的な家族愛と捉えている人が多いかも知れません。
妄信的な愛は愛欲や愛執と言います。
とてもエゴ的で退廃滅亡の力も持っています。
東洋哲学では「仁」に加えて
「義」・「礼」・「智」・「信」も徳目にあります。
エゴ的に考える「愛」は依存や共依存に陥る危険もあります。
泥沼の恋愛や、子供が引きこもりになったり、オレオレ詐欺に引っかかるのは
愛欲・愛執状態になっている場合が多いです。
人が生きて行くには
思いやりに加えて、責任感(義)やバランス(礼)
学び(智)や信頼(信)も大切ですね。
現代風に言えば、愛と調和が大切です。
子供であっても、家族であっても
やってあげない事が相手にとって良い場合もあります。
愛欲・愛執には気を付けて
愛と調和を心掛ければ、運が良くなります。