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世界フィギュアスケート選手権2021エントリー

2021年03月07日 01時43分12秒 | スポーツ

 今月24日開幕予定の世界フィギュアスケート選手権2021エントリーが出そろった。
 各国の出場枠は、中止になった前回大会に適用されたもの(前々回2019年大会で決まったもの)が今大会も適用される。日本は男子3、女子3、ペア1、アイスダンス1。
 出場に必要なミニマムテクニカルスコアは以下の通りで昨季と変わらず。
男子 SP:34 FS:64
女子 SP:30 FS:51
ペア SP:27 FS:44
アイスダンス RD:33 FD:47
 利用できるミニマムテクニカルスコアについて、特別措置がとられた。通常は当該シーズンと前シーズンに獲得したスコアだけが有効だが、今年に限り、2018/2019・2019/2020・2020/2021の3シーズンに獲得したスコアを利用できる。また、この3シーズンにジュニアの大会で獲得したスコアも利用してよい(例年はシニアの大会のみ)。
 出場できる国際大会が少なく、スコア獲得の機会がない選手のために、ビデオでの技術点判定が行われた。1枠の国は1人/組、複数枠がある国は2人/組の判定を申し込むことができる。ビデオ判定で認定されたスコアは今大会出場のためだけに利用され、終了後は削除される。
 アイスダンスの村元哉中/高橋大輔組は、全日本選手権で2位になって世界選手権の補欠に選ばれていた。ミニマムテクニカルスコア獲得のため、このビデオ判定を申し込むと思われていたが、村元選手の怪我の状態がよくなかったので回避。補欠を辞退したことがニュースになっていた。(深瀬理香子/張睿中オリバーが補欠になった。)

 カテゴリごとに、エントリー内容を見てみる。ロシアはドーピング問題によりロシアスケート連盟としての出場となる。
男子> 3枠:日本・アメリカ 2枠:中国・チェコ・イタリア・ロシア テクニカルスコア一覧
 34名と思ったより少ない。チェコは2枠あるが、直前のチャレンジカップ2021でゲオルギー・レシチェンコがクリアできず、ミハル・ブレジナのみのエントリー。同大会でクリアしたドノヴァン・カリーリョ(メキシコ)がエントリーした。
 ビデオ判定でクリアして出場するのは、ヴァルター・ヴィルタネン(フィンランド)、ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)。
 ジュリアン・ジージエ・イー(マレーシア)、イゴール・レズニチェンコ(ポーランド)は、スコアは持っているがエントリーしていない。ポーランドはチャレンジカップでコルネル・ウィトコウスキーが挑戦していたので、レズニチェンコは競技を続けていないのかもしれない。
 2018年にアゼルバイジャン代表で出場したラリー・ルポロヴェルが、ブルガリアに移籍して代表となった。前回五輪銅メダルのハビエル・フェルナンデスを出したスペインは、残念ながら誰もミニマムをクリアできず、エントリーなし 2018年は出場できた曹志禕(ツァオ・チーイー)(台湾)も今回はアウト フィリピンも代表出せず。
 ロシアは国内選手権優勝のミハイル・コリヤダは当然として、2人目がエフゲニー・セメネンコ。正直よく知らない選手 どんな選手なのか気になる。

女子> 3枠:日本・カザフスタン・ロシア 2枠:カナダ・韓国・アメリカ テクニカルスコア一覧
 こちらは42名とやや多め。カザフスタンはスコアを持つエリザベト・トゥルシンバエワがエントリーせず、ほかにクリアしている選手がいないので出場なし。カナダは2年前とメンバーががらりと変わった。韓国はユ・ヨンが選ばれず、アメリカはマライア・ベルが選ばれず。
 以前はアメリカ代表だったエミー・マーが台湾代表としてエントリー。ポーランド、ベラルーシ、キプロスが代表を出すのは初めてではないかもしれないが、相当久しぶりなのでは? ジョージアも2015年エレーネ・ゲデヴァニシヴィリ以来7年ぶりにアリーナ・ウルシャゼがエントリー。同じく2015年ネッタ・シュライバー以来のイスラエル代表はネッリ・イオフェ。
 長年ハンガリーはイヴェット・トートが代表だったが、今回はユリア・ラング。ルーマニア、ノルウェー、スロバキア、スペインはエントリーなし メキシコのアンドレア・モンテシノス・カントゥは、ビデオ判定であと少し

ペア> 3枠:中国・ロシア 2枠:オーストリア・カナダ・フランス・ドイツ・イタリア・アメリカ テクニカルスコア一覧
 26組とけっこう多く、2019年は19組全員がフリーに進めたが、今回は6組がショートで落ちることになる。
 アメリカ新チャンピオンのアレクサ・クニーリム/ブランドン・フレイジャーは今季からのペアで、ビデオ判定でスコアを認定されてのエントリー。オーストリアは2枠あるがミニマムを持っているのが1組のみ。ドイツはミニマムを持つ組は複数あるが、やはりエントリーは1組のみとなった。
 平昌五輪で人気を博した北朝鮮ペアが出てこない。ジョージア、ウクライナはビデオ判定スコアで派遣、スペインはクリアできず。フィリピンも惜しい、、、

アイスダンス> 3枠:カナダ・アメリカ・ロシア 2枠:フランス・イタリア テクニカルスコア一覧
 33組とこちらも多く、五輪出場枠がかかっていることを感じさせる。世界チャンピオンのパパダキス/シゼロンが出場しないフランス、若手2組で五輪出場枠が複数取れるか。
 ジュニアで経験を積んだタシュレロヴァ/タシュレル兄妹(チェコ)が世界選手権デビューするが、世界ジュニア2位のカザコワ/レヴィヤ(ジョージア)が出ないのは怪我でもしたんだろうか。
 昨季から国際大会に出始めたオランダのカップルがエントリー(ちょっと名前の読み方がわからず)。ザータ/アカリン(トルコ)も新しく組んだカップルらしい。スイスは2組がスコアを持っていたがエントリーせず。
 気になったのは、リズムダンス、フリーダンスともにビデオ判定スコアがわずかに足りなかったシャーロット・ラフォン-フォルニエ/リチャード・カンイン・カム(ニュージーランド)。リチャード・カンイン・カムは韓国代表で世界ジュニアや四大陸選手権に出ていたが、元々ニュージーランド生まれ。これはニュージーランド代表として北京五輪を狙っているのかも

 新型コロナウィルスの感染状況は、ぎりぎりまで予断を許さない。数日前に突然中止、なんてこともあるかもしれない。
 無事に、感染者を出すことなく、開催されることをひたすら祈る


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