フィギュアスケートは例年6月の総会でルール変更が話し合われる。今年はジャンプの数など大きな変更が議題に上がっていたが、2026年ミラノ五輪の後に実施されることになった。
今季影響があるのが、ペアとアイスダンスでジュニア年齢が変更になったこと。最低年齢は7月1日になるまでに13歳以上と変わらず。上限は：
ペア 女子21歳未満 男子23歳未満
アイスダンス 女子・男子とも21歳未満
どちらも年齢差は7歳以内となった。（ISU Constitution P.111-112 Rule 108 3.）
これにより、昨季シニアに上がった、あるいは今季からシニアに上がる予定だったが、ジュニアに戻る・残ることが選べるペア・カップルが出てきた。どうするか注目していたが、グランプリシリーズ及びジュニアグランプリシリーズの現在のエントリー、ここまでの地方大会の参加状況から、以下のようになると考えられる。
【ペア】
＜シニア＞
三浦璃来/木原龍一 スケートアメリカ・NHK杯
長岡柚奈/森口澄士（今季のみジュニアも可能）NHK杯
＜ジュニア＞
清水咲衣/本田ルーカス剛史（来季までジュニアも可能）JGPチェコ大会
【アイスダンス】
＜シニア＞
田中梓沙/西山真瑚 NHK杯
吉田唄菜/森田真沙也（今季のみジュニアも可能）NHK杯
佐々木彩乃/池田喜充
＜ジュニア＞
吉田菫/小河原泉颯 JGPラトビア大会 （2027/2028シーズンまでジュニアのみ）
山下珂歩/永田裕人（来季までジュニアも可能） JGPチェコ大会
岸本彩良/田村篤彦（今季はジュニアのみ、来季からシニアのみ） JGP未定
武政凜/熊野英輔（女子年齢不明・男子2026/2027シーズンまでジュニアも可能） 2024スプリングトロフィー
柴山歩/木村智貴（今季はジュニアのみ、2027/2028シーズンまでジュニアも可能） 東京夏季フィギュアスケート
＜ノービス＞
八幡奈乃花/武正侑駕 東京夏季フィギュアスケート
竹内心優/土屋悠希 2024スプリングトロフィー
中西希亜良/米田嘉一 東京夏季フィギュアスケート
2023年全日本選手権アイスダンスに出場していた木下あかり/田村周彦は競技引退と聞いている。国村柚里/坂部魁士は、坂部選手が三笠宮杯のソロダンスに出場していたが、カップルとしての消息は不明。なお坂部選手は来季までジュニアに出場可能な年齢。
2021年全日本選手権ペア優勝の柚木心結選手も、ジュニアであと3シーズン可能。ペアのパートナー、誰かいないかな？
ジュニア年齢の上限が上がったことで、今後シングルと二刀流、シングルから転向がしやすくなるのではないかと思う。高校までシングルをみっちりやって、大学でペアやアイスダンスを始めても、3シーズンはジュニアに出場できる。じっくり適性を見極める時間があるし、リフトをする男子は体を作りやすいのではないだろうか。
実はペアとアイスダンスは、ノービスも年齢上限が上がっている。女子は10歳以上16歳未満、男子は18歳未満。7月以降生まれなら男子は高3までノービスでいけるので、“お試し”も気軽にできるかも
この変更が選手層を厚くする方向にいくように願う。
パリ五輪2024真っ盛りだけど、例年通りに各地でいろいろ大会があり
フィギュアスケート・カナダの地方大会、Championnats québécois d'été 2024に、モントリオールで練習しているアイスダンスの岸本彩良/田村篤彦組が出場する。
田中梓沙/西山真瑚組もエントリーしていたが、田中選手の怪我のため棄権するとのこと。
ライブストリーミングはこちら。時差13時間で、岸本/田村組のアイスダンス・ジュニアリズムダンスは日本時間の10日(土)朝8時30分ごろから（スケジュール）。
今季はどんなプログラムを作ってきたのか、見るのが楽しみ
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