ISU Skating Awards 2024、ただいまライブ配信中。
各賞とノミネート者はこちら。
ここまでに発表された受賞者は:
Most Entertaining Program・・・Adam SIAO HIM FA (FRA) Free Skating
Best Newcomer・・・Hana YOSHIDA (JPN)
Best Coach・・・Mie HAMADA
Most Valuable Skater・・・Ilia MALININ (USA)
Special Achievement Award・・・Deanna STELLATO-DUDEK
Art On Iceとコラボするセレモニーで、生歌・生演奏と生演技。豪華
<追記>
そのあと発表された賞は:
Best Choreographer・・・Benoît Richaud
Lifetime Achievement Award・・・Brian Orser
Best Costume・・・Loena HENDRICKX (BEL) Free Skating
実際に発表された順番とは違ってるかもですが、お許しを。
受賞者一覧はこちらで。
香港映画「白日青春―生きてこそ―」を見てきた。
大陸から泳いで香港に渡ってきて、タクシー運転手で生きている白日。その時に頼りにした磁石をミラーに下げている。一緒に泳いできた妻は香港に着く直前に息絶えた。その時親に預けてきた息子は、一度見捨てられたという思いで父子関係は良くない。
香港へ逃れてきて難民申請をしているパキスタン人のアフメド。申請中は働くことができず、苦しい生活だ。。香港で生まれた息子ハッサンは10歳。地元の小学校では莫青春という名前を与えられている。一家はカナダ行きを希望しているが、なかなか叶えられそうにない。
車の接触事故を起こした白日とアフメド。互いに相手が悪いと折れない。道でパキスタン人仲間の結婚祝いをしているところへ、たまたま白日が車で通ろうとして、口論から殴り合いに。警察沙汰となった。
アフメドは禁止されているのに働いているところを見とがめられ、白日に有利な証言を持ちかけられる。しかし国で弁護士だったアフメドはどうしても耐えられず、警察署前からUターン。後ろからついてきた白日が慌てて追いかける中、衝突事故。アフメドは亡くなる。
白日は病院で見たアフメドの妻と息子が気にかかる。ハッサンはパキスタン人ギャングの手先になって盗みを働いていた。白日は母親に頼まれてハッサンを探しに行き、警察の手入れのどさくさから逃げてきたハッサンを連れ帰る。強制送還が決まった母親は白日にハッサンを託す。
ハッサンは逃げるとき警官の銃を奪って発砲、持っていた。さすがに警察の追及が厳しい。なんとかして逃がそうと、金で密航させるため、白日はタクシー営業権を売る。
白日が父の死の原因になった当人だと知り、金を持って逃げだすハッサンだったが、パキスタン人仲間を頼ろうとしてかえって危険を感じ、逃げ出して白日と合流。白日は密航を請け負う男にハッサンを託し、ボートが海へ出ていく。
香港にはインド、パキスタン、ネパールなどの出身者がけっこう住んでいる。その昔、大丸デパートの前でタクシーをさばいていたのはターバンに赤いジャケットのインド系おじさんだった。
香港は“泳いで”来たり、連れてこられたり、“どこかから来た人々”に支えられ、作られてきた街なのだ。
先に来て生活の基盤を築いた者たちが、後から来てそこにいる者たちと互いに反発するさまが悲しい。
異郷の香港で育つ子供たちは、黙って待っていては欲しいものは手に入らないから、時に小ずるいこともする。それはアフメドたちの世話を焼くパキスタン系商店主も、白日を何くれとなく助けてくれる修理屋も同じだ。いいことではないけれど、何か憎めない。
いろいろな人を抱えて生かす、その懐の深さを、香港は失わないでほしい。
白日を演じる黄秋生(アンソニー・ウォン)、父はイギリス人なので、いわゆるハーフ。年を取って顔立ちが前よりイギリスっぽくなってきたかも。
ハッサンを演じたサハル・ザマン(林諾)はこの映画で香港電影金像奨の最優秀新人賞を受賞した。ちなみにインドやパキスタン系の人が中文名をつけるとき、林や莫を姓にする人が多いようだ。ラム、モハメドに音が近いからだろうか。
白日の息子を演じた周國賢(エンディ・チョウ)は、ロック系シンガーソングライターで、デビュー当時既に妻子があったのが当時としては珍しかった。日本に留学経験がある。
ラストシーンで密航を請け負う男、どこかで見たと思ったら、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の台湾映画「非常城市」で、上海系マフィアと台湾系マフィアの通訳を広東語でやる男を演じた張嘉年(香港では太保という愛称で呼ばれるらしい)だった。
新宿・シネマカリテで2月下旬まで上映予定。