世界フィギュアスケート選手権2022、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
トマス‐ロレンツ・グアリノ・サバテ(スペイン) SP:71.42(24) FS:137.53(19) 総合:208.95(21)
「Sarabande」♪ 白フリルシャツに紺ジャケ。3アクセル、手をついたがコケず。その後3ループ、3フリップ+オイラー+3サルコウ、ほとんど助走なしでの2アクセルと快調。後半3ルッツ+3トウ、3フリップ+2アクセル、3ルッツとミスなく跳んだ。
滑って跳んでの時間が長かったけど、終盤ステップ、コレオは気持ちよく飛ばす。終わって充実のガッツポーズ 第1滑走からいい演技が出て嬉しい
ニキータ・スタロスティン(ドイツ) SP:73.79(23) FS:131.93(22) 総合:205.72(22)
「Stay」♪ 紫系。3アクセル+2トウ、ぎりぎりだがなんとか。3ルッツ+3トウ、3アクセル、これも少しこらえるが下りる。両手上げ3フリップ、両手上げ3ルッツ、これまた耐える着氷。両手上げ3ループにオイラー+両手上げ3サルコウをつける。
少しずつGOEでマイナスがついてしまうジャンプなのだが、これから完成度を上げていけるかな。滑りと表現は柔らかく、静かな曲によく合っていた。笑顔可愛い19歳。
イヴァン・シュムラトコ(ウクライナ) SP:73.99(22) FS:122.66(23) 総合:196.65(23)
「Nuvole Bianche」♪ ブルーに白い模様。ここで滑ること、それがメッセージ。ウクライナ国旗が会場じゅうに見える。「ダバーイ!」と声がかかる。
3アクセル、下りた!次は2アクセルに。ルッツが2回転。3ループ入る。一つジャンプを下りるたびに大きな拍手。3フリップ、イーグルからの2フリップ+2トウ、2アクセル。予定通りのジャンプが跳べる状態ではなくても、今できることをしたい。
怒りをぶつけるようなステップに、手拍子が後押し。フィニッシュで自身の身体を抱きしめるようなポーズ。故郷への深い祈り。
グラハム・ニューベリー(イギリス) SP:74.92(21) FS:135.48(21) 総合:210.40(20)
「マラゲーニャ」♪ 黒に赤。。難しい空気の中に出てきたが、きれいな3アクセルで一気に自分の空気に。2アクセル+3トウ、3ルッツ+2トウと安定している。3ループからの3連続はちょっとふらついた。勢いよくコレオ、その流れでスピードを上げて3フリップに入ったが、スピード出し過ぎて?転倒。3ルッツで手をつき、3サルコウもステップアウト気味になってしまった。
しかしフラメンコのリズムで元気よくステップ、観客がすごく乗ってくれる。終わってガッツポーズ、コケなかったし ベスト更新できた。
ミハイル・セレフコ(エストニア) SP:78.85(20) FS:155.87(13) 総合:234.72(15)
映画「LOVERS」♪ 紫に黒。中国映画の曲なので東洋風の衣装。4サルコウ、ちょっとステップアウト。両手上げ3フリップ+両手上げ3トウ、軸が細い。3ループ、3アクセル+オイラー+3サルコウもスムーズ。リンク縦断のイーグルでコレオ、3アクセル+両手上げ2トウ、両手上げ3ルッツ。最後の両手上げ3フリップは着氷の体勢が少し崩れた。
パーカッションでステップ、きびきびとシャープな動き。ラストの高速スピンも音に合って盛り上がった。
ベスト大幅更新 兄のアレクサンドルと並んでエストニアのフィギュア界を盛り上げそう
ニコライ・マヨロフ(スウェーデン) SP:79.36(19) FS:137.09(20) 総合:216.45(19)
映画「仮面の男」♪ 黒。高さのある3アクセル+2トウ、3ルッツ+3トウときれいに決まる。2本目のアクセルが1回転に いい感じかと思った3ループで転倒 しかし曲の表現は豊かで、曲想が変わるとはっきり違いを見せる。壮大なメロディでスピードを上げて2アクセル+オイラー+3サルコウ、さらに3フリップと決めた。
兄のアレクサンドルよりすらっとした体型、滑走姿勢がきれいに見えるのは長所かな 本人はちょっと悔しそう。
<G2>
ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:80.54(18) FS:164.82(9) 総合:245.36(12)
「Chasing Cars」♪ ピンクからグレー。"Allez!"と声がかかる。するするっとスピードにのって、4サルコウを鮮やかに決める 3ルッツ+3トウのスピード、流れ、"Textbook"と言いたい。3アクセルことステップアウトしたが、後半4サルコウ+オイラー+3サルコウって 3ルッツ+両手上げ2トウ、3フリップの浮遊感、心地よすぎる、、、
滑走姿勢、程よいスピード感、キャメルスピンの姿勢とエッジ変更とドーナツ姿勢と、美しすぎる。完璧
チャ・ジュンファン(韓国) SP:82.43(17) FS: 総合:
棄権
マウリツィオ・ザンドロン(オーストリア) SP:83.10(16) FS:145.17(16) 総合:228.27(17)
「Alice In Wonderland」♪ ピンク系柄物シャツにブルー系燕尾服風。3アクセルで詰まったが強引に2トウをつけ、ホップするようにして耐える。単独3アクセルもなんとかこらえた。3フリップ、2アクセルと入る。後半3ルッツ+3トウもぎりぎりだが気にしない 3ループ+オイラー+3サルコウ、最後詰まったが下りたからいいのだ? 3ルッツがきれいに入るともうガッツポーズ
畳み掛けるようなステップに手拍子、くるくるターンからスピン、フィニッシュポーズ決めて満足! ベスト更新。
ケヴィン・エイモズ(フランス) SP:85.26(15) FS:160.20(12) 総合:245.46(11)
「Outro」♪ 紫から緑。大歓声の中、美しいポージング。4トウは少し勢い付きすぎたので単独に、2本目の4トウで惜しい転倒 3アクセルは少しオーバーターン。くるくるターンから入る3ループ、素敵
後半、ターンから見事な3アクセル+2トウを決め、単独3ルッツ、3フリップ+オイラー+3サルコウを決めて大歓声 空中側転が入るコレオ、感情を解き放つようなステップに会場の盛り上がりが止まらない。
やっぱりこのスケーターは特別
ヴラジミール・リトヴィンチェフ(アゼルバイジャン) SP:85.83(13) FS:147.79(15) 総合:233.62(16)
「ジョーカー」♪ オフホワイトシャツにワインカラーベスト。スターが挨拶するようなお洒落な振付からスタートしてもう拍手、見事な高さと幅の4トウを決める。2本目で転倒が惜しい。3アクセル着氷こらえて単独に、3ループ決める。イーグル組み合わせのコレオから、3アクセル+3トウ入った!3フリップ+オイラー+3サルコウも決まる。
曲が変わってノリノリで踊りながらステップ、観客もノリノリ 最後の3ルッツはちょっと疲れたか、転倒。静かな曲調に戻ってスピン、物語をスケートで見せてくれた
イ・シヒョン(韓国) SP:85.34(14) FS:138.71(18) 総合:225.06(18)
「カルメン組曲」♪ 赤から黒。「ファイティン!」の声に送られて、両手上げ4サルコウ、、、転倒 3アクセルも両手上げで転倒、これはヤバいパターンか? 両手上げ3ルッツ+両手上げ3トウ、ステップアウトして手をついた。両手上げ3ループがやっと決まってホッ 後半両手上げ3ルッツ+両手上げ3トウ、両手上げ3フリップ、2アクセル+オイラー+両手上げ3サルコウの3つは頑張った。
イナバウアーからイーグルのコレオはきれい ステップでは会場が手拍子で後押し、最後まで頑張った。先輩のチャ・ジュンファンが急遽棄権することになり、2枠獲得のプレッシャーがあったかもしれない。
<G3>
カムデン・プルキネン(アメリカ) SP:89.50(12) FS:182.19(3) 総合:271.69(5)
「ベサメ・ムーチョ」♪ 黒に赤ストーン。今日は別人かも 4トウ+3トウ、4トウ、3アクセル+オイラー+3サルコウと全く危なげない。フラメンコギターでステップ、後半3アクセルもGOE高得点、3フリップ+2トウ、3ルッツまでスピードも流れも落ちなかった
終盤ようやくイル・ディーヴォのボーカルが入るパートで情熱的にコレオ、完璧な演技に喜び爆発 ベストを30点更新
デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:90.95(11) FS:152.05(14) 総合:243.00(13)
プロコフィエフ「ロミオとジュリエット」♪ 白ブラウス黒ベスト。髪は高い位置のポニーテールで。4サルコウ、途中で開くような形になった。3アクセル+2トウ、3アクセルと着氷。シットスピンは姿勢がユニークなだけでなく、1点で回り続ける凄さ。後半3アクセル入り、3フリップ+3トウは乱れたが、高さと余裕が気持ちいい3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3ルッツと頑張る。
キャメル姿勢も惚れ惚れ 表情にロミオの苦悩を浮かべてフィニッシュ。
アダム・シャオ・イム・ファ(フランス) SP:90.97(10) FS:175.15(6) 総合:266.12(8)
「Daft Punk」♪ 黒にゴールドのライン。地元期待の大歓声の中、4トウ+2トウ、3アクセル、4サルコウとめっちゃ質の高いジャンプ 4トウはちょっとこらえたが大丈夫。つなぎでバランスを崩す場面があり、直後のルッツは2回転になったが、次に3ルッツ+3トウ、決めた さらに3フリップ+オイラー+2サルコウでリカバリー。
手拍子を煽るような仕草を見せてからステップに入り、空中キックなどのコレオで最高潮 最高の笑顔でフィニッシュ、自己ベスト大幅更新を地元で達成
キーガン・メッシング(カナダ) SP:91.18(9) FS:143.85(17) 総合:235.03(14)
「Lullaby for an Angel」「Home」♪ 赤黒チェックのシャツ。4ルッツに挑戦!転倒。4トウも転倒したが、3アクセルは頑張る。3ルッツ+3トウは柔らかい膝で決める。フライングシットスピンに入るところ、ふわっと空中に浮くのがいい 後半4トウも両手をついてしまったが、3アクセル+オイラー+2サルコウを入れた。大きなイーグルから、頬が氷につくほど低い姿勢のハイドロブレーディングのコレオ。ずっと手拍子で会場も楽しんでいた。
今日もキス&クライで赤ちゃんの写真、大きくなってる
マッテオ・リッツォ(イタリア) SP:91.67(8) FS:164.08(10) 総合:255.75(10)
「Two Men In Love」♪ 暗めのワインカラー。4トウでオーバーターンしたが3トウをつける。2本目の4トウは転倒したが、3ループ、3フリップときっちり。コレオはすごく特別ではないのに、どこか惹きつけるものがある。後半3アクセル+オイラー+3サルコウでなんとか耐え、3ルッツ+2トウ、ツイズルからの3アクセルを最後に決めた
終盤のステップは切れのいい動きで両膝スライディングなどで盛り上げる。しっかり曲を表現しているプログラム リンクから上がるときに両膝スライディングをやって見せた
モリシ・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:92.61(7) FS:179.42(5) 総合:272.03(4)
「Fly Me to the Moon」「My Way」「I'm Gonna Live Till I Die」フランク・シナトラ♪ 白シャツグレーベスト胸に赤い花。洒脱に動きだし、4サルコウ+3トウ、決まった 3アクセルはこらえたがツイズルに繋げる。4トウ+2トウ、3ループと流れもばっちり。スピンを終えて"you"と指さしも合わせる。
しみじみとステップ、後半4トウが入ると、3フリップ+オイラー+3サルコウも入り、3フリップこらえてほぼミスなし。全ての姿勢で回転数を多く見せるスピン、ランジでスライディングなど元気よくコレオをこなし、充実の表情でフィニッシュ。
自己ベスト更新でトップに立ち、7位以内=来季2枠を確定
<G4>
ヴィンセント・ジョウ(アメリカ) SP:95.84(6) FS:181.54(4) 総合:277.38(3)
映画「グリーン・デスティニー」/「Rising Sun」吉田潔♪ 白にグレー系で模様。ぴっとポーズを決めてスタート、4ルッツ、高い 4サルコウも着氷、3アクセルはステップアウトで手をついた。4トウも下りる。ゆったりと大きく動くコレオから、4サルコウ+2トウ頑張り、3アクセル+3トウ。曲が変わって両手上げ3ルッツ+オイラー+3サルコウ、きれいに決まる。
ステップは頑張っていたが、少しスピード感が足りない気がした。ポジションに工夫があるスピンがハイライト。
テレビで観ていると、ジャンプに審議中がたくさんついていたが、、、やはり速報より技術点が下がっていた。それでも納得のキス&クライ
ダニエル・グラスル(イタリア) SP:97.62(5) FS:169.04(7) 総合:266.66(7)
「インターステラー」「Armageddon」♪ 黒に青で宇宙。4回転を何本決められるか? 4ルッツ、軸が傾いて転倒したが、4フリップ、4ループ+オイラー+3サルコウと着氷、3アクセルは少しこらえた。後半3ルッツ+3トウ、3フリップ+3トウ、さらに3ルッツと決めて笑顔
テレビで3ルッツが無効と一時表示されたが、間違いだった模様。ただ審議中ランプつきまくりで、qや回転不足がやはりあったようだ。
イリヤ・マリニン(アメリカ) SP:100.16(4) FS:163.63(11) 総合:263.79(9)
「Nobody Knows」「Golden Age」♪ 群青にゴールドのライン。4ルッツ、高さと幅が凄すぎる イーグルからの4トウ、さりげなさすぎる 3アクセルも余裕。両手上げで4サルコウに挑んだが転倒
ステップはまだ少し幼い感じがしてしまう 後半4トウ、両足着氷で単独、+REPに。3フリップ+3トウは決まったが3ルッツはオーバーターンで単独にとどまる。
コレオのレイバック・イナバウアーはちょっとハニュウを意識? 終わってとても悔しそうな顔。
友野一希 SP:101.12(3) FS:168.25(8) 総合:269.37(6)
「ラ・ラ・ランド」♪ ブルーのシャツ。静かにピアノを奏でる仕草から動き出し、4トウ+3トウ、ちょっとステップアウト。4サルコウ、下りたかと思ったが転倒 単独4トウはこらえ、3ループは決まる。軽やかにステップを踏んでいい表情。3アクセル+オイラー+3サルコウはオーバーターン、3アクセルはステップアウトで耐える。3フリップ+2トウ決まって曲が変わると、もう会場は期待に満ちた拍手 スピン2つ終えて一気に走り出すコレオ、みんな待っていた 最高の笑顔でフィニッシュ。
トータルではベスト更新、よく頑張った。
鍵山優真 SP:105.69(2) FS:191.91(2) 総合:297.60(2)
「グラディエーター」♪ 黒にゴールド。ぐっと腕に力を込めて滑り出し、4サルコウ、素晴らしい流れ 4ループは両足着氷になった。4トウも凄い 3アクセル+3トウ、余裕。ステップはそんなにスピードがあるように見えないが、一歩の伸びが大きく、そこに惹きつけられる。
パワフルな曲調になって、4トウ+オイラー+3サルコウ、見事。3フリップにはループでなく2トウをつけた。最後のアクセルが1回転に
それでも、雄大な表現のコレオとスピンで作品をまとめ上げた。悔しそうな顔で終わったが、キス&クライでは納得の顔。
宇野昌磨 SP:109.63(1) FS:202.85(1) 総合:312.48(1)
ラヴェル「ボレロ」♪ 濃紺にゴールド。強い決意の表情で、4ループ、4サルコウ、高さも幅も十分 4トウは無理せず2トウをつける。3アクセルもきれいに流れる。なにか品格のあるコレオ。
後半4フリップ、完璧 4トウはオーバーターン、3アクセルはちょっと詰まってオイラー+1フリップに。スピンはさらに安定感を増し、堂々たるステップは反り返るポーズやバレエジャンプから両足をそろえて立つなど、振付も王者の風格。終わって観客が一斉に立ち上がって称える
これぞチャンピオンの滑り、、、よくぞここまで、ついにこの日が来た、、、
結果、優勝は宇野昌磨2位鍵山優真3位ヴィンセント・ジョウ。4位クヴィテラシヴィリ、5位プルキネン、6位友野一希 7位グラスル、8位シャオ・イム・ファ、9位マリニン、10位リッツォ。ケヴィン・エイモズが11位。
来季枠は、日本・アメリカが3、ジョージア・イタリア・フランス・カナダが2となった。
このあとはアイスダンス・フリーダンス。かなだい、最高のダンスを見せておくれ
フィギュアスケート女子で、「ミス・パーフェクト」と呼ばれた宮原知子選手が引退を発表した。
小柄な体にくりっと大きな瞳。指先、腕の動き、スケート一蹴り、全て考えつくされ、練習しつくして完璧に仕上げてくるプログラム。一つとして意味のない動きはなく、作品として表現していた。
ここ数年はジャンプの回転不足が増えて苦労していたが、サイドウェイズからレイバック、パールからビールマンと全部の姿勢をじっくり見せるレイバックスピンは、世界で一番だと思う。
競技としてはもう、やりきったか。お疲れ様でした
世界フィギュアスケート選手権2022、女子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
ナターシャ・マッケイ(イギリス) SP:55.71(24) FS:103.56(23) 総合:159.27(23)
「オーシャンズ8」「Best Friend」♪ 黒。冒頭の3ルッツはぎりぎりだったが、3ループ+2トウ、3ループ、2アクセルと立て続けに決めて並に乗る。後半も3サルコウ+2トウ+2ループ、3サルコウが入った。2アクセル2本目は少しオーバーターン。
どんどんスピードを上げていくステップで、会場は第1滑走から手拍子で盛り上がる。フィニッシュの拳を突き上げるポーズがそのままガッツポーズ
ダシャ・グルム(スロベニア) SP:55.82(23) FS:91.30(24) 総合:147.12(24)
「Epilogue」「Happiness」「Man On A Mission」♪ 黒白ツートンカラー。スピードに乗って3ルッツ+2トウがきれいに決まった しかしフリップが2本2回転に、アクセルも2本1回転に それでも後半3トウ+オイラー+2サルコウを決める。単独3トウは転倒。アップテンポに曲が変わってきびきびとステップをこなした。
長く滑り続けてきた人らしい味がある。すでに31歳、若いスケーターの振付もしているようだ。
カイラニ・クレイン(オーストラリア) SP:56.64(22) FS:105.11(22) 総合:161.75(22)
「Gangsta's Paradise」♪ 黒、黒タイツ。3フリップ、3ルッツ+2トウとジャンプ好調。高く足を上げてからの2アクセル、さらに2アクセル+オイラー+2サルコウと頑張る。スピンは少しトラベリング気味 3ルッツのエッジが心配だが着氷は万全、3ループも入ったが2本目の3ループで足をついてしまい+REP判定。
終盤のステップがエネルギッシュで、時折歌詞を口ずさみながら大きく表現。ビールマンスピンでフィニッシュ、満足の笑顔
ヨセフィン・タリエガード(スウェーデン) SP:57.52(21) FS:105.72(21) 総合:163.24(21)
「ジョーカー」♪ 鮮やかな緑、手袋は紫。冒頭のジャンプは3フリップにして成功、3トウ+2トウ+2ループ、単独3トウとしっかり決めていく。サルコウがパンクしたが、曲が変わるところで踊る踊るコレオで目いっぱいアピール。3サルコウ+2ループ、2アクセル2本、後半も頑張り、コレオよりも激しく動くステップ、スピンを終わって目力ばっちりのフィニッシュ。
観客も大喜び、投げキッスで感謝。
ララ・ナキ・グットマン(イタリア) SP:57.92(20) FS:106.47(20) 総合:164.39(20)
「The Garden of Sherazade」/リムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」♪ ダークグレーにゴールドのストーン。長い手足をきれいに見せながら、両手上げ3ルッツ+オイラー+片手上げ2サルコウ、3ループと下りる。アクセルが1回転になったが2トウをつけ、2本目のルッツが2回転に。片手上げ3サルコウ+片手上げ2トウ、片手上げ3トウと後半持ち直した。
イナバウアーや長いトレース、氷に手を触れながらのターンなど、コレオがとても素敵 くるくるターンから入るキャメルスピンも良かった。
ジュリア・サウテル(ルーマニア) SP:58.07(19) FS:112.24(18) 総合:170.31(18)
「Me Before You」♪ 白ブルーのグラデーション。短い助走からふわっと3サルコウ、3ループも高さがある。3トウ+2トウ+2ループ、さらに3サルコウ+両手上げ2トウと決まった。ステップがきれいな足さばきで広くリンクをカバー、3トウ、2アクセルは1本ステップアウト、1本は下りてツイズルに。スピンをヘアカッターで終えると、大きなスパイラル、スプリットジャンプ、ニースライドと笑みを浮かべながら、幸せなパフォーマンス
得点を見て嬉しい悲鳴 自己ベスト大幅更新。
<G2>
リンゼイ・ファン・ズンダート(オランダ) SP:58.49(18) FS:112.90(17) 総合:171.39(17)
「Le Discours d'Arthur」「Urgence」「Lay It On」♪ ワインカラーと紺。右回りジャンプの選手。3ルッツ+両手上げ2トウ、3フリップ、3ループ、2アクセルと安定して決めていく。キャメル姿勢をじっくり見せてから足を替えるスピン。2本目のルッツはパンクしたが、3ループ+2アクセル頑張り、3サルコウ+2トウ+2ループを最後に決めたのは偉い。
曲が変わって何か解放感を漂わせながら、伸びやかなステップ、続けてイーグルやターンのコレオ。レイバックからビールマンスピンで終わり、少し嬉し涙。
キス&クライにはブノワ・リショーさん。
ニーナ・ペトロキナ(エストニア) SP:60.24(17) FS:116.36(16) 総合:176.60(16)
「Love Of My Life」♪ 黒の裾に深緑。美しい流れの2アクセル+3トウから入り、3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3ルッツと危なげない。スピンの回転も速い。3フリップ+2トウから、滑る喜びが溢れてくるようなコレオ、身のこなしがきれい 後半ループでパンク、フリップが2回転になり、一歩がよく伸びるステップで惜しい転倒 最後の2アクセルを決めて大きな拍手、ビールマンスピンを音とぴたりと合わせてフィニッシュ。
オリンピックには出られなかったが、今後が楽しみな選手。
エカテリーナ・クラコワ(ポーランド) SP:61.92(16) FS:124.51(9) 総合:186.43(13)
「ライムライト」♪ 水色に白襟白カフス。フィルムが回り始める音でスタート。両手上げ3ルッツ+オイラー+両手上げ3フリップ、やった 両手上げ3ルッツ、片手上げ3トウ、2アクセルと、丁寧に、絶対決めると覚悟を持って跳んでいく。スピンの途中で曲が変わると観客から期待の拍手、コミカルな振付に笑顔。両手上げ3ループ+2アクセル、3サルコウ+片手上げ2トウ、3ループは惜しい転倒。
しかし映画の世界観を訴える、感情豊かなステップは、何度見てもいい きれいなビールマンスピンで静かに終わると、大きな拍手に包まれて充実の表情
オルガ・ミクティナ(オーストリア) SP:62.14(15) FS:120.84(13) 総合:182.98(14)
「Primavera」「Experience」♪ ブルー系。シャープな回転の3ルッツ+3トウ、両手上げ3フリップは大きすぎて少しオーバーターン アクセルが1回転になってもオイラー+3サルコウを問題なく付けられる。スピードがあってリンクを広くカバーするステップ、2本目のルッツは転倒したが、2アクセルを下りてイーグル、3サルコウに2トウをつけてリカバリー。
イリュージョンを織り込むスピン、ヘアカッターからビールマンのスピン、ぐ~んと滑ったコレオをぴたりと止めてフィニッシュ。この選手も今後伸びそう
アナスタシア・グバノワ(ジョージア) SP:62.59(14) FS:134.02(5) 総合:196.61(6)
「W.E.(ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋)」♪ グレー。スピードに乗って大きな両手上げ3ルッツ+3トウ、2アクセルを下りてキックの振付、3サルコウは着氷からピボットの流れが素敵 3ループもきれい。キャメルスピンの姿勢、I字姿勢スピンなどもしっかりしている。
後半3フリップ+3トウ、3フリップ+2トウ+2トウ、2アクセルと全て予定通りに跳んで思わずガッツポーズ、表現豊かなステップにヘアカッターのレイバックスピン。非の打ちどころがない演技だった
アレクシア・パガニーニ(スイス) SP:63.09(13) FS:106.93(19) 総合:170.02(19)
リムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」♪ 赤にブルーのストーンでライン。冒頭の3ルッツで転倒、次は3サルコウに変えて成功。慎重に3ループ、2アクセルと下りる。後半3ループ+2トウ+1ループをなんとか下りたが、3サルコウでステップアウトして+REPとなった。それでも2アクセルに2トウをつけて少しリカバリー。
コンビネーションスピンでイリュージョンを入れるが、もう少しクリアな姿勢で入れられるといいんだけど 最後に力を振り絞ってステップ、しっかりクライマックスになっていた。
<G3>
河辺愛菜 SP:63.68(12) FS:118.76(15) 総合:182.44(15)
「Miracle」サラ・ブライト マン、Yoshiki♪ ブルー系。スピードにのってリンクを大きくカバーしていく。3アクセル、両足でステップアウトしたか。3ルッツ+3トウ、セカンドジャンプの高いこと イーグルをはさんでビールマンスピン、3ループで手をついた。ステップは勢いも流れもよかった。
後半2アクセル+3トウ+2トウ、最後だけちょっと詰まった。3フリップ、3サルコウとしっかり決め、大きなイナバウアーからのコレオで高評価 最後のスピンまで丁寧にやりきった。
前髪だけ後ろでまとめる形なので、動くと髪がなびいて、それも可愛い
イ・ヘイン(韓国) SP:64.16(11) FS:132.39(7) 総合:196.55(7)
「Homage to Korea」♪ グレー系。「ファイティン!」の声がかかる。「アリラン」のメロディにのって大きな3ルッツ+3トウ、3ループ、2アクセル+3トウ、3サルコウとどれも流れが美しい 後半も3ルッツ+2トウ+2ループ、3フリップ、2アクセルと全てプラス評価の素晴らしいジャンプ 伝統的な女性の歌声でスムーズな足さばきのステップ、この内容は誇らしいことだろう。
しかし四大陸で出した得点には届かず、qマーク3つとフリップのエッジエラーが響いた模様。
マデリン・スキーザス(カナダ) SP:64.20(10) FS:123.94(10) 総合:188.14(12)
プッチーニ「蝶々夫人」♪ ターコイズ。北京五輪団体戦での健闘が記憶に新しい。右回りジャンプの選手は回転が遅く見えることがあるが、この選手は回転も速く高さがある。冒頭の3ルッツ+3トウはまさにそんなジャンプ。3フリップで転倒、サルコウが2回転になったが、助走の短い2アクセルを決め、軽やかにステップ。後半2アクセル+3トウ+両手上げ2トウ、3ループ+2トウ、さらに3ループとしっかり立て直した。
「ある晴れた日に」で大きなスパイラルのコレオ、ヘアカッターからビールマンスピンでフィニッシュ。素敵なプログラム
エカテリーナ・リャボワ(アゼルバイジャン) SP:65.52(9) FS:122.98(11) 総合:188.50(9)
「ノートルダム・ド・パリ」♪ 黒の裾に赤、カラーストーンたくさん。最初から高い集中力で、3ルッツ+3トウ、両手上げ3ループ、両手上げ3フリップ、3サルコウと決めてきた。情熱的な女性ボーカルのパートでステップ、後半2アクセル+3トウ、2アクセル+2トウ+2トウと決めたが、最後のルッツが2回転になったのが悔しそう。
ダンス系のジャンプをたくさん織り込んだコレオ、サイドウェイズからヘアカッター、ビールマンと見せるスピン。フランスのミュージカルの曲で観客はすごく盛り上がっていたが、思ったほど得点が出ず、本人も観客も少しがっかり
カレン・チェン(アメリカ) SP:66.16(8) FS:126.35(8) 総合:192.51(8)
「Butterfly Lovers」♪ ラベンダー色。壮大な2アクセル+3トウ 3フリップはステップアウト、次を3サルコウ、ちょっと回転足りず。2アクセルは軽やか。中華風の旋律で笑顔のステップがいい。後半3ルッツ+2トウ+2ループは決まった。
途中ストリーミングが切れて 後でもう一度スパイラル見なくちゃ
樋口新葉 SP:67.03(7) FS:121.12(12) 総合:188.15(11)
「ライオンキング」♪ オレンジにゴールド、髪にティアラ。地元の観客が日の丸を振ってくれる。3アクセル転倒したが、3ルッツ+3トウはさすがの迫力!3サルコウも下りる。アクセルが1回転になり、柔らかな表情のつなぎから3ルッツ+3トウ、転倒 観客がすかさず励ましの拍手 3ループ、3フリップと下りてまた拍手。
生命の喜びを伝えるようなステップ、手拍子で一体になる。膝曲げイーグルからスライディングのコレオ、イリュージョンからヘアカッターのスピンでフィニッシュ。
本当に愛されているプログラム、ミスは悔しかったが、ここで滑れてよかった
<G4>
ニコル・ショット(ドイツ) SP:67.77(6) FS:120.65(14) 総合:188.42(10)
「Rain, In Your Black Eyes」♪ 黒に緑をあしらう。この大舞台で平常心で臨めていた。3フリップ+3トウはちょっとぎりぎりだったが、3フリップ、3ループ+片手上げ2トウ、流れの中でステップのように2アクセルが決まる。同じメロディを繰り返しながら少しずつ速くなっていくパートで、じわじわと盛り上げるコレオ、その流れから2アクセルを音にぴたりと合わせる。
3サルコウ+2トウが決まり、ノーミスか?と思ったがサルコウが2回転に
アリサ・リウ(アメリカ) SP:71.91(5) FS:139.28(3) 総合:211.19(3)
チャイコフスキー「バイオリン協奏曲」♪ 水色。愛らしい仕草から始まる。3アクセル、きれいに決まった 3ループ、3フリップ、2アクセルと隙がない。後半3ルッツ+3トウ、3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3フリップ+片手上げ2トウ、見事に全て跳びきった
バイオリンの細かい音をターンやツイズルで表現していくステップ、クライマックスのコレオはイナバウアー。美しいビールマンスピンをじっくり見せて、感激のフィニッシュ
リンクサイドに戻って"tired"、よく頑張った
ユ・ヨン(韓国) SP:72.08(4) FS:132.83(6) 総合:204.91(5)
「レ・ミゼラブル」♪ 赤紫のグラデーション。3アクセル、下りた!と思ったが速報ではマイナス しかし3ルッツ+3トウの迫力!ループがパンクしたが、2アクセルを下りてツイズルからシームレスにステップに入っていくのがいい。3ルッツ+オイラー+3サルコウでは大きな拍手が起こる。美しいビールマンスピン、2アクセル+3トウと決まったが、3フリップで惜しい転倒
それでも、スピンを音に合わせてぴたりと止めるカッコよさ。イナバウアーからスプリットジャンプ、スパイラルのコレオに会場は熱狂、I字スピンでびしっとフィニッシュ。
マライア・ベル(アメリカ) SP:72.55(3) FS:136.11(4) 総合:208.66(4)
「ハレルヤ」♪ ワインカラー。終始笑顔で、持ち前のすっきりとしたスケーティング。3フリップ+2アクセル、3ループと決める。キャメル姿勢が素敵なスピン、じっくり見せるステップはただ見惚れる。後半3フリップ+2トウ、3ルッツ+2トウと3ルッツはちょっとこらえる着氷に。
スパイラルからスプリットジャンプ、さらにスパイラルのコレオ、サイドウェイズからヘアカッター、ビールマンと全て見せるスピン。彼女の代表作
ルナ・ヘンドリクス(ベルギー) SP:75.00(2) FS:142.70(2) 総合:217.70(2)
「The Mystic's Dream」「Spirits」「Mizmar vs Violin」♪ ベージュにゴールド。今日もタイツの下にテーピングが見えるが、気魄が違う 両手上げ3ルッツ+3トウ、2アクセル、両手上げ3フリップ、完璧。I字姿勢が素晴らしいスピン、パーカッションのパートで中東風のステップが始まると、会場が手拍子で一体になる。後半も両手上げ3ルッツ+両手上げ2トウ、両手上げ3フリップ+両手上げ2トウ+両手上げ2ループ、やった 最後の3サルコウも決め、シルエットのステキなビールマンスピン。
スパイラルから一気にたたみかけるコレオ、スピンを終えて感激の涙。さらに得点を見て大泣き メダル確定
坂本花織 SP:80.32(1) FS:155.77(1) 総合:236.09(1)
「No More Fight Left In Me」「Tris」♪ ブルー系。ここまで凄い演技が続いて緊張したかと思ったが、ものともしなかった 2アクセルだけでこれだけ沸かせる人はいない 3ルッツ、3フリップ+片手上げ2トウ、余裕。3サルコウはステップかと思うほど軽い。シットスピンを終えて手をつき、立ち上がってからの振付は、セリフの一言一言を所作で語るよう。
続く3フリップ+3トウ、2アクセル+3トウ+片手上げ2トウ、全くスピードが落ちない。活き活きとステップ、それはスケートでこそ表現できるもの。膝曲げイーグルや足を前に上げるスパイラルのコレオ、3ループまできっちり 片手ビールマンから膝をついて片手を差し出し、フィニッシュすると氷を叩いて喜んだ
優勝候補と言われて、そこで優勝することは決して簡単ではない。そこで自己ベストを更新する強さ、本当に、よくここまで強くなった
結果、坂本花織が優勝 2位ルナ・ヘンドリクス、3位アリサ・リウ。4位マライア・ベル、5位ユ・ヨン、グバノワがSP14位から大きく順位を上げて6位。7位イ・ヘイン、8位カレン・チェン、9位リャボワ、10位ショット。樋口新葉11位、河辺愛菜15位。
来季枠は、日本・ベルギー・アメリカ・韓国が3、ジョージア・アゼルバイジャン・ドイツが2となった。
表彰式、笑顔で肘タッチしたり、花の香りを嗅いだり、君が代を聞きながら涙があふれ、日の丸を背にウィニングラン、コーチやスタッフと笑顔で写真に納まり、、、花織ちゃんおめでとう
明日は男子フリーとアイスダンスのフリー。みんな頑張れ~~~
世界フィギュアスケート選手権2022、アイスダンス・リズムダンス(ジャッジスコア)。ついに村元哉中/高橋大輔組が世界選手権にデビュー(復帰?)する。
<G1>
エカテリーナ・クズネツォヴァ/オレクサンドル・コロソフスキー(アゼルバイジャン) RD:49.14(29)
「Why Don't You Do Right (from "Who Framed Roger Rabbit")」♪ 赤で袖に青、グレーシャツにサスペンダー。女性がけっこう長身。ミッドナイトブルースはレベル1、パターンダンスの出のホールドからそのままステーショナリーリフト。ツイズルは微妙にずれたが大きな崩れはなし。いろいろ細かい減点があるようだが、全体としてはそんなに悪い印象ではなかった。
男性はウクライナ生まれ、女性はモスクワ生まれ。
エカテリーナ・ミトロファノヴァ/ヴラジミール・カシンスキー(ボヘミア・ヘルツェゴビナ) RD:55.01(27)
「That's Why I Play The Blues」ゲイリー・ムーア/「Bad Romance」レディ・ガガ♪ 黒レース、黒。ミッドナイトブルースはレベル2、イーグルの靴の上に乗るストレートラインリフト。レディ・ガガの曲に変わると会場がすぐ手拍子、ツイズルはやや距離が離れたがレベルはそろって4が取れた。いい感じに踊れたミッドラインステップ、股下くぐって2人肩を寄せてポーズ。
ベスト更新に笑顔のキス&クライ
ガウカル・ナウリゾワ/ボイサングル・ダティエフ(カザフスタン) RD:45.87(31)
黒のセパレート、黒。女性はアジアっぽい容貌で髪を高い位置の2つお団子にしている。ツイズルは慎重に合わせ、ミッドナイトブルースはレベル1。技術的に高くはないが、一生懸命やっている感じがいい。
アナスタシア・ポリビナ/パヴェル・ゴロヴィシニコフ(ポーランド) RD:50.73(28)
「I Won't Dance」「Love」♪ 黒セパレート、黒Tにトランプのプリント。軽快なミッドラインステップから入り、キャッチフットのツイズルでレベル4をそろえる。ミッドナイトブルースはレベル2、肩まわりから前に回すローテーショナルリフトでフィニッシュ。
懐メロ系の曲に会場は手拍子で楽しんでいた。品があって可愛いプログラム
<G2>
マリア・ソフィア・プチェロヴァ/ニキータ・リサク(スロバキア) RD:58.27(25)
「Seven Nation Army」「Lone Digger」♪ 濃い紫、白シャツ黒ベスト。女性はふっくらした体型だが動きはいい。ミッドナイトブルースはレベル2、パターンダンスも3と2だから悪くない。曲が変わって回転の速いツイズルをきれいに合わせた。横向きホールドのローテーショナルリフト。
全体に安定感があった。ベスト更新にコーチたちと4人で喜ぶ
シーラ・イチロフ/ヴォロディミル・ビエリコフ(イスラエル) RD:62.57
「Robot Rock」「I Feel It Coming」「Get Lucky」ダフトパンク♪ 黒にゴールドのつなぎ、黒。女性はゴールド、男性はシルバーの手袋をしていて、手をつなぐといいコントラストになる。軸の細い回転のツイズルでレベル4をそろえ、ミッドナイトブルースはレベル1止まり。ミッドラインステップは伸びやか、女性を後転させてから肩に乗せるローテーショナルリフト。
マリア・イグナテヴァ/ダニイル・レオニドヴィクス・ゼムコ(ハンガリー) RD:62.12(22)
Two Feet メドレー♪ 黒セパレートでホットパンツ、黒ノースリーブ。しなやかな動きのツイズルがカッコよく、ミッドナイトブルースはレベル3、ここまでで初めて! カーブリフトに入るところで女性を縦に1回転させてから膝上に乗せた。ミッドラインステップの出るところで一瞬バランスを崩しかけたが大丈夫。
ベスト更新にも当然の顔
カロリーナ・モスケーニ/フランチェスコ・フィオレッティ(イタリア) RD:58.22(26)
「Miss You」ローリングストーンズ/「Since I Don't Have You」Guns n' Roses/「Start Me Up」ローリングストーンズ♪ 赤系、黒T黒ジャケ。懐かしい曲でのびのびとミッドラインステップから。ツイズルで男性が少しバランスを崩して減点されてしまったが、ミッドナイトブルースはレベル2、パターンダンスも2とまずまず。女性の足のつけ根あたりをホールドするローテーショナルリフトのあと、3曲目で仕上げるプログラム。
コーチ陣はわりと満足そう
<G3>
アウレリア・イポリト/ルーク・ラッセル(ラトビア) RD:46.00(30)
「Work It Out」ビヨンセ/「Shining Star」アース・ウィンド&ファイアー♪ ブルーのつなぎホットパンツ、赤紫にデニム風ベスト。ミッドナイトブルースはレベル2、パターンダンスも3と2とまとめたが、ツイズルで男性がフリーレッグをついてしまいレベルBに。ミッドラインステップでは女性の背中に男性が手をついてぴょん、なんて動きも。女性のヒップをホールドするローテーショナルリフトを終えたところで男性が転倒 ちょっと悔しい出来になってしまったか。
サーシャ・フィアー/ジョージ・ワデル(イギリス) RD:66.69(18)
「Another One Bites The Dust」「The Show Must Go On」「Don't Stop Me Now」クイーン♪ 黒にストーンでライン。主にノンホールドでスピード感のあるミッドラインステップから、バランスのいいツイズルと高評価。ミッドナイトブルースはレベル2だが、パターンダンスは共にレベル3。丁寧だけどキレがある感じ。いったん肩に乗せて止めてから前でホールドするローテーショナルリフト。
女性はライラ・フィアー選手の妹だが、こちらのほうが背が高くて大人っぽい スコアが出るまでに時間がかかったが、ベスト更新に喜びのハグ
ジャスミン・テッサーリ/ステファン・ウォーカー(スイス) RD:60.75(23)
「Just An Illusion」/「Woman In Love」バーブラ・ストライサンド/「Can't Take My Eyes Off You」グロリア・ゲイナー♪ シルバー、紫シャツに黒ベスト。ディスコ系の曲が鳴った瞬間から会場がのってくる。スピードにのってきれいなツイズルをそろえる。ミッドナイトブルースはレベル3が取れた。ミッドラインステップで女性が一瞬バランスを崩したが気を取り直して頑張る。女性が右手を男性の首の右側に置くローテーショナルリフト、意外と難しそう。
ホリー・ハリス/ジェイソン・チャン(オーストラリア) RD:64.91(19)
「 Can't Get You Out of My Head」「Slow」「Spinning Around」カイリー・ミノーグ♪ ピンク、ワインカラー。ミッドラインステップはスピードにのって、ツイズルは自信を持ってぐいぐいと、しっかり揃っている。ミッドナイトブルースはレベル1と惜しいが、表現と動きは悪くないと感じた。
<G4>
シャーロット・ラフォン‐フォルニエ/リチャード・カンイン・カム(ニュージーランド) RD:59.45(24)
「 Stay With Me」「Latch」サム・スミス♪ 紺。品のいい雰囲気の若いカップル。ミッドナイトブルースはレベル3が取れた。男性が片足滑走のフリーレッグに絡みつく姿勢のカーブリフトが素敵 ツイズルもスムーズ、ミッドラインステップもきれいだった。ベストを少し更新
ティナ・ガラベディアン/シモン・プルー・セネカル(アルメニア) RD:68.50(14)
「Respect」「明日に架ける橋」「Think」♪ シルバー系きらきら、グレーと紺。ノリのいいミッドラインステップから、ツイズルがよく合っていい出来。ミッドナイトブルースはとてもブルースらしい雰囲気。ヒップの下をホールドしてかなり高く持ち上げるローテーショナルリフト、盛り上がった。
フランスの観客もよく知っているプログラムで拍手が大きい
ソレーネ・マジンゲ/マルコ・イェフゲニ・ガイダイェンコ(エストニア) RD:63.97(20)
「Clint Eastwood」「Beggin」♪ 黒つなぎホットパンツ、黒革ジャン風。ツイズルの1つ目のあと、そのエッジに長く乗ったまま見せるつなぎの動きが面白い 2つ目3つ目もしっかりやってレベル4。ミッドナイトブルースはレベル3、途中で氷に手をついて細かく動く振付がユニークなミッドラインステップ。肩車で男性が手を離すローテーショナルリフトで歓声が上がった。
ベスト更新
村元哉中/高橋大輔 RD:67.77(15)
「ソーラン節」「Koto」♪ 赤、黒。ここまでで一番の歓声の中に登場 冒頭の部分はキレよくこなしていく。ミッドナイトブルースはレベル3!パターンダンスは4と2!会場全体がぐっと引き込まれていく。肩の後ろに横向きに乗せてから膝の後ろを抱えるローテーショナルリフト、一気に盛り上がる。ツイズルで大ちゃんが無念のミス それでもヒップホップのステップに手拍子が鳴りやまず。
・・・ちょっと目標には遠い点になったか・・・
<G5>
マリア・カザコワ/ゲオルギー・レヴィヤ(ジョージア) RD:66.76(17)
「 Chosen One」「Yeah」♪ 黒セパレート黒タイツ、黒。きびきびしたツイズルはそろってレベル4。ミッドナイトブルースのレベル1が意外だが、パターンダンスは3と2。最後に女性の脇の下あたりだけをホールドしてのステーショナリーリフト、女性の身体がぶんぶん回る 男性の足にからんで逆立ちポーズでフィニッシュ。
オレクサンドラ・ナザロワ/マクシム・ニキティン(ウクライナ) RD:67.70(16)
「1994」♪ ブルーTシャツ、黄色トレーナー。「ハッピーな曲で滑りたくない」と急遽曲を変えて臨んだ大会。ランジ姿勢から立ち上がってツイズルはレベル3。ミッドナイトブルースはレベル1だが、女性の足の下をくぐる動きなどが入ったパターンダンスで3と2。低い姿勢の膝上に仰向けになるカーブリフトで歓声が上がる。最後まで心を込めて滑りきって涙。。。観客は総立ちで称える。
男子のシュムラトコ選手が迎えるキス&クライ、フリー進出を決めた
マージョリー・ラジョワ/ザカリー・ラガ(カナダ) RD:70.39(13)
「Funkytown」「Super Solid Soul Vehicul」「Far From Over」♪ 黒パンツにターコイズの飾り、紫ジャケ。高速回転のローテーショナルリフト、元気いっぱい ミッドナイトブルースでオールNのレベルBがまさかだが、ラストのツイズルで全て帳消し!
ユリア・トゥルッキラ/マティアス・ヴェルスルイス(フィンランド) RD:71.88(12)
「 Breathe You In My Dreams」「River」♪ 黒スリップドレス、黒。ぐるんぐるんとツイズル、しっかりレベル4。ミッドナイトブルース、パターンダンスの流れからそのまま入るステーショナリーリフトは、低い姿勢から立ち上がって肩に乗せる複雑な動き。全体に洗練されていて美しい
ナタリー・タシュレロヴァ/フィリップ・タシュレル(チェコ) RD:72.55(11)
「Music」「Dance 2night」「Give Me All Your Luvin'」マドンナ♪ ピンクに黒スカート、黒にピンクストーンのノースリーブ。わりとボリュームのあるスカートをびゅんびゅん翻しながら元気よくステップを踏む。ミッドナイトブルースはレベル3、ちょっとテンポはゆっくりめ。パターンダンスも3と2、イーグルの膝上に立つカーブリフト、男性も上に立つ女性もかなり傾けている 曲が変わって勢いよくツイズル、終わって女性が顔を覆った
トップに立って大喜び
<G6>
オリヴィア・スマート/アドリアン・ディアス(スペイン) RD:79.40(6)
「プラウド・メアリー」ティナ・ターナー♪ 赤スリップドレス、黒シャツ。最初の腕をぐるんぐるんする動きから、もう釘づけ イーグルに抱きつく形のストレートラインリフト、ミッドナイトブルースの描く軌跡が前のグループとは全然違う。曲が速くなって熱狂のツイズル、ニースライドを織り込んだ振付でがんがん盛り上げていく。女性が片手を突き上げたフィニッシュポーズの後ろ、男性がニースライドで終わる。
ベスト更新に歓喜
ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス) RD:78.89(7)
「I Was Made For Lovin’ You (from "Hard Times")」「Forever (from "Hot in the Shade")」「Rock and Roll All Nite ("Dressed to Kill")」キッス♪ 黒にストーンで縁取り。ツイズルの間に片足でロールするのがお洒落。ミッドラインステップでは男性の片手側転も入る。ミッドナイトブルースはレベル3、パターンダンスもレベル3だが、GOEがやはり高い。女性のウェストをホールドするローテーショナルリフトでは、女性側はノータッチ。勢いとノリのいいプログラム
アリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィシウス(リトアニア) RD:74.06(10)
「Old Friend」「Hazey」「Blue Monday」♪ 黒系つなぎに紫、黒系。直線的な動きがスタイリッシュなミッドラインステップから、ツイズルも余裕。ミッドナイトブルースでオールYのレベル4 全体に動きが伸びやかで気持ちいい。逆さまの姿勢で男性の右肩に脚を乗せるローテーショナルリフト、フィニッシュポーズも決まってアリソン、ガッツポーズ
ローレンス・フォルニエ・ボードリー/ニコライ・ソレンセン(カナダ) RD:78.29(8)
「Careless Whisper」「I Want Your Sex」「Freedom! '90」ジョージ・マイケル♪ ピンク、臙脂の上に黒ジャケ。ふわっと持ち上げてさっと腰を下ろすステーショナリーリフトがムーディー ミッドナイトブルース、パターンダンスとレベルは3、1と2だがGOEが高く見劣りはしない。ステップの中のポーズも決まっている。"Freedom!"で高速ツイズル、決まった。
男性が少しジョージ・マイケルに雰囲気を寄せてるかも
ケイトリン・ハワイエク/ジャン‐ルック・ベイカー(アメリカ) RD:76.56(9)
「Love to Love You Baby」「Bad Girl」ドナ・サマー♪ 黒、黒タンクトップにグレーシャツを羽織る。これまた人気のカップル。ツイズルの2人の距離がすごく近い イーグルに飛び乗るようにするカーブリフト、ミッドナイトブルースとパターンダンスも滑らかにまとめる。曲が変わって踊りまくるステップはみんな大好き、女性が一瞬男性を持ち上げる動きも
出来はよかったと思う。
<G7>
ガブリエラ・パパダキス/ギョーム・シゼロン(フランス) RD:92.73(1)
「Made To Love」「U Move, I Move」♪ 透け感のあるワインカラー。トリコロールがそこらじゅうで振られる。冒頭の指先の動きだけでもう 一切揺るぎないツイズル、美しすぎるミッドナイトブルースでオールY、パターンダンスもそろって4 ホールドの組み換えや一瞬の首の動きでも音を表現していく。ミッドラインステップのスピード感、低い姿勢のローテーショナルリフトからきれいに出ていくところ、何もかも完璧・・・
ベスト更新、PCSはほぼ満点
マディソン・ハベル/ザカリー・ドナヒュー(アメリカ) RD:89.72(2)
「Nasty」「Rope Burn」「Rhythm Nation」ジャネット・ジャクソン♪ 黒で肩にストーン、黒ジャケ。強い素早い動きがロック!なミッドラインステップ、ニースライドから立ち上がるところもスピーディー。片手を掴んで男性の膝と軸足に足を置くステーショナリーリフト、アクロバティック ミッドナイトブルースでレベル4、こちらも見事。迫力のツイズルからめっちゃカッコいい振付でびしっと決めた。
今季が最後、ベスト更新
シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:84.22(4)
「Diamonds Are Invincible」「Smooth Criminal」「Don't Stop 'Til You Get Enough」マイケル・ジャクソン♪ 黒、白Tに黒ジャケ。つなぎが楽しいツイズル、レベル4でそろえる。ミッドナイトブルースのレベル3が物足りない気がするのは前の2組が凄すぎて 女性を逆さまにしてから1回転させて肩に乗せるストレートラインリフト、観客は熱狂 ステップはキレキレで踊り、終わって女性がガッツポーズ
パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ) RD:80.79(5)
「I Guess That’s Why They Call It the Blues」「Still Standing」エルトン・ジョン♪ オレンジのパンタロン風つなぎ。登場から世界観を作って、軽やかにツイズルしていく。一歩が大きく伸びるミッドナイトブルースからパターンダンス、シームレスにヒップホールドで高く持ち上げるローテーショナルリフトに入っていく。曲が変われば力強いステップ、高々と腕を突き上げてフィニッシュ。
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) RD:87.51(3)
「Myboi」「Therefore I am」「Bad Guy」ビリー・アイリッシュ♪ グリーン、黒ジャケの裏地がグリーン。力の入ってないスムーズなミッドナイトブルースがオールY、イーグルの膝に片足立ちのカーブリフトは肩から乗せてまた肩から下ろす。曲が変わるところで細かい音とツイズルがいい感じにシンクロする。全体に今季の課題「ストリートダンス」らいいプログラム
結果、パパダキス/シゼロンが世界中の予想通りトップに立ち、ハベル/ドナヒューが2位、チョック/ベイツが3位につけた。4位ギニャール/ファブリ、5位ギルス/ポワリエまでがフリー最終グループ。スマート/ディアスが6位につけ、念願の2枠に大きく前進。リード/アンブルレヴィシウスも10位と大健闘。
村本哉中/高橋大輔は15位、フリーでどこまで順位を上げられるか、、、そこはあまり考えずに、ベストの演技だけを目指してほしい