昨日、BSフジ「フィギュアスケートTV!」で「ほぼ丸ごとリクエストアワー」として、過去の全日本選手権やメダリスト・オン・アイス、ドリーム・オン・アイスの映像からリクエストが多かったプログラムが放送された。
荒川静香の切れのいい2005年全日本SP「パガニーニの主題による狂詩曲」、高橋大輔の力強く色っぽいEX「ノクターン~ロクサーヌのタンゴ」、当時はその素晴らしさをちゃんとわかってなかったから、ここで見られて嬉しい。
今季限りで引退した小沼祐太選手の2015年全日本・SPは、パイロットを主人公にしたドラマ「GOOD LUCK!!」から。ジャンプは3回転フリップ、サルコウ・トウの3-2、ダブルアクセルと難度は高くないが、ノーミスで滑りきってガッツポーズ 制服のようなYシャツで、最後は敬礼。
「録画はあったが放送してないので実況・解説がない」ということで、今回の放送の場で八木沼純子さんと西岡アナがつけていった。逆に滑走順5番、第1グループでよく録画してあったといえなくもないが、、、ラストシーズンという情報があったからなのか。
東日本・西日本で3位以内だと、SPで第4・第5グループでシード選手等と同じグループに入れる。それでも全員放送されるわけではなく、成績が何位以上なら放送されるといった基準もあるような、ないような
さらにリクエスト多数で放送されたのは、羽生結弦2009年全日本・フリー「パガニーニの主題による狂詩曲」。SP13位でフリーは第2グループとなったため、当時は放送がなかった。前半2つのジャンプが2回転になるミスがあっても、トリプルアクセル+3回転トウループ+2回転トウループなど、3つのコンビネーション全てを後半に跳んで加点もゲット。フリー5位と大健闘。
カメラ1台で撮影した映像が流れたが、近いコーナーのあたりは切れてしまったり、遠いコーナーでは逆にズームし過ぎて、ジャンプを跳んだ瞬間頭がはみ出たり 1台だけの撮影は普段やらないから難しいのかな
2009年といえば、羽生選手はジュニア2年目の中3。前年に全日本ジュニアを制し、世界ジュニアに出場して12位。2009年はジュニアグランプリシリーズ2勝、ジュニアグランプリファイナル優勝、全日本ジュニア2連覇で世界ジュニア代表に内定していたはずだ。
世界ジュニアで、小塚崇彦以来の優勝を狙える選手として期待されていたと思うが(実際、2010年3月に世界ジュニアチャンピオンとなった)、それでもフリーが前半グループだと、放送用の録画はしていなかった。バンクーバー五輪代表の行方に注目が集まっている時期だったから、その先まではあんまり考えてなかったか^^;
しかし、どんな映像がのちに“お宝”になるかわからないわけで、、、カメラ1台でも録画してあってよかった という経験を活かして、今は全員分を録画してるから小沼選手のもちゃんとあったのかも
全日本選手権は、出場人数が30人と他国の選手権に比べて多く、SP25位以下はフリーに進めない。全米は20~25人くらいだし、カナダは18人、ロシアも20人程度。SPで人数を絞ることなく全員がフリーを滑り、放送も全選手だ。
全日本も地上波で全員生放送!なんてできたら最高だけど、競技時間を考えるとそれは難しいだろう。当日は録画でピックアップ放送になるのは仕方ないが、どういう基準で放送する選手を選ぶかが問題。
上位選手は当然として、できるだけ多くの選手を放送、紹介してほしい。第4・第5グループだったら、何位以上に入ったら放送、などの目安があれば、出場選手にとっては大きな励みになる。見るほうも期待できる。
それと、あとから何らかの形で全員の滑走を放送できないものだろうか・・・? 年が明けてから有料のCSチャンネルで放送して、シーズン終了後にBSで、とか、、、。「他国の選手権は有料チャンネルを契約すれば見られるのに、自国の選手権は限られた選手しか見られない」という状況、やっぱり変
ジュニアグランプリシリーズはカメラ1台の映像だが、全員の演技がネット公開されている。世界中のジュニア選手にとって、参考になっているだろう。
放送権料を考えると採算を度外視するわけにいかないだろうけど、競技の振興に貢献する意味で、検討してくれないかな~~~