AKB48の旅

AKB48の旅

「スター姫さがし太郎」 その1

2012年12月21日 | AKB
何を今更にも程がある、周回遅れにも周回遅れする勢いなのはスルーして、ようやく「スター姫さがし太郎」を見終わった。いや面白かった。ほぼ1年間に渡った放送なのかな。NMB一期生のオーディションから、「絶滅黒髪少女」オリコンウィークリー1位獲得までの軌跡が、「密着」取材によりトレースされた内容で、長いは長いんだけど、あまりの面白さに時の経つのを忘れたというか。

まず驚いたのが、一期生だけでなく二期生のオーディションでもなんだけど、不合格になった子の顔が、ダンスが、歌唱が、何事もなかったかのようにこれでもかとばかり晒されてたこと。そこかよと思われるかも知れないけど、あれは全員の了解をとったということなのか。だとすればそれだけでも結構な手間暇がかかったんじゃないか。

その不合格者を含めたオーディションの様子を見てて、普通に気づけるのが、「審査基準」じゃないだろか。可愛い子だから、ダンスができるから、歌がうまいから、だから選ばれるんじゃないことが、一次ソースレベルで証明されてしまってるという。見た目のかわいさなら誰にも負けないレベルの子が合格者に残っていない、逆にダンスも歌もろくにできない子が合格してる。

では何で選んでるのか。その答えが時系列を追える「密着」取材のおかげで、可視化されてると言えるんじゃないか。オーディション合格直後だと、まだ不明瞭な感じがあったけど、時が経つにつれて、メンバーの顔や雰囲気が「際立つ」感じ、否定表現を使うなら「埋もれない」感じに成長して行くのが分かったように思う。

それを「個性」と表現すると月並みになるけど、「根性」「負けず嫌い」「正直」みたいな言葉とも連続する、人間存在全体を選考基準の中心に置いてるんじゃないか。もちろんかわいいは正義であり、劇場型アイドルである以上、ダンスと歌は必須なはずなんだけど、そこは後追いで補える。あるレベル以上の容姿であれば、育て上げれば輝けるし、ダンスも歌も、アイドルに求められるのは巧さではなくて表現力、訴求力なんであり、それはステージの上で身につけていくみたいな。

そしてそんなメンバーに注がれる、ブラマヨを始め芸人達の視線の、言動の暖かいこと。エロ目線では決してなく、きわめて好意的であり、芸能界に入って一年未満のひよっこなのに、はっきりと「敬意」を持って接せられてるのが、決して私の贔屓目とかではないと思うんだけど、感じられた。

もちろん、NMBのマネジメントは吉本の担当であり、それこそ妹のようなものということもあるだろうし、「稼いでる」ということもあって、吉本側からいろいろと「指導」が入ってるということもあるのかも知れないけど、それでもそんな単なるビジネス対応の範囲を超えた接し方と感じられた。

その理由だけど、芸人の世界こそが過酷すぎる競争社会であり、実力社会であると同時に理不尽きわまりない世界であるというのは、別に私の勝手な思い込みとかではなくて、なかば「常識」的な理解で合ってると思うんだけど、だからこそ、若くて可愛いという絶対的なアドバンテージを持ってる女の子達なのに、であるにも関わらず過酷な競争社会で戦う姿に、共感してしまうし、敬意を払わざるを得ない、そんなあたりじゃなかろうか。

「AKB48 in Tokyo Dome 1830mの夢」の実収録時間

2012年12月20日 | AKB
DVDとブルーレイの比較をしてて、思わぬことに気づいてしまった。まず、ボックスに記述されてる収録時間と、実際の収録時間が結構違ってる。これ自体はいろいろ大人の事情があるんだろうと想像はできるし、大した問題ではないんだろう。

けれども、そんな事実に気をとられて、決して暇という訳ではないのに、実際の収録時間を調べてみたら、意外なことにDVDとブルーレイの収録時間が微妙に違うことを発見。以下、実際の数字を羅列してみる。

ボックスに記述の収録時間
DISC1  72分
DISC2 105分
DISC3  92分
DISC4 104分
DISC5  76分
DISC6 108分
DISC7 記載なし

DVDの収録時間
DISC1  79分57秒
DISC2 111分00秒
DISC3  99分36秒
DISC4 109分24秒
DISC5  84分59秒
DISC6 115分45秒
DISC7 174分04秒(隠し映像除く)

ブルーレイの収録時間
DISC1  80分02秒
DISC2 111分07秒
DISC3  99分42秒
DISC4 109分30秒
DISC5  85分05秒
DISC6 115分52秒
DISC7 174分14秒(隠し映像除く)

約0.1%と微々たるものではあるけど、すべてのディスクでブルーレイの方が収録時間が長い。これは何だろう。実際にコンテンツとしての違いが存在するのか、それとも何かフォーマット的な「誤差」のようなものなのか?

「AKB48 in Tokyo Dome 1830mの夢」ブルーレイ

2012年12月19日 | AKB
圧倒的。冒頭の東京ドーム俯瞰でその差が一目瞭然となる。実際にその場に居る臨場感とまでは言わないけど、48000人の観衆の存在感の一端は、空気感は、映像として間違いなく伝わってくる。DVDとのAB比較をしたわけではないけど、そんな検証の必要もないくらいに明らか。

もちろんまだ全編を見れるわけもなく、DISC1を見てる最中にこれを書いてるけど、引きのカメラの後列でも個人識別ができる、表情が分かる、筋肉の躍動が見て取れる、汗の、涙の滴が見える、それだけで楽しさが、感動が違う。こそっと言うと化粧の濃さも分かるけど、そんなのは些末に過ぎない。大人数のアイドルグループというメリットを生かすも殺すも情報量というのが、正に証明される感じ。今後の作品はもちろんのこと、以前も書いたけど既発売のコンサートとかもブルーレイ化を切に希望。

ところで、パッケージはDVDとブルーレイとで全く同じだったけど、ここも差別化してくれないかなというのは、欲をかきすぎ?。あと面白かったのはディスクの構成で、DVD、ブルーレイともに、ボックスに記載されている収録時間は全く同じだけど、DVDが7枚とも2層ディスクの記述なのに対し、ブルーレイではDISC1とDISC5が一層、他が二層の記述になってる。

一層ディスクで一番収録時間が長いのが、DISC1の72分で、二層ディスクで一番収録時間が短いのがDISC3の92分ということなんで、ビットレートは相当高そう。これだけでもブルーレイを買って良かったと言うことになるかな。


総選挙

2012年12月18日 | AKB
衆院選はなかなかな結果だったけど、ファンにとっての総選挙と言ったら、やっぱシングル選抜総選挙ということで、ネタに便乗的な。

まず来年も選抜総選挙はあるのか。「ある」か「ない」かの二択なら、まず間違いなく「ある」のはず。なんてったってAKBG最大の年中行事だし、ブームを超えた現状をもたらした革新的な試みだったんだし。マンネリとか言う人もいるだろうけど、それでも面白いことに変わりはなく、これほどファンとメンバーが心を一つにできる行事もないだろう。

というわけで、なにがしかの工夫なりはしてくるだろうけど、一人複数投票による順位付けという総選挙の根幹は代わらないと予想してみよう。となるといじれるのは被選挙権かな。誰が、どこまでが候補となるのか。

例えばJKT、SNHは含まれるのか。留学組がいる以上、含まれると読むのが妥当だろうし、その場合でも投票権の付与方式が従来通りで、JKTファンクラブ、SNHファンクラブはもちろんのこと、投票権付きCDをアジア全域に売り出せば、オリジナルのCDを買うという文化を育むなんてことが可能かもしれないし、世界総売上枚数という形で、新たな伝説を刻めるかもしれない。

さらには物価の違いなんていう、ちょっと懐かしい現実が功?を奏して、投票権の逆輸入とかの、一昔前の風物詩の再来なんて懐かしい状況が生まれて、それはそれで楽しいかもしれない。

順位についても、予期しない影響が出る可能性が出てくる。SNHにそれこそほんとに「石油王」の超太ヲタがいて、初参戦で1位奪取なんていうことになる可能性もゼロじゃないかも。ただ、流石にほんとにそうなったら、驚きではなくてどっちらけ必死だし、これはやはり無謀すぎるか。でも秋元康のことだから、何をするやも分からない。

順位の予想については、上記の如く被選挙権が流動的だと考えるし、それ以前にまだ半年も先のことだし、時の流れの速いAKBGに置いては、それは遙かな未来のこと。それでも敢えて予想を立ててみるとすれば、現実的と言えば聞こえが良いけど、保守的で平凡なものにしかならないだろう。

第4回総選挙の得票数を見れば、宮澤さんが参戦するとして、11位までは鉄板ということになるし、その中の順位も大きく変動することはなさそう。逆に12位以下は流動的で、山本さん、渡辺美優紀さん、島崎さんの順位が上がることは確実。と言いつつ、増田さんのように、突然の辞退ということも有り得るわけで、まあ半年なんて遠い先のことが予測できようはずもなし。その時を楽しみに待つというのが吉ということに。

「AKB48 in Tokyo Dome 1830mの夢 Making」そして総評

2012年12月17日 | AKB
今回のDVDは総じて作りが丁寧だと感じるけど、このMakingも全部で2時間50分近くあるし、うち真水のMakingだけでなく、それ以外の特典もメンバーのインタビューで構成されてたり、よく作り込まれてると思う。

Making本編は、舞台裏を中心に見応えがあったし、特に印象的だったのはメンバーの表情。高橋さんのソロデビューや前田さんの卒業セレモニーでの、舞台裏から見守るメンバーの真剣な眼差しや涙をよく捉えてて、言わば依り代だった二人、AKBのすべてを背負った二人への思い、とりわけ敬意と憧れが滲み出てたと思う。中でも特に印象的だったのは、「桜の花びら」を歌う前田さんを見つめる島崎さんの表情かな。何かの「決意」のようにも見えた。

インタビューはちょっと流し見だったけど、印象に残ったのが木崎さんかな。野心を露わにしてて、これは期待したくなった。時が来たら、木崎さんも本店兼任になるんだろうね。

東京ドームコンサート3DAYS全体を見ての総評だけど、一言で言って神コンサート、これにつきると思う。単純に見ていて楽しいし、人数の多さはもちろん、かけてるお金を含めて過剰感、疾走感、蕩尽感がこれでもかとばかり味わえるというか。

強いてマイナス面を上げるとすれば、編集されてても気になるセットの設営などでとられる待ち時間と、意図不明もしくは過剰演出のようなシーンがちらほらあったこと。もう少し洗練されてたらなと言うことだと思うけど、これが洗練されてしまっていたら、それはそれで新たな不満になっていたかも。

初日がAKBの歴史をなぞった上で、組閣という形でAKBGの今後の方向性を示し、中日で最大の功労者である高橋さんを顕彰し、最終日でエース前田さんを送り出す、その全体の設計と気配りが見事すぎる。秋元康の全力、そして何より愛を見た気がするし、メンバーもしっかりとついて行けてたと思う。

あとは心置きなくブルーレイを待とう。HD解像度で、AKBの最大の楽しみ方であるハイコンテクストにして、背後に、細部に宿る神の降臨を待とう。