AKB48の旅

AKB48の旅

「ドラフト候補者に密着!①~④」の感想

2013年10月31日 | AKB
http://www.youtube.com/watch?v=CTGObgh9ZoE
http://www.youtube.com/watch?v=k-jyUxatOrs
http://www.youtube.com/watch?v=-SiB0D-bhGs
http://www.youtube.com/watch?v=dD4BXCuWBEU

「ドラフト候補者に密着!①~④」を見た。とても面白かったし、いろいろ見えて来るものがあったように思う。まだ途中ではあるけど、合宿という一つの山場を越えたところで、思うところをつらつらと。

まず何より驚かされたのが、候補者全員のレベルの高さ。と言っても見た目とかではなくて、人間力とでも表現すれば良いのか。年齢相応に常識人。根性があるんだけど泥臭くはない。努力する才能に恵まれてる。意識が高くて、逃げを打つ者がいない。そして脱落者が出ないどころか、この短期間に、全員が急成長してるのが伝わってくる。たぶん、普通に社会人としてもやってけそうだし、能力的にも、明らかに優秀な部類に入る女の子達。しかも容姿まで備わってるという。

もちろん編集でそう見えるようにしてるという見方もできるけど、たぶんこの映像は、審査する各チームキャプテンや支配人も見るんだろうし、そんな小細工は、不要どころか有害となる。ASAYAN方式と言えばそれまでかも知れないけど、お金も人も存分に奢られてて規模が大きい分、かえって公正性が担保されてるとも見なせそう。

そのお金と人だけど、流石にAKB本店絡みというか、けちくささが欠片もないのが天晴れとしか。AKBの通例に照らし合わせれば、この合宿の参加料とかは徴収してないはず。なのに、講師陣も名のある人ばかりだし、分かり易い例として、初日の夕食弁当ががっつり写ってたけど、その豪華なこと。候補者達も歓声を上げてたくらい。あとは、この合宿場、見る人が見れば場所が特定できそう。

閑話休題。これを見ていて、「AKBドラフト会議」とは何なのか、そのコンセプトがようやく見えてきたような気がする。これって一義的には、可能な範囲での人事の透明化ということであり、実質的には、メンバー採用システムの再構築の試みということなんじゃないか。

AKBでやっていける最低限のハードルであるところのライン、例えば容姿や人間性等についての選抜部分は、透明化できない。そこは企業の入社面接とかとも同じで、審査基準とか点数とかは、非公開にするしかない。いろんな意味での、プロの目利きを信じるしかない。

けれどもそこから先、通常であれば、仮研究生→研究生→正規メンバー→選抜メンバーというヒエラルキーを這い上がって行くとして、その内実的な部分も含めた全体像を、隠し立てすることなくさらけ出すことは、決して不可能ではないだろう。実際、頂点たる選抜メンバーは、年間シングル5曲中2曲で、完全な透明化が達成されている。

もちろん、研究生公演という形で、それは既に実現されていたという見方もできる。けれどもその仕組みは、AKBがまだ地下アイドルだった頃に萌芽を見たシステムであり、現状に合わなくなってるんじゃないか。具体的には、てんとうむChu!のメンバーのように、従来の階梯にはそぐわないレベルの人材が、列をなしてAKBに押し寄せて来てる、そんな感触を運営サイドは実感してたんじゃないか。

そこで、ハードルの上がった研究生オーディションからその先を、英才教育型に変えて、その過程を映像で公開することを試みたんじゃないか。その上で、一気に正規メンバーへと選んでしまう。そのスピード感をこそ楽しめる、エンタテインメントにできる、そう考えたんじゃないか。

かつてなら、AKBは高校野球という比喩で良かったんだろうけど、現状、既にして正規チームの多くはプロ野球レベルと見なせる。ならば研究生こそが高校野球の比喩に当たるのであり、そんな研究生を正規メンバーに昇格させるのであれば、それはドラフト会議という形式によって行うことこそ、ふさわしい在り方ではないか。しかも選択の主体はチームキャプテンと支配人。つまりは現場ということ。これが面白くないはずがない。

思い出せる君たちへ チームM版 B4th「アイドルの夜明け」公演 5/16

2013年10月30日 | AKB
最初の「アイドルの夜明け」が始まった直後から、心地よい一体感が感じられる。チームとしてよくまとまってるのが伝わってくる。それも小さくまとまってるとかではなくて、パフォーマンスも表情も大きくて、メンバーみんなが楽しそう。島田玲奈さんに、高柳さんの姿が重なって見えてくるぞ。これは旧チームKIIにも比肩すべき、良いチームじゃないか。

個別のメンバーだと、木下百花さん、谷川さん、沖田さんとかの、生き生きとした表情が印象に残るし、申し訳ないけど名前と顔が一致しないメンバーの誰一人として、見劣りするメンバーはいない。去年の「見逃した君たちへ2」でも、それなりの評価はさせていただいたけど、これは別物レベルで良くなってるんじゃないかと思う。

MCもメリハリがあって聞いてて気持ちよい。面白い。「見逃した君たちへ2」で気になった「猥雑感」は、メンバーが替わったこともあってか、かなり薄まってると思うけど、それでもまだ残ってるかな。そしてチームBIIに続いてと言うか、谷川さんが「チームM1stアイドルの夜明け」と言ってのけた。NMBはやるなあ。

「残念少女」「口移しのチョコレート」は、オリメンが強力なだけに、まだまだ弱いかなと思ったけど、決して悪くない。センター矢倉さんは、もう一つ何かが足りない感じ。今一華を感じないのかな。兼任で何かを掴んで、一皮剥けて欲しいところ。「ナターシャ」の谷川さんがとても良い。以前からこっそり思ってた所だけど、ここでのさっしーは今一なところがあると思うんで、谷川さんが上回ってるんじゃないか。

ラストで島田玲奈さんがしみじみ語っていたけど、去年の「見逃した君たちへ2」と今年の「思い出せる君たちへ」の間に、チームMには激変が、とりわけ城恵理子さんの離脱という「致命傷」があったわけで、それがどれほどの痛手だったのか、想像もつかない。けれども、今日こうして目にするチームMは素晴らしかった。やはり人は挫折を経験して、そこから立ち直ることで大きく成長できる、その好例なのかな。

指原Pのアドバンテージ

2013年10月29日 | AKB
以下松村香織ぐぐたす10月26日20:32引用

前座ガールとして
マツムラブ!を
披露させて
いただきました(°∀°)

元々セットリストに
なかったんですが
指原Pがわざわざ
お願いしてくれて
前座として
披露することが
出来ました(;_;)♡

どうでしたかー?

以上引用(改行位置変更)


以下指原莉乃ぐぐたす10月26日22:29引用

いや、指原がお願いして、というかマツムラブスタッフでお願いして、だよ。愛されてるー!棒読み

というか、発売してから一度も披露してなくて、せっかく1000枚完売したのに披露させてもらえない方がなんか変だよ。。

今回は前座だったけどいつか本公演に組み込まれるようにがんばりましょ!

以上引用


以下指原莉乃ぐぐたす10月26日22:37引用

あ!ちなみにれなも、ずっとマツムラブ歌わせてあげてって言ってくれてたんだよ!やさしい、さすがれなひょん

以上引用


具体的な経緯は分からないけど、「マツムラブ」がコンサートのセトリにないというのは、タイミングから見ても、話題性から見ても、些か不自然に写るというのは、そんなに非常識な見解でもないだろう。というか、普通入れるもんじゃなかろうか。握手会でのポスターもどきの件でもそうだし、以前からの扱いでも明らかのように思うけど、運営サイドは、松村さんに対して好意的ではないと思われる。

もしそうだとすれば、松村さんが非凡なセルフプロデュース力を発揮し続け、選抜総選挙でも結果を残し、秋元氏からのトップダウンによる、恐らくは鶴の一声でフィーチャーされ、指原Pの元でインディーズソロデビューという、いろいろ美味しすぎる展開へと至る、その一連の過程を、苦々しく思っていたとしても何の不思議もない。いかにもありがちな話と言うことになる。

そんな状況を知ってか知らずか、指原Pが前座にねじ込んだということになる。いや、HKTでの過去の件を鑑みるなら、「知らない」はずがない。状況を把握した上での「お願い」だったんだろうし、「前座」というのが大人の妥協点なんだろう。

この辺り、情報の出し方が絶妙というか、水面下が見えそうで見えなさそうで、それでも見えるような気にさせる、そんなチラリズムのギリギリのラインになってる。狙ってやってるとは思わないけど、フォローとして入れた松井Rさん情報含め、こういう嗅覚は、やはり才能の片鱗としか考えられない。こういうプロデュース力は、はっきり師匠の秋元氏を凌駕してると思う。

と言うか、自己発信力が秋元氏の弱点なわけで、さっしーのアドバンテージが際立つ展開という風に見なせそう。

NMB48密着ドキュメンタリー てっぺんへの道ーVol.2

2013年10月28日 | AKB
見ていてまず印象に残ったのが、取材スタッフが食い込んでるな、密着度が増してるな、あたり。うろ覚えだけど、Vol.1に比べても題名に偽りなし度が上がってると思うし、なんとなく「スター姫さがし太郎」のことが思い出された。

内容的にも、よりNMBの内実に迫れていたように思う。もちろん、実際の個々人の想いとか、局所の因果関係とかが分かるはずもないけど、それでも、NMBが動いている、動的平衡から励起状態へと遷移してることが、たぶん伝わって来てる。このあたり、「NMB48密着ドキュメンタリー てっぺんへの道ーVol.1」で描かれていた、横山さんの兼任と解除、福本さんの卒業、山田さんの移籍、そして市川さんの兼任が、着実に効果を現してきてるということなんだろう。

NMBの宿痾とも言うべき骨絡みの序列意識が、いくらかでも緩和されて、風通しが良くなってるとともに、たぶんまだ未熟だけど、共同体意識が芽生えてるように見える。ドキュメンタリーの編集者も、そこを意識してるようで、象徴的とも言える門脇さんと渋谷さんの関係性を、長尺で取り上げてた。

Vol.3の放送予定は、2014年2月とのこと。内容的に予想が付きそうなスケジューリングだけど、どうだろう。そこは予定調和の「外」を模索する秋元氏のこと。何があるか分からない。楽しみに待つことにしいよう。

あとは、一部とは言え「わる姉」が見れたのが、何より良かったかな。

思い出せる君たちへ BII版 A2nd「会いたかった」5/6夜公演

2013年10月27日 | AKB
昼公演を見てから間が開いてしまったこともあって、両者の比較に不確実さを伴うというのは、少しでも公正を期すため、書いておこう。当の昼公演については、きついこと書いてしまった手前、無用のバランス感覚で、この夜公演に対するハードルを、無意識のうちに下げてた可能性もあるかもしれない。そういう言い訳を述べた上で、それでも無謀にも断言してしまおう。この夜公演の方が格段に良いと感じた。

昼公演では、初っぱなで食らった「嘆きのフィギア」の一撃にまいってしまったけど、この夜公演では、少なくとも「集中力に欠ける感じ」はない。未熟な感じはするけど、一所懸命さはそれなりに伝わってくる。やはり昼公演では緊張していたか、あがっていたのかなと、甘めなフォローなどしてしまう。

続く「涙の湘南」では、昼公演を見た時とは、決定的に変わってしまった状況がある。この間に、上枝さんがじゃんけん大会で結果を残して、それなりではあるけど、注目のメンバーとなった。その効果が覿面に出てしまったんだろうか。上枝さんを軸にするかのように、昼公演とは比べものにならないくらいに良く見えてしまった。さらには河野さんが、体調不良で休演という情報まで、ここに加わってくる。

こうなると、何もかも良い風に見えてくるから不思議なもの。MCは明らかに良くなってる。しゃべりが安定してて、リズム感も良く感じられる。メンバーのノリもドンドン良くなって行って、「アーモンドクロワッサン計画」の寸劇までもがクサくない。何より、元気さと勢いが、猥雑感を押し隠してくれる。観客の歓声も凄いことに。

ユニット曲も、そこは「渚のチェリー」とか「ガラスのI LOVE YOU」とか、人気曲故の強メンバージョンがいろいろあるんで、比較劣位(←誤用)にならざるを得ないけれど、それでも決して悪くはない。むしろ後半に向けて、勢い付いて行くんだから驚き。

もっとも、そういう状況とかの変化のなかったHKTでも、昼公演よりも夜公演の方が明らかにできが良いように感じられたんで、これはある程度普遍性のある現象なのかも知れない。単純に昼よりも夜の方が、集中できるのかも知れない。伸び盛りの若いチームは、一つでも後の公演の方が、できが良くなって行くものなのかも知れない。

そして、けれどもこれが決定的なんだろうなというものがある。これを書くと元も子もないんだけど、無意識のうちに比較してしまっていた対象が、昼公演では、「見逃した君たちへ2」のKIIという、当時にして最強ではないかも知れないけど最良のチームによるA2ndだったこと。しかも、記憶補正までかかってる。これに対し、この夜公演の比較対象は、一義的にはBII自身の昼公演だった。実は、この差が一番効いてるのかもしれない。

と言いつつ、引っ張るけど、ラストのMCで、「思い出せる君たちへ」公演で唯一売れ残りが出て、営業活動と再販売で「満席」になったという現実、その事実を正面から受け止めた旨の発言が、上枝さんからあった。観客席も一緒に感動してたし、こういう経験が人を成長させるものなんだろう。本当にチームBIIは、この昼夜2公演で、急成長したのかも知れない、そうも思った。