AKB48の旅

AKB48の旅

分裂と対立と

2012年05月31日 | AKB
この前書いたように、AKBムーブメントは団塊世代以上と中年女性には届いていないくさい。だから、そこをメインの顧客にしてるテレビの視聴率では数字を残せないし、一般の雑誌や女性誌では取り扱われないか、載った場合でも内容がネガティブなものとなる。実際そうなってるんで、この考え方はそんなに間違ってないと思う。

一方で、それ以外の世代をターゲットにするCMでははしっかり数字を残すので、CM露出は増え続ける。若者人口の減少で苦境に立っている漫画誌や、それこそ週プレなんかは、それでもAKBを載せれば売り上げドーピングになるんで、AKBに依存せざるを得ない。このあたりのことは、ちょっと前のサイゾーに取材記事があったと思うし、的外れということはないだろう。結果、AKBを目にしない日はないことになる。

でも、あっちの世界の人達から見れば、なぜなのかわからない。芸能ニュースなんかで嫌でも耳に入ってくるCDの凄まじい売れ方や、握手会などの動員力が理解できない。CMや雑誌の表紙やグラビアでの無双ぶりに不快感を覚える。何らかの陰謀か不正が行われているに違いないと勝手に思い込む。実際、いわゆるAKB商法の情報を得て納得する。ほーらインチキじゃないか、そんなところなんじゃないか。

このくらいのことは、たぶん私にでも気がつけることなんで、プロフェッショナルな方々には自明なんじゃないかな。とすると、東京ドームコンサートの日程発表にまさかのなべつね登場とか、以前からやってたけどくーるじゃぱんに続いて、復興国債の販促にAKBが起用されるという話、もしかして本格的に団塊世代以上と中年女性への訴求を始めたということなのか。

それってなんか違う感があるし、まあもしそうなら、うまく行くと良いねとしか言えないけど、逆効果にならないことを願うしか・・・

たかみな テレフォンショッキング

2012年05月30日 | AKB
さっしーが出てるとはいえ、さすがに「笑っていいとも」まで守備範囲は広げられないんで、時々総集編を見る程度だったけど、たかみなが出るとなれば、ということで録画視聴。

見終わってまず思ったのが、リレーの方法が変わったんだ、これってどういう仕組み?あたりか。まそれはさておき、やはりテレビとハイコンテクストの相性の悪さかな。私自身の過去を振り返ってみても、多くの人は高橋みなみの名前すらおぼつかないんじゃないか。たぶんたかみなの一般認知の多数派は、せいぜいがAKBでいつも前に出てしゃべってるウザイ奴、あたりか。速報5位と言われても、実際の認知は1位大島優子と4位指原莉乃とその他ってところだろうし。画面に「総選挙 速報順位5位」がずっと表示され続けてたのが、いかにもな感じ。

最初のお祝い花の送り主もそうだけど、「メンバー暴露」であっさん、優子、麻里子様、小嶋さんと、知名度の高い4人を出してくる辺りが、逆にたかみなの「無名」ぶりを示してるんだろうね。内容的にもきつめのいじりになっていて、インパクト優先な感じ。これがテレビ的なローコンテクストのサポートなんだろう。となると今回の出演は、来る選抜総選挙の中継に向けて、この人がAKBのキーパーソンなんだよ、とたかみなの存在を少しでも知らしめようという、そういう意図なのかな。

AKBがテレビ文化の外にある、そしてテレビサイドがそんなAKBの取扱に苦慮してる、そんな一面が見えたのかな。

申し子

2012年05月29日 | AKB
以下引用****************
ドン・キホーテ秋葉原店さんの建物は秋葉原の中ではかなりの大型店舗で、ドンキさんの前はラオックスさんの「アソビットシティ」、その前は「T-ZONEミナミ」、そして元を辿ると最初は確か「ミナミ電気館」でした。
以上引用****************
http://akibamap.info/archives/51166351.html

まとめサイトで知って、ググったらあった。
誕生日が4月8日の148(.5)cmまでは有名だったけど、ここまでとは・・・

アンチ団塊世代

2012年05月28日 | AKB
やはり自分の目で確認するのが大事というか、ネットの話としては知ってたけど、握手会の女子率の高さ、JC、JKの多さを見るにつけ、これは凄いことだなとあらためて納得。おっさんファンが多くいること、それも太ヲタだったりするのはけっこう具体的に知ってたけど、このファン層の重層感がヤバイ。

マスコミ報道やスネーク情報を信じるなら、小学生以下にもブームは広がっているようで、おそらく団塊世代を除く全世代に、AKBが広がってるくさい。これはものすごく大事なことで、現在の日本の閉塞感の最大の元凶が、正にその団塊世代の存在だと私は思ってる。団塊という巨大な人口の圧力が、民主主義という手続きを通して、資本主義という仕組みを使って、あらゆる場面で支配的な立場となり、であるが故にもっとも活力のあるべき、本来国家なりの方向性を主導する年齢層であるべき若年層を圧迫し、圧倒し続けてる。

けれども団塊世代にはそういう自覚はない。あるいは自覚があったとしても、彼らは成功体験にとらわれしがみつき、決して自分たちのやり方を生き方を変えようとはしない。若年世代を搾取している、そんな殊勝な考え方に一瞥もしようとはしない。

この状況を変えるすべは一つしかない。団塊世代以外が団結すること。団結して違う方向性を提示すること。民主主義と資本主義という基本を踏まえるしかない以上、数と金がすべてとなる。もしかするとAKBは、そんな不可能に思えたことを成し遂げつつあるのかも知れない。そのファン層の広がりは、世代を超えた厚みを持つんじゃないか。

世代の考え方はけっこう恣意的だけど、M1、M2とかはいかにも古くさいので、具体的な年齢層で考えてみよう。現代日本の人口構成に大きな影響を持つ二つのグループ、団塊世代を1946年~1954年生まれ、団塊ジュニア世代を1970年代生まれとしてみる。

最初期のファンが団塊ジュニア世代以降男ヲタさんであることは間違いないと思う。正確なことは分からないけど、恐らく現在40歳代から、いわゆるポスト団塊世代の50代前半くらいまで。ここはたぶんかなり押さえてる。断定はできないけど、この世代の男性はいわゆる情強な方が多いはずで、AKB成功のポイントの一つは、ある程度だけどネットを押さえたことかも知れない。そしてもちろん全員ではないけれど、それなりの収入の方もいて、太ヲタさんとなった。いわゆるライフライン。

あくまでも推測に過ぎないことは断っておくけど、恐らくこのライフラインで、AKBは初期をどうにか乗り切った。生き延びた。もちろん秋元康という業界の実力者の存在と、「出資者」が居ればこそだけど、そこはとりあえずスルーしとく。

転機はキングレコード移籍であることは明らかで、そこから明らかに売り上げが上昇カーブを描くようになった。そこで何があったのか、たぶんプロモーションとかいろいろ変化があったんだろうけど、当時のことを私は全く知らないし、ネット上にも具体的な情報はない。なんにしろ、有吉先生のお言葉「馬鹿に気づかれた」ということなんだろうと思う。具体的には若年層、つまりは団塊ジュニア以下の年齢層に人気が広がった。

このあたりが見えにくいのは、マスコミとハイコンテクストの折り合いの悪さにあるんじゃないか。たぶん人気の質が違うんだろう。団塊ジュニア以降は、全員ではないにせよAKBの物語を楽しんだんじゃないか。つまりはハイコンテクスト。少年ジャンプ的な「友情、努力、勝利」の物語、スポ根の世界。これに対し20歳代、30歳代の男性はたぶん疑似恋愛対象としてAKBを見てた。このあたりの層が第2のファン層じゃないか。もちろん背景となったのは不況。このあたりは識者の指摘もある。

そして選抜総選挙。私もそうだけど、とりわけ第3回選抜総選挙が大きかったんだろう。ここでリアルでかっこいい、凜々しいアイドルという新しさが、若い女性に受けたんじゃないか。その人気は急激にアイドル予備軍相当の年齢層に広がった。そんな子供の嗜好を母親が無視できるわけもなく、こうして30歳代、40歳代の女性の人気も獲得していった。

妄想の上の妄想だけど、こうして男性は団塊世代以外を制覇、女性も40歳以下はほぼ制覇、これが現状なんではないか。こう考えるとなんとも面白いのが、AKBファンがほとんどいないと推定されるのが、団塊世代以降と50歳以降の女性、つまりはテレビを代表とするマスコミの最大の顧客であること。

AKBはテレビ「以外」を制覇した、そういう認識に立って考えてみると、マスコミの戸惑い、テレビの迷走ぶりがよく理解できるんじゃないか。ちょっと杜撰な論考だけど、これはこれにて。

1646630

2012年05月27日 | AKB
時代が違うし、売れ方も違うし、比較するのは間違いなのかもしれないけれど、それでも数字は一人歩きするということで、どうやら当確。あの「LOVEマシーン」の数字を超えることになるとは。いろいろ感慨深いな。

当時のあやふやな記憶によれば、「ふるさと」で沈みかけた娘。の起死回生の勝負曲だった。テレビ情報だったけど、つんくPが神がかって見えた。初めて聞いたとき「なんじゃこりゃあ!」だった。その後は日を追うにつれ、あれよあれよだった。お祭り的な楽しさだった。

楽しさという点では、AKBは意外なくらいにあの頃の娘。の持っていた高揚感に似ているように思う。大きく違うのは、娘。のそれが正しいピークの定義の通りの一瞬だったのに対し、AKBの高揚感が既にして2年くらいも持続してることか。CD複数買いというのも、これにのっかった蕩尽と見れば異常でも何でもないよね。

今後の推移が「エビカツ」の売り上げデータに準ずるとすれば、初週のウィークリーで「LOVEマ」越えありやなしや。そしてその先の超えるべき数字としてはSPEEDの「WHITE LOVE」あたりか。AKBの現状は、既にして十分にその資格があると思うよ。