AKB48の旅

AKB48の旅

「彼女」

2015年01月31日 | AKB
シングルにDVDが付くのが当たり前で、そのDVDしか見ない、CDを聞かないのが普通な感覚になっててしまってる。なのでアルバムでも同じ行動様式になってしまう。自慢するようなことじゃないけど、「ここがロドスだ、ここで跳べ!」どころじゃない、「次の足跡」はもちろんのこと、「1830m」ですら未だにCDをまともに聞いてなかったりする。

けれども宮脇さんのソロ曲「彼女」の評判が頗る良いので、何かの拍子に聞いてみた。最初は例によって過去のいろんな曲と似てる気がして、それが雑音のように邪魔してたけど、聞き込むにつれて癖になる。これは確かに素晴らしい。すっかりヘビロテになってしまった。神曲とは言わないけど、すごい良曲。

なぜか「初恋ヒルズ」と被るなと思ってたら、作曲はともに伊藤心太郎氏だった。「恋するフォーチュンクッキー」「愛の存在」と、ここんところ刺さる曲、私的に神曲認定させていただいた曲が悉く伊藤氏なんで、相性みたいなものもあるのかも知れないとは、いちおう書いとく。

歌詞はストレートな宮脇さんへの当て書き。ここまで直接的なのってこれまであったっけと思わせるくらい。曲名が「彼女」なのが新鮮というか、ちょっとした驚きかも。秋元氏の曲名の定番から外れてるし、何と言っても「彼女」という基本語彙とも言うべき単語の単独使用が醸し出す特別感。題名から秋元氏のモチベーションが伝わって来るよう。

ここは是非ともMVを希望したいところだけど、リクアワでベスト3にするとかしか可能性はないんだろうか。

覚悟と決意

2015年01月30日 | AKB
宮脇咲良@755
http://7gogo.jp/lp/zk0jj7dC0w1WkVIvojdMdG==/946

入試の一か月前の時、塾の先生に教えられたことがあってね。 これからの人生、まだまだ続く。入試までの一か月、必死に頑張れ。 この一か月頑張れないやつは、一年頑張れない。 一年頑張れないやつは、十年頑張れない。十年頑張れないやつは、一生頑張れないんだ。って。 私は、自分の人生を悔いのない人生にしたいから、まずは一か月必死に勉強したよ!

最近だと「(AKB的人生論)西野未姫」の記事でも触れたけど、AKBGには頭が良くて芯が通った、しっかりした子がとても多い。その一因としては、オーディションの審査基準にそういう方面が入ってるんじゃないかとかなんとか、てきとーなことを書いてみたけど、よくよく考えてみれば、多分そうじゃないんだ。

この宮脇さんの書き込みを見てて気づかされたんだけど、アイドルのオーディションを受けるという行為自体が、人生をかけた勝負なんであり、そういう覚悟を決めたからこそ受かることができた、そういうメンバーが結果的にAKBGの一員たり得てるんだろう。考えてみれば、実は当たり前のことだったのかも知れない。

もちろんそうではないメンバーもいることだろうし、実際、そういった例を誰とは書かないけど目にすることは目にする。けれども、宮脇さんが正にそうであるように、そして同様の覚悟と決意を明示的であれ暗示的であれ表明し実践してるメンバーが、人気を得てヒエラルキーの上位を占めて行くことになる。それはたまたまとかではなくて必然なんだろう。


高橋さんの言葉は秋元氏の言葉

2015年01月29日 | AKB
このエントリは、四谷三丁目さんの以下のコメントに対するものです。

高橋さんの言葉は秋元さんの言葉。このソースは何かあるんでしょうか。私にはかなり理解に苦しむセンテンス。数年先の予定調和を秋元さんが発言したり、話し合うとは到底考えられないと思います。

秋元さんは運営ではありません。その三人はあくまでも運営方針であって、高橋さんと運営の共通認識に過ぎないのでは。


秋元氏の立ち位置というか、ぶっちゃけ「権力」の実態がどのようなものなのか、AKSと秋元氏の関係ともども見えそで見えないところなんですが、ちょっと前の755で以下の発言が。

http://7gogo.jp/lp/0lwsnpA3SdaWkVIvojdMdG==/5102

ミュージックビデオの予算やコンサートの予算や劇場運営の予算などはわかりません。だからこそ、好きなことを言えるのです。クリエイティブなことだけを任されています。だから、札幌とか沖縄とか、いろいろな候補地がある中て、なぜ、新潟になったのかは知りません。「10月1日から新劇場、オープンできますかねえ?」と先週、聞かれたので、「できると思うよ」と答えただけです。

従来からの発言と併せ、クリエーターとしてのフリーハンドを最優先するという考えであることが分かると思います。経営とか運営とか、つまりは経理、営業、マネジメントとかにはタッチしないということなんでしょうが、そこは本来不可分とも考えられます。つまりは意地悪な表現で言い換えるなら、「俺の好き放題をするから、おまえら精一杯サポートしろよ」でしょうか。

こういうことを公言し、なおかつ秋元氏のこれまでの実績を見ても、このような秋元氏のスタンスを、少なくとも出資者(これは京楽で良いのでしょう)は許容してると思われます。とすれば、「チームサプライズ」という京楽マターの特例はあるものの、巷間語られるように、やはり秋元氏は、隠れではあっても、「独裁者」と見なせると思います。

そんな「独裁者」であるところの秋元氏ですが、では運営関連以外は一人で何もかも決めてるかというと、どうやらそうでもない。一次ソースとしてはなかなか表面化しませんが、それでもとりわけ高橋さん、指原さんの二人とは、緊密に連絡を取り合い、いろんな相談をしていることが漏れ伝わってきてます。その上で、「たかみなの方がいつも正しいので」http://7gogo.jp/lp/0lwsnpA3SdaWkVIvojdMdG==/1387という趣旨の発言を、これまでも繰り返し行って来てます。

高橋さんのこれまでの言動を追うと、当然のことではありますが、高橋さんが秋元氏の強い影響下にあることが分かります。以前も指摘したように、同じネタを繰り返し使うとかの「癖」めいたものを含め、一心同体というと語弊がありますが、極めて親密な師弟関係とは言い得ると思います。人によっては秋元氏による「洗脳」とすら捉える向きがあるくらいのものです。

というわけで、高橋さんの語ることの多くは秋元氏の了解済みであることが、それなりの合理性を持って推察できますし、なおかつ秋元氏のあずかり知らぬ内容であったとしても、高橋さんの発言であれば、恐らく100%事後承諾するであろうことが分かります。

つまりは「高橋さんの言葉は秋元氏の言葉」です。

次に「数年後の予定調和」ですが、秋元氏がそういう考え方をしないのは自明レベルです。複雑系組織は原理的に未来予想ができませんし、そもそもこの世のほとんどの物事の未来予測などできません。だからこそ秋元氏はいつも先手を打ってます。先読みをするのではなくて、常に「無への跳躍」を試みます。「RIVER」や「ファーストラビット」の世界観です。

だから失敗も多いのですが、そこがギャンブラー秋元康の真骨頂と言うことになるかと思います。失敗を恐れずにベットし続けた、その一つの結果がAKBなんでしょう。

マジすか学園4 第3話

2015年01月28日 | AKB
いちおう第3話の白眉は、ソルトがヨガに向けて吐き捨てた台詞「気にするな。誰も、あんたに期待なんかしてない」ということで異論はないんではないか。漫画的には、これでヨガは発狂するか灰になるところなんだろうけど、これで入山さん終了というわけにも行かないんで、今後はこれも伏線に使うのかな。

マジすか学園というフォーマットに、島崎さんと宮脇さんの関係性が嵌まり過ぎてるというか、ようやくにしてマジすか学園の基本設定のようなものと矛盾しない配役が可能になったんだな、まず感じたのはそんなあたり。大島さん、前田さん、松井Jさん、渡辺麻さんという配役だと、どうしても無視できない無理矛盾があったんだけど、今回はそこが解消されてる。だから心置きなく、このAKBワールドの言わばエイリアスを堪能できる。

物語には、その歴史背景の積み重ねが重要であることが、例によって何を今更だけど、実感される感じ。島崎さんが島崎さんなりに前田さんの背中を追おうとした、その悲哀がソルトの演技にしっかりとした裏打ちを与えて、重厚感すら感じさせてくれるし、一方で宮脇さんは、目一杯の背伸びのさらに厚底ではあるけど、「宮脇プロ」をしっかりと表現できてるように思う。

一方でアントニオとこびーの関係性と、アントニオの煮え切らなさが、何と言うか見え透いた伏線めいてて笑える。むしろ逆に、まさかとは思うけど、ここにサプライズが隠されてるかもとか、あらぬ期待を抱いてしまう。アントニオとさくらの関係性をどう設定するのか、そこから逆に、山本さんに対する秋元氏の視線が見えることになるのかも知れない。

まあ、どうしても前のめりで考え過ぎてしまうんだけど、それもまたマジすか学園の楽しみ方だろう。

岡田隆志氏の中野郁海さん評

2015年01月27日 | AKB
独断で決めるリクアワ各賞【1月25日(最終日)昼】
https://plus.google.com/u/0/109032389081888190627/posts/ZgbGKHJNzpX

心に刺さった1人:チーム8紹介MCの北原里英
「北原選抜」として中野郁海、坂口渚沙、岡部麟、山田菜々美、横山結衣を紹介。
ほぼ初対面の子たちにあまり無茶ぶりをしない程度に魅力を引き出すところはさすがでした。中野郁海ちゃんに対する評がよかった。「いかにもクリエイターが使ってみたくなるタイプ」。坂口渚沙ちゃんの初回は「冠番組がすでにある」。りんりん(岡部麟)にはちゃんと前田敦子さんの声を似てることを紹介し、山田菜々美ちゃんは「山田菜々ちゃんと一字違い。しかも山田菜々よりも美しい」と笑いを取る。横山由依は山田菜々美のリアクションを「川栄に似てる」と紹介。横山結衣ちゃんには青森弁で萌えキュンセリフを言わせるなど、チーム8の魅力の紹介がとてもうまかったです。


独断で決めるリクアワ各賞【1月25日(最終日)夜】
https://plus.google.com/u/0/109032389081888190627/posts/hs7xqSRUc4g3

心に刺さった1人:「47の素敵な街へ」を歌い終えたときの中野郁海(チーム8)
「47の素敵な街へ」を歌い終わってコメントを求められて感謝の気持ちを伝えるときの泣いた姿は、48グループに入りたてのころのメンバーの多くが経験する気持ちなんですけど、10周年イヤーになってもこういう光景が見られるというのは素晴らしいことだなと思いました。

昨日の昼は「AKB新聞」のチーム8連載取材のためにどうしてもリクアワを抜け出さなきゃいけなくなったんですが、「いくみん」は昨日、一部のメンバーからは「いっくー」と呼ばれるようになってました。いくみんは生で見てみないとなかなかそのすばらしさが見えないかもしれないですが、チャンスがあったらぜひ生で見てください。そのたたずまいといい、センターに立ったとき、自分だけでなく周りのメンバーをより強く輝かせるすごい力を持っている子なんです。こういう子はなかなかいないと思います。何年後かにはAKB48グループを背負って立つ一人になると思ってます(グループが続いてればですが…)。


岡田氏が指摘される通り、「いかにもクリエイターが使ってみたくなるタイプ」は言い得て妙で、北原さんのこういう才能がいまいち生かされてないのが残念。ホント、兼任でも良いからNGT48の立ち上げに行くってのはありなんじゃないだろうか。

この北原評で気づかされたのが、中野さんと前田さんとの奇妙な類似性と言うことになる。もちろん、ほとんどの個別属性は違ってるように見える。チーム8合宿や各種メディア情報を見る限り、中野さんにはダイヤモンドのような硬度や、激しい気性や、「陰気」とも表現すべき扱いづらさのような面はない。

けれどもある種底知れなさのようなものという一点で、特異度、レア感が共通してるのかも知れない。勇み足で書いてしまうけど、中野さんのそれは、もしかしてシンプルに真っ白のキャンバスということなんであり、しかもそのキャンバスのスケールが並外れてると感じさせる、そういうことなのかも知れない。

いずれにせよ、「センター感」という正体のよく分からない属性を感じさせるというのは、私の勝手な思い込みというわけでもないらしい。とすれば今後の楽しみは、中野さんの周囲に、どのような構造が立ち現れるのかと言うことになるのかも知れない。

前田さんの場合は、高橋さんとの化学反応だったわけであり神7だったんだけど、ほとんどのファクターが異なってるんだから、そこにはまったく新しい物語が紡ぎ出されることが期待される。果たして新たな物語は始まるのか。もし始まるのだとすれば、「風吹新規」という悲哀からいくらかでも救われる気分になれるのだけど。


以下追記
四谷三丁目さん、コメントありがとうございます。「高橋さんの言葉は秋元氏の言葉」という物言いは確かに舌っ足らずでした。意図するところは過去ログに埋まってるんですが、近いうちにあらためてエントリにして弁明させて頂きます。