AKB48の旅

AKB48の旅

DVD視聴「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら」

2014年01月31日 | AKB
例によって原作は読んでないんで、あくまでも映画としての感想と断っておく。それから「アイドル映画」とかの特別枠とかは、もちろん考慮しないということも。

まずはストーリーが大甘すぎて、なんか乗れない。程久保高校野球部の当初のレベル設定が低すぎるとしか思えないんで、そこに前田さん演じる川島みなみがマネージャーとして入って、ドラッカーの「マネジメント」に準拠して意識改革、組織改革を図ったとして、それだけのことでなんで甲子園に届いてしまうのか。どうしても、なめんじゃねーぞな気分になってしまう。

物語の動機付け役にして広義の狂言廻しとも言える、川口春奈さん演じる宮田夕紀が、決勝戦の朝に亡くなるというのも、ストーリーとして安っぽ過ぎないか。川口春奈さんは好演だと思うし、病気役というアドヴァンテージもあってか華もあって、とても印象的なだけに、この「扱い」にはあざとさを感じざるを得ない。

一方の前田さんはと言うと、イマイチ「調子悪い」感じかな。華という点でも、はっきり言って川口春奈さんに負けてると思うし、演技の乗りもはかばかしくない感じ。前田さんがほとんど本能のように醸し出す、そこだけ空気感が違う感、硬い存在感が、どうもマイナス側に作用して邪魔してしまう。だからこそなんだろうけど、よけいに声の良さ、声の個性は印象的だったかな。

とま前置きはここまでで、物語全体を俯瞰すれば、これがAKBのカリカチュアというか、AKBを再構築したかのようなお話であることは明らかかと。高校野球の比喩は、秋元氏が何度も語ってることだし、原作者の岩崎夏海氏は元AKBのADだったわけだし。wikiによれば、「自身のはてなダイアリーで2008年7月11日に書いた同名の記事を読んだダイヤモンド社の編集者が岩崎に企画を持ちかけて制作された」とのこと。もう元記事は読めないのかな。

例によっててきとーな推測だけど、岩崎氏が目撃したであろう、初期AKBの内部で起こったこと。それをドラッカーの「マネジメント」で理論武装して読み解いてみて、その理解をもってフィクションとして表現してみた、そんな辺りなんじゃないか。ちなみにその「マネジメント」も、私、未読なんで、あんまり大きな事は書かない方が良いかも。

いずれにせよ、ならば主人公の名前が「みなみ」なのは、高橋さんにあやかったと思いたくなるけど、岩崎氏自身の説明によれば、「みなみ」は「みなみ」でも、峯岸さんの方とのこと。ホントかな。

岩崎氏は、内部からAKBの生成過程を見てきたことになるはずなんで、そんな岩崎氏に対して、「風吹新規」の分際で外部からもの申すというのもアレだけど、それでも書いてしまえ。ドラッカー氏自身はユダヤ人とのことだけど、その思想はプロテスタント的な価値観に近似してるように読めるんで、その行動原理は、目的合理性と世俗内禁欲という倫理規範に基づくはず。

実際、映画の中で引用される「マネジメント」の内容も、この枠組みに矛盾しない。とすれば、初期AKBに起こったに違いない自己組織化過程と、そこは微妙に相容れないことにならないか。具体的には、結果ではなく過程こそが重要なんだ、日常こそが一所懸命の修行の場という日本人的な行動規範との違い。それは最終的には、予定律と因果律という、世界観の対立へと行き着くことになる。

実際映画の中では、この正に「過程と結果」についての台詞廻しがあったんで、岩崎氏も気づいてるのかも知れない。そう思ったりもしたけど、そこら辺は、ストーリー上でうまく生かされてるようには見えなかった。とは言えそこは、ドラッカーの「マネジメント」によるAKB理解と、その微妙な齟齬というか限界に、岩崎氏が自覚的だったことの表明と捉えておこうか。

何にせよ、この作品を一種のAKB論として見る、そんな辺りで楽しむというのが、いろいろと案配がよろしいんじゃないかと。

穴井千尋ぐぐたす1月28日22:35

2014年01月30日 | AKB
以下穴井千尋ぐぐたす1月28日22:35引用

生誕祭終わりました!

とっても幸せな時間でした♡

カラフルなペンライトや
うちわなどすごく嬉しかったです!

素敵なお花もありがとうございます♡

ちよりの司会や
なつからの手紙、
とても感動しました!

なつは手紙で泣かせたかったらしいですが今日は泣かないと決めてたので
涙こらえました!笑

でもメンバーからの愛をすごく感じたしファンの皆さんからも温かい応援も感じることができ、自分で言うのはおかしいですが改めて私はたくさんの人に愛されてるなと思いました。

本当にありがとうございます。

そして、18才の目標があります。

それは、もしまた選抜総選挙があるならばランクインしたいです。

でもそのためには
もっと努力しないいけません!

春から大学に進学しますが
それを1つの目標にして
勉強も頑張り
HKT48としての活動も頑張って
いきます!

これからもドジするかもしれませんが
温かく身守って頂けたら嬉しいです^ ^

今日は素敵な生誕祭を開いてくださり
本当にありがとうございます(´▽`)

メンバー、スタッフさん
そしてそして
ファンの皆さん大好きです!!

以上引用

AKBGという、これまで存在しなかった新しいアイドルグループの形が出現して、しかもそんなアイドルグループが大成功を収め続けて、その上でなおかつ、自宅から通える地元にHKTができなければ、穴井さんがアイドルを目指すということはなかったんじゃないか。

穴井さんに代表されるような人材層を発掘できるようになったことが、AKBGの成功の大きなターニングポイントとなったとする私見は、些か曖昧ながらに既述だけど、チーム8構想は、さらにここを攻める、掘り下げるという戦略に見える。

もちろん、秋元氏に「戦略」なんてものはないというのも分かってるつもり。てきとーな推測だけど、GMT47のパクリ企画をD通あたりがトヨタサイドに提示して、前後の時系列は分からないけど秋元氏にも打診して、そんでチーム8構想がまとまったんだろう。けれども、たぶん秋元氏の興味は、プレゼンされたコンセプトとかではなくて、正にHKTで掘り当てた「鉱脈」にあったんじゃないか。

穴井さんのような子は、これまでアイドルのオーディションには来てくれなかったタイプだろう。強いて言うならだけど、それは高井麻巳子さんの面影に近いと言えるんじゃないか。正直、高井さんのことをリアルタイムでは知らないけど、残された映像や、数少ない著書、そして斉藤由貴さんの証言などで、その人となりは伝わるものがある。なにより、秋元氏の夫人であるという事実を持って、圧倒的な説得力と考えたい。

それを「一般層」という言葉で表すのは、ご都合主義過ぎるだろうか。言わば普通の日本人。自分を特別な人間だとは思わない。選ばれた人間だとは思わない。目立つことを嫌い、秩序と協調性を重んじる。礼節を失することなく、日々の努力を怠らず、けれども謙虚に生きる。些かきれい事にすぎるかもしれないけど、そんな普通の日本人。そしてたぶん、それこそがAKBムーブメントの正鵠。

HKTが纏う心地良い「上品さ」は、穴井さんがキャプテンであるということの影響が大きいんだろう。闘争心とかハングリー精神とかとは真逆になる、そんな在り方が、かつては間違いなくHKTの弱点だった。そこに指原さんが見事に嵌まった。そう考えてみると、秋元氏の「神の一手」ではあっても、そこはギャンブラー秋元氏の勝負手にして、勝算ありまくりだったのかも知れないとすら思える。

恐らくは戦いを好まないだろう穴井さんの目標が、選抜総選挙のランクインとのこと。他人を蹴落とすのではない、足を引っ張るのでもない、ルールに則って正々堂々と戦う相手は、他のメンバーとかではなくて自分自身。穴井さんのランクインに期待したい。

武藤十夢ぐぐたす1月26日、27日

2014年01月29日 | AKB
以下武藤十夢ぐぐたす1月26日22:55

組閣決まりましたね。

アンコールの時途中ではけちゃってすみませんでした。

もう大丈夫なので心配しないで下さい。

どうするんだチームK。
って書いてあった、、

確かに他のチームと比べたらだめだったかもしれないけど…っ!

私にとっては初めてのチームが大島チームKで、初めてチームメイトができて今まで一緒にいろんなことをやってきて、

優子さん辞めちゃうって発表されてこれから頑張らなきゃって決めたのに

優魂継承を掲げたばっかりだったのに

私たちじゃだめだと言われたみたいですごく悔しくて情けなくて、、

もう少しみんなで頑張りたかったな。

以上引用(改行位置変更)


以下武藤十夢ぐぐたす1月27日21:55引用

組閣発表から1日たっていろいろ考えました。

どの場所にいっても
どのチームになっても
どのポジションを与えられても
私は大島チームKのプライドを持ち続けて前に進みます。

K魂不滅です!!

そして
優魂継承

これからも応援よろしくお願いします!

以上引用(改行位置変更)

経緯の説明はいらないと思うけど、以前からの大島さんの期待表明にもかかわらず、うまく応えられていない状況の中、リクアワ4日目のサプライズ、大組閣祭りの告知ビデオの中に「どうするんだチームK。」と書かれていて、そのショックから武藤さんは泣き崩れてしまい、「アンコールの時途中ではけちゃって」というのが26日の書き込みの背景。

そっからの立ち直りが27日の書き込みと言うことに。こういう熱苦しいのって嫌いじゃない。もともと武藤さんの個性的な容姿と、印象的なダンスには惹かれるものがあったけど、同時にいくつか危惧せざるを得ないところもあった(既述)。それが、これを機会に跳ねるんだとしたら・・・。

大島さんの卒業と、それに必然的に伴ってしまったんだろう大組閣が、武藤さんのさらなる覚醒の引き金になるのかどうか。そして武藤・岩田という、些かごつい名前の新たな化学反応、そしてムーブメントが産まれるのか。

こういうのが、頂上から裾野まで、あらゆる場面で重層的に、革新が繰り広げられ続けるAKB劇場の面白さ。

「大組閣」

2014年01月28日 | AKB
http://www.nikkansports.com/entertainment/akb48/news/p-et-tp0-20140127-1249448.html

頭に「大」が着くことの意味をどこまで重く考えるのか、取り敢えずはそこかな。「ドラフト会議のルール」の段階で、既にして本店支店の枠組みを取っ払うところまで踏み込んだ、そう理解してるんで、それを持ってあらためて「大組閣」と銘打つものかどうか。もっともそこは、はったりの好きな秋元氏のことだから、単に大見得を切って見せただけと言うことかも知れないけど。

ここで気になるのは、これまで折に触れてぼそぼそと書いて来た、去年の後半辺りから漂ってる不穏な感触。高橋さんの周囲に漂う重苦しい空気感。「ここにだって天使はいる」初日の視察という行動。ドラフト会議後の「入団交渉」で示された、組織としてのAKBの蠢動感。戸ヶ崎氏の件とその後の去就。そしてチーム8という大規模な構想の始動。

AKBの屋台骨を支えて来たのが高橋さんであることは、言うまでもない。その高橋さんは、これまで2回の組閣を通して不動だった。AKB艦隊の旗艦チームAとは、すなわち高橋さんのことだった。「AKBとは高橋みなみのことである」。「総監督」という肩書きも、単なる後付けに過ぎなかった。その不動だった高橋さんが、動くのではないか。

そんな感触と呼応してるとしか思えないのが、チーム8構想と言うことになる。大トヨタの全面サポートによる全国展開。まだ全貌が見えたわけではないけど、チームAKB4と比較して、チーム8は不釣り合いにその規模が大きくならないか。さらにはチーム8が「地方」を強く意識してることは明らかで、とすればその構想の影響は、確実に支店の存在様式に及ぶことにならないか。

思い過ごしにしては、一本のラインにキレイに揃い過ぎに見えてしまう。これまでの「組閣」のような、単なるメンバーの人事移動ではない、組織としてのAKBG全体を揺るがすスクラップ&ビルド。「大組閣」とはそういう意味なんだろうか。

「目に見えてるものが全てじゃねーんだよ」

2014年01月27日 | AKB
タイトルはご存じ「指原の乱」の中の名言なんだけど、いろんなレイヤ、いろんな意味で、諸刃の剣のような、そんな指原さんらしい迷言でもあるように思う。

まずは、実際には「目に見えてるものが全て」になりがちなように思われること。発信された情報、報道された情報が一次ソースとして伝わる、まともであれば、それがすべてになる。当然なんだけど、内輪のみで行われてること、水面下で進行する物事は、見えない。見えないものは、そんなものは、ないのと同じ事になる。

けれども、現実はそんなに単純には行かない。本人が発信した情報でも、それが正しく伝わるとは限らない。何事にも誤解は避けられないものだし、それ以前に、意図的な曲解も付きもの。と言うか、必ずと言って良いほどそうなる。本人発信ですらそんな具合なんだから、報道となると、さらに状況は暗澹たるものとなる。

報道が正当に機能するためには、そこに介在する取材者に正しい情報が届いており、しかもちゃんと取材対象に対する知識がある、なおかつ意図的であれ無意識であれ、少なくとも悪意はない、できるなら好意的であることが望ましいことになる。残念ながら、実際のマスコミには、その一部が、そして多くの場合は全てが欠けている。

となると、「目に見えてるもの」であるはずのものすら、その信憑性に疑問が呈せられることになり、結果、「目に見えてるもの」とそうでないものの境界が、曖昧であるかのような錯覚に陥ってしまう。こうなると残念ながら、取材者の悪意が、効果的に働いてしまうようになる。それはもはやプロパガンダと何も変わらない。

思想信条によるプロパガンダを否定する立場に変わりはないけど、それでもそんなものがこの世に存在してしまう、そんな現実は認めざるを得ないし、そういう活動を行う人々の意図は、理解したくなくても理解はできてしまえる。けれども、人の不幸は蜜の味的な構図だったり、単なる小人の悪意の発露によるプロパガンダならば、そんなものは消え去って欲しいと思う。