AKB48の旅

AKB48の旅

8期生の謎

2012年07月31日 | AKB
「ルールを変えるということ」の続きみたいな話なんだけど、8期生の謎についての一つの見方など。

8期生がなぜああなったのか、いろいろ調べてみたけどよく分からない。Tgskさん、大島優子さんのコメントはすぐ見つかるけど、それでも疑問しか残らない。素行不良者はともかく、決して評判が悪くなかったのに、8期生だからという理由で解雇された者がいたというのが、何より最大の謎。それってよく考えてみれば分かると思うけど、理由としておかしいし。

むしろあれは「言い訳」なんではないか。何に対する言い訳かといえば、それはオーディションをした者、8期生を選んだ側の後悔、8期オーディションは失敗だったという、個々人の問題というよりはシステムの問題として認識されたんではないか。つまりは選考基準ということ。そこに明らかなミスがあったという認識があったんじゃないか。そんなミスがあった事実を認めざるを得なかった。だからこそ、8期生だからという理由での全員解雇となった。違うかな。これ以外に合理的な理由付けを思いつけない。

「選考基準」ということで話を進めてみる。8期性のオーディションは、2009年4月に行われたよう。このあたり、ググってもなかなか情報が得られないのはなぜ?Wikiとかにも正確な日時が載ってないな。横山由依さん不合格のところで、ようやく4月だったことまではわかった次第。

さて、2009年4月といえば、前年のキングレコード移籍、「大声ダイヤモンド」「10年桜」と楽曲のクオリティ、売り上げともに明らかに別次元となり、AKBアイドリングなんてのもあって、アイドリングのことはよく知らないので、どれくらいのインパクトがあったものか判断できないけど、こうやって後付けで見ても、AKBが一気にメジャー化した、ちょうどその頃にあたるんだろう。

AKBを巡る環境が大きく変わりつつあった、高橋みなみさんの証言にもあるように、メンバーもしっかりとした手応えを感じ始めた頃、そんなタイミングで行われたのが第五回研究生(8期生)オーディションということになる。となると応募者側の意識も変わったんではないか。もっと踏み込めば、応募してくる層になにがしかの変化があったんではないか。具体的にはAKBのオーディションと乃木坂のオーディションの違いに相当するもの。「プロ」という表現は変だけど、いわばプロの応募者、「普通の子」よりは「芸能人指向」の応募者が大幅に増えたんではないか。

で、そんな変化に選考する側が対応できなかった。秋元康がどれくらい噛んでいたのかは分からないけど、これまでの経緯からすると、秋元康すら読み切れなかった、いやもしかしたらプロ中のプロの秋元康だからこそ、なのかもしれない。6期の4人、7期の10人に対して、8期は15人の合格者を出してる。ググってもなぜか応募者総数が分からないけど、合格者の人数だけから見れば明らかに豊作だったことになる。「プロの応募者」が増えたのであれば、容姿や才能という点ではレベルアップしていただろうし、単純にそんな帰結に見える。

けれどもその「選考」は誤りだった。Tgskさんのコメントは言い訳にしか読めないけど、なにがしかの選考基準があったのだろう、その選考基準ではもっとも重要な部分を選び損ねていた。後付けだけど、その象徴が横山由依さんと言うことになるんじゃないか。絶対に選び取らなければならなかった人材を、ここで一度不合格にしてる。その上で合格させた15人を、後に全員解雇することになる。

何を間違ったのかは、その後の修正からある程度追うことができるように思う。つまりは9期生の選考基準がどう変わったのか。詳説はやめとくけど、すぐに気づける特徴的な変化があるよね。そういうことなんじゃないか。そしてチーム4に絡む諸問題も、根はここにあると。

NHK音楽熱帯夜「ゆび祭り~アイドル臨時総会~」

2012年07月30日 | AKB
こっちもまたまた周回遅れに。なかなかに見事な、堂々の司会進行ぶりはさすが。確か345円だっけ。明らかな赤字だろうし、レコード会社も、事務所もバラバラなんだし、いちばんかぶってるエイベが持ち出すとも思えないし、こうやって放送してるところから見ても、黒幕はNHKというか石原Pで間違いない?

内容的にも思うところはいろいろあるけど、「アイドル戦国時代」なるまやかしに終止符を打つ、48Gによる天下統一宣言ととらえても良いのかな。よくぞやんごとなき方々がこんな企画を受け入れたもんだけど、実利には逆らえないということか。まあこのあたり、あんまり深入りしない。

そんなことより何より、48G内の本店支店、中央地方はおろか、アイドル業界全体をも飛び越える、その境界を、距離を無化できる、さっしーの使いでの良さにはあらためて驚かされる。無類のアウェイ無双。48Gというよりも、実は密かなさっしーの天下なのかも。

ルールを変えるということ

2012年07月29日 | AKB
先日の「規模と革新」を書いていて、ああこれだ、と腑に落ちるものがあった。本ブログの積み残し懸案事項であるところの、なぜ前田敦子なのか、なぜ高橋みなみなのか問題。この二人が特別な存在であることは、秋元康自らそう言ってるし、私自身も何度も自答し、確認を繰り返した。その理由にようやく辿り着けたのかもしれない。やはり答えはシンプルだったか。

「普通の子がアイドルになるということ」これに尽きてるんじゃないか。2005年当時のスカひら5。大島麻衣さんはもちろん、小嶋さんにしても当時は「芸能人」的に振る舞っていたように思う。以前は不用意に「我欲」と表現してみたけど、単なる欲望の範囲を超えた、きつめに表現するなら、自身の容姿に対する絶対的自信、他とは違うという選民意識と、であるが故に「芸能人」を志す、そんな強い意思を発散していたように思う。

いやになるほど褒めまくられ、うんざりするほどモテまくる、そんな経験でもない限り、いやそれに加えて、前に出たがる積極的な性格や強い思い込みでもない限り、自身の容姿への確信や「選民意識」は持ちようがないんじゃないか。単なる勘違いならともかくね。

「普通の子」は自信なんかそうそうもてるものではないし、特に小中学生くらいの女子の場合、目立つことを避けがちなもの。正に前田敦子がそうであったように。そして、秋元康の意図とは、正にそんな「普通の子」をアイドルにすることにあったんじゃないか。

高橋みなみはというと、「普通」とは少し違ってはいたようにも思うけど、やはり「芸能人」的ではなかったことは間違いないだろう。前田敦子ほど分かりやすくはないけど、その後の経歴が、歴史が、すべてを物語っているように思う。

つまりは、ルールを変えること。芸能人とは**である。オーディションの選考基準は斯く斯くである。実際にそんなものがあるかどうかは知らないけど、選び出すからにはそれなりの根拠があったはず。秋元康は、これまでに無数のオーディションなりセレクションなりを経験してきてる。そんな中での確信があったのか、一番の根幹のところを揺るがした、ブレークスルーしてしまったんじゃないか。

現在進行形の48Gから逆算して、原点である前田敦子に遡るという思考実験から、そんな結論が導き出せるように思うんだけどね。

見逃した君たちへ K6th 「RESET」公演

2012年07月28日 | AKB
まず何よりも曲が良いなあ。最初の"RESET"で一気に高まってしまう。そっから怒濤の名曲そろい踏み。公演そのもののレベルや質という視点ではあまり見てなかったけど、これは図抜けたセトリかも。まあリクアワで聞き慣れた曲が多いというのもあるのだろうけれど、それだけリクアワに選ばれてきてるってことでもあるしね。あとは歌のうまさが印象に残る。曲が良いからというのもあるんだろうけど、ユニゾンでも声が心地よい。

MCも見事なもので、新Kのメンバー同士の仲の良さがよく伝わってくる。Aのようなオーラの相互増幅みたいな感じではないけど、相互のかみ合い感かな、そんなタイプのチームワークが素晴らしいな。総合的に見てAとSの中間と言いたいけど、方向性が90度違う感じで、チーム比較での表現が難しい。強いて言うなら、KIIが成長するとこんな感じになるんだろうか。自分でも意外なんだけど、一番類似点を感じたのはKIIだった。もちろん名前が、だからじゃないよ。

純粋にエンタテインメントの視点では、Kが一番なのかな。セトリにも助けられてるとは思うけど、いらぬ思い入れとか、ハイコンテクストの補正とかを抜きにすれば、一番楽しめたように思う。逆にそこが加味されると、Aがやはり上回ることになるんだろう。AとKの関係性が面白いな。


規模と革新

2012年07月27日 | AKB
以下岩永亞美ぐぐたす引用********
ただいまです(´∀`)
会いたかった公演終わりました!

今はまだまだ頭の整理が
つかない状態です。

まず、メンバーには沢山支えられて
嬉しい反面申し訳ないなって
気持ちでいっぱいでした。

目を合わせて大丈夫だよって
言ってくれた、えみりさん、えごちゃん
みことさん、みずほ、ほのかさん
りさ、はるか、なる、ななこ

自分も緊張してるのに
緊張をほぐしてくれた
ありさとさやか

公演の前にふりをそろえて
くださったまきこさん、かおりさん

ずっと大丈夫だよって
言ってくれてたあさなさん、なお

本当にいい仲間がもてて
よかったなって思います。

そして今日の公演を見てくださってた
ファンのみなさん、

握手会でつうは会いたかったでないの?
って言われるたびに、焦ったり
悔しかったり、でもつうのペースで
大丈夫だからねって言ってもらえたり
ずっと待ってるからねって
言ってもらえたり、本当にいつも
支えてくださるみなさんの
おかげで今のつうがいます。

SKEに入る前は恥ずかしがりやで、
人前にでることが苦手だったのに
沢山の笑顔や元気をもらえて
早くみなさんの笑顔がみたいという
気持ちが大きくなって気づけば
ステージの上でパフォーマンスする
自分がいました。

前に出る勇気を持てたのも
みなさんのおかげです!!

本当にいつもありがとうございます!

今日はやっと会いたかった公演に
でることができてよかったです!

次の機会まで、
今は練習、自分磨きをがんばります!

みなさん、メンバー、スタッフさん
本当にありがとうございました(๑ت๑)♡

PS

研究生大好きですっ!!

めいさん今日はみにきて
くださってありがとうございました♪

今日のつぐたすは恋のplanでした♪
公演中のさやかとジェットコースターを
やるところでやったんですが、少し
見にくかったみたいですね(๑•́ ₃ •̀๑)残念

ハイタッチピースくれたかた
コメントお願いします!

ではおやたりあん!

フィギィアでつうが出たとき
びっくりしましたか?笑
以上引用****************

これまでのぐぐたす投稿でも比較的長文が多いんで、どんな娘なのかが何となく伝わってくるように思う。良い意味で素朴というか、自己主張の強くない、明るくて穏やかな、普通のよい子なんだろう。まだ子供と言った方が早いか。これからどう成長していくか、未知数な感じ。これまでも目を引いた投稿を何人か引用してきたけど、48Gにはこういう基本キャラの子が多い印象がある。

何が言いたいかというと、普通の子が実際にアイドルを志すってのは、これって密かな革命じゃないかということ。これまでも何度か同様のことを仄めかしてるんだけど、48Gはいろんなブレークスルーを成し遂げて来た。前例のないまったく新しいことをやり続けてきた。その中でもシンプルに一番の革新は、その人数に尽きるんではないか。

以前「規模」という表現を使ったけど、48Gは総勢で既にして三桁なのであり、しかもなおその数を増やし続けてる。それが単なる烏合の衆ではなくて、高度に組織化されているという驚きについては、これまで繰り返し書いてきた。けれど、数というファクターをもっともシンプルに考える時、誰が応募してきてるのか、どんな子が陸続と隊列に加わり続けてるのか、そこにやはり注目するべきかなと。

アイドルになりたい、芸能人になりたい、そういう女の子は間違いなく多数いる。けれども実際にオーディションに応募してみる、あるいは声をかけられて芸能事務所に籍を置くところまで行くというのには、明らかな壁があったと思う。そこまでの勇気はない、親が反対した、田舎なんでそもそも声かけもない。そんなあたり。

もちろん、もともとオーディションに応募してくるような予備軍が多数いるというのは知ってる。あるいは地下アイドルと呼ばれる子達がいる。けれども、そんな予備軍を構成してるのは、どちらかと言えば「特殊」な人達だったんではないか。一例、同じグループと言っても良いんだろう、乃木坂46を見れば、生駒さんのように、48Gにいても何の不思議もないメンバーもいるけど、むしろ多数派は「そうではない」メンバーのようにも思える。この辺りは、秋元康も、同趣旨のことを述べていたんで間違いないんだろう。

アイドルになりたい、芸能人になりたい、そう強く願う一群の人達がいる。彼ら彼女らは、自分たちが一般人とは違うという自己像をそれなりに持っていて、強い意志、敢えて言えば我欲でもって芸能界を指向している。普通の子にはなかなか困難な状況に進んで身を投じる、越えがたい壁を越える。当然のように普通の性格、人格のままではいられない、それがアイドルというものだといえば、それまでだけど。

けれども、48Gはそこを突き抜けたんではないか。誰でもアイドルになれる。私もなれる。そこに壁はないみたいな。だからこそ予備軍の裾野は一気に広がり、必然的にレベルは上がり続け、なおかつ人間として問題のあるような突出した性格を必要としない状況が生まれてるんではないか。

「クラスで10番目」というエクスキューズは、むしろこちらの意味なんではないか。つまりアイドルになれるレベルの容姿や才能はあるけど、従来の枠組みでは決して芸能界へとやって来てくれなかった、そんな少女達、潜在的にはこちらの方が圧倒的に人数が多いだろうし、人間性に問題のあるような人はまずいない。そんな一般層が、48Gへと雪崩を打ってやってきてるんではないか。

そして、そんなアイドルを求めていた人もまた多数いたんではないか。今ここでアイドル論を展開するつもりはないし、これはこれで巨大な議論になってしまうだろうけど、前田敦子という「切り歯」にどうしても目が行きがちになるけど、実は足下の裾野側、48Gへと参加する女の子の層、そしてそんなアイドルを求める層、そこにこそ見えにくいけど決定的なブレークスルーがあったんじゃないか。

ここから先は書かない方が良いんだけど、考えてみれば高井麻巳子さんって・・・