AKB48の旅

AKB48の旅

MUSIC STATION 1月29日 に見る横山体制

2016年01月31日 | AKB
29日のMUSIC STATIONでは「365日の紙飛行機」を披露して、相変わらず素晴らしかったんだけど、関心はもっぱらメンバーの並びと表情、そして語った内容だったりする。

山本彩、指原莉乃、横山由依、小嶋陽菜(敬称略)という1列目がなんとも新鮮に感じられる。顔ぶれ以上に、高橋体制とは空気感が変わってるように見えてしまうし、それは年始の"COUNT DOWN TV"において既にそうだったというのは既述の通り。やはりトップが変わると組織が変わる。

横山さんの特異な経歴や、NMBの山本さん、HKTの指原さん、NGTの北原さん、そしてここにはいないけどSKEの宮澤さんとの特別な関係というのは何を今さらなんだけど、そんな人事の妙を「結果」からだけ見るなら、これは運営サイドが入念に仕組んだことのように見える。けれどもたぶん実際にはそうではなくて、例によって泥縄の行き当たりばったりの偶然の「結果」なんだろう。けれども、そんな偶然が言わば必然になる。それがAKBの醍醐味でもある。

先代が卓越していればいるほど、その継承が困難になるというのはたぶん常識レベルだろうと思うけど、AKBではかくもスムーズに、横山さんへの引き継ぎが成し遂げられている。ここが単なる上下関係ではないのみならず、それどころか垂直統合でも水平分業でもない、自己組織化によって作り出された多次元的な動的組織の面目躍如というところ。

この様子を見る限り、どうやらかつて危惧した、高橋さん卒業直後のカタストロフィーはなさそう。となれば組織の内的な要因からのカタストロフィーは、このまま回避できる可能性が高い。となれば、あとは散逸構造としての外部要因、つまりは負のエントロピーを維持するだけの過剰なエネルギーを維持できるかどうかにかかってるという月並みな結論に。

乃木坂の物語

2016年01月30日 | AKB
「週間東洋経済」2016.1.30所載「AKB48はオワコンか 世代交代が迫る転機」から高橋さんの言葉の以下引用

課題は言い続けている。「世代交代」。グループの一番の壁だなと思う。外見的には新しく入ってくる若い世代は本当にかわいい。去年、公式ライバルの乃木坂46の勢いがすごかったのですが、AKB48も私たちの世代のように(冒険好きな)少年漫画的なキャラより、少女漫画的な容姿端麗が好まれる時代が来ているんだろうな、と。

私たちは大きくなった分、チャレンジしづらくなっています。今は(国内トップ女子アイドルグループの体面を)守りつつやらなければいけない。ここが難しいです。

秋元さんは無邪気な子ども(笑)。予定調和が大嫌いで、「期待を裏切ってやろう」とは思っているでしょう。


引用部分以外も、あまりに的確すぎる分析。自己了解像と世界認識に歪みがなければ、そして高い知性が備わっていれば、ここまで広大な視野をクリアに見渡せる。中でも、AKBと乃木坂の違いについての比喩が新鮮。

レコーダーの肥やしになってた、エムオンの「乃木坂46 MV特集」を見てて感じたこと。いちおう「ぐるぐるカーテン」から「太陽ノック」までなんだけど、何より印象的だったのが、西野七瀬さんの存在様式だった。ああ、ここがAKBとの決定的な違いなんだというか。そこを手取り足取りというと違うかも知れないけど、実に分かりやすく、これでもかとばかりに噛み砕いて見せてくれたのが、「ごめんね ずっと・・・」のMVだった。

あくまでも外からの作り込みとしての「人見知りで控えめな女の子が、ステージに立ちスポットライトを浴びることで、輝いていく」という、どこかで聞いたようなフィクションを演じ切るとでも言うか。批判とかの意図はないよと、例によって念を押しておくけど、そんな虚構感を逆方向から照らし出してくれたのが、「夏のFree&Easy」MVの松井玲奈さんだった。そこだけ輪郭線が違うかのような硬質な存在感が際だって、浮き出てすら見えた。

こうして時系列でMVを見ていくと何となく分かってくる。乃木坂も最初からこうだったわけではなくて、生駒さんがセンターの頃は、まだしもAKBとの類似性というか連続性が、ある程度ではあるけど担保されていた。確かに「公式ライバル」を名乗るだけのものがあった。もちろんSMEという文化背景もあったろうけど、たぶんそれを変えていった主なドライブは、何よりファンの動向なんであり、それをすかさず拾い上げた秋元氏だったんだろう。楽曲の方向性にも、それは如実に表れてる。そんな流れが何となく見えたような気がする。

いちおう乃木坂理解の基本は何も変わってない(もしくは進歩がない)んで、詳細は過去ログ参照と言うことで。

NHKBS「乃木坂46 SHOW!」
http://blog.goo.ne.jp/ichthyophagi/e/0606c5ea26da84a12eb2c4642202c878

魔境

2016年01月29日 | AKB
高橋みなみ、悲惨な実態に号泣
http://mdpr.jp/news/detail/1560249

豊かさや発展の裏側で貧富の差ができ、「生きていくためにはお金が必要だ」と仕事を求めた先が犯罪に巻き込まれて行く。知らない現実と向き合った時思わず涙があふれました。ただ調べれば調べるほど知ることの苦しさより、あまりに無知だった自分が凄く悔しくてたまらなかったです。

「無知の知」なんてエラソに言うのも何だけど、ここからが言わば「魔境」になるのかも知れない。自身を正義の立場に置きたいという欲望から、自由でいられるかどうか。高橋さんなら乗り越えられると信じたいけど、ブレーン次第と言うことになるのかも。

5刷9万部

2016年01月28日 | AKB
高橋みなみ『リーダー論』公式
https://twitter.com/leader_ron/status/691928516804349952

『リーダー論』発売から1ヶ月が経過しても勢いが止まらず、大反響につき本日5刷りが決定しました。累計発行部数は9万部になります。引き続きよろしくお願いします!

12月22日発売なので、2ヶ月目。平易な言葉でどこまでも奥深いことが語られてる。実践的かつ普遍性があって、なおかつ実はとんでもなく深遠な内容というあり得なさが実現されるんで、広く内容が知られるにつれて評価が高まり、末広がりに売れていく可能性がある。アマゾンのカスタマーレビューをざっと眺めてみても、その辺りの感触がよく分かる。

これから新年度を迎えて、新人研修とか昇任とかがあって、そんな機会に課題や教科書として使われるなんてことがあるかも知れない。もう一山二山、そしてロングセラーが期待できそう。

「まだ良い意味で完成されていない」

2016年01月27日 | AKB
今年活躍しそうな年女2位は本田翼
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20160120-00047094-r25

20~30代の社会人男女200人(男女100人ずつ)に、1992年生まれの今年24歳となる女性芸能人の中から予想してもらいました。

〈今年、特に活躍しそうな年女芸能人TOP10〉
(全17項目から2位まで選択。1位を2pt、2位を1ptで集計。協力/アイリサーチ)

1位 指原莉乃(HKT48)69 pt
2位 本田翼 67 pt
3位 足立梨花 62 pt
4位 剛力彩芽 57 pt
5位 白石麻衣(乃木坂46) 52 pt
6位 忽那汐里 39 pt
7位 春香クリスティーン 33 pt
8位 横山由依(AKB48) 32 pt
9位 トリンドル玲奈 24 pt
9位 門脇麦 24 pt
10位 石橋杏奈 21 pt

番外
11位 成海璃子19 pt
12位 峯岸みなみ(AKB48)13 pt

中略

このアンケート項目作成のため1992年生まれの女性芸能人をリスト化している段階で感じたのがほどよく経験を積んでいる状況でありながら、まだ良い意味で完成されていない面々が自然と揃ったという印象。皆が大ブレイクの可能性を秘めているなか、実際に“年女レース”で一番になるのは誰なのか。興味深い1年になりそうですね。
(のび@びた)


普通に興味深いランキングだけど、いちばん納得だったのが、「ほどよく経験を積んでいる状況でありながら、まだ良い意味で完成されていない」という評価の的確さ。とりわけ指原さんにはぴったりに思える。1位になるのも宜なるかな。