AKB48の旅

AKB48の旅

「恋するフォーチュンクッキー」MV

2013年08月31日 | AKB
「恋するフォーチュンクッキー」

曲にジャストミートな最高のでき。MVはこうあるべき・・・とか堅いこと言いたくないけど、繰り返し視聴に耐える、ヘビロテ耐性は重要なんじゃないかと思う。ホント、それこそ百回以上、流し見してるけど、まったく飽きないし、楽しい。"What's up Japaan. Can you heear me."すら愛おしい。

「愛の意味を考えてみた」

それなりにお金をかけて、丁寧に作られてると思うけど、それだけかな。批判的なポジはとりたくないんだけど、曲自体がちょっとアレなこともあってか、今回はUGがいちばん割を食ったように見える。

「今度こそエクスタシー」

キャバレーか何かのイメージなのか、曲調に良く合ってると思う。派手な絵柄と衣装ということもあってか、うまく映えるメンバーと、そうでもないメンバー、逆にマイナスな印象になってるメンバーとかがいて、そこが興味深かった。そういう意味では、MVとしても善戦してるという判断になるかな。

ひとりだけ名指しするとすれば、それはもう兒玉さん。はっとするほど美しいし、けばけばしさと同時に清楚さが際立つという、ある意味、理想的な演出具合になってると思う。編集とかを深読みすると、監督もそこを意識してるかのような。

「推定マーマレード」

低予算であることが分かる作りだけど、そこを開き直ってというか、ほぼリップシンクで通すという潔さ。メンバー全員がかわいく撮れてるという一点をもって、高く評価したい。まあ、普通にキャッチーな良曲なんで、こういうシンプルさで正解だと思う。

今回の総選挙曲のMVは、なんだろう、露骨なまでに制作費が差別化されてる印象。の割には、一番低予算のFGのMVが、少なくとも私には、一番好印象だった。お金がなくてなにもできないから、メンバーのかわいさ勝負ということなんだろうけど、素材の味を生かすのが、一流料理人じゃないかな。

「最後のドア」「涙のせいじゃなく」

出演者の、そしてなにより主役のキャラが立っている。卒業ソングということで、コンセプトもはっきりしてる。それだけで物語が自動生成される。監督はそれを妨げることなく、ねじ曲げることなく、あるがままをMVにまとめれば良い。そんな感じ。総選挙曲のMVと続けて見ると、画面の奥行きの違いに、驚かされることしきり。

「振り付け映像」

これは嬉しい驚きだった。なにより人選が秀逸で、それぞれのセットの選ばれ方が、分かる分かる。当然、みんな個性的なんだけど、一人選ぶとすれば、やはり小嶋真子さん。推されてるのが納得できる。

「ADS77」

いちおう見通すことができたんで、そこは評価したいと思う。けれども・・・書かない方が良いんだろうけど、どうにも後味が悪い。アイデンティティ問題に持ってくのかと思ったけど、そうじゃなかった。この展開だと、ADS77奈々の魂の救済がない。ラストのシーンがそうだと言いたいのかも知れないけど、そこには脈絡がない。

類似した物語として、それこそ「鉄腕アトム」や「ヘンダーランド」、「ブレードランナー」とかがすぐに思い浮かぶけど、どの物語でも、それぞれの思いがあり、それを知る人がいる、悲しむ人がいる、そういう救済があった。だから感動があったし、救われる気がした。カタルシスがあった。だからこそ傑作と呼ばれる。

犬童監督は、なんでこんな話にしてしまったんだろうと思ってぐぐったら・・・。

以下引用

犬童一心 @inudoisshin
https://twitter.com/inudoisshin/status/370808697003339776

「ADS77」 「恋するフォーチュンクッキー」 特典映像 。ロボットの話。
手塚治虫の「火の鳥 復活篇」のロビタのことを反芻しながら作りました。
で、ロボットの降霊の話となりました。
主役の岡田奈々さんすごいです。舞台でやりたい。#ADS77 #AKB48
2013年8月22日 - 1:03

以上引用

そうだったのか。なんかちょっとだけど納得した。記憶が確かなら、ロビタの魂も救済されない。そんなロビタへのオマージュということであれば、ではなんでアイドルの特典に、こんな重いテーマを持ってきたんだろう。疑問はむしろそっちへシフトかな。

手塚先生がロビタに仮託してたのは、間違いなく死すべき存在としての生命、そして正にこの魂の救済だったと思う。生命論としてのロビタは、明記されることはなかったけど、共同体論や、後の複雑系と親和的な象徴と言えると思うんで、あるいは犬童監督も、そういう視線でAKBムーブメントを見てるのかな・・・というのは虫が良すぎるか。

秋元才加さんの卒業

2013年08月30日 | AKB
AKBGの特徴というとアレだけど、日本らしさが溢れてることかと。一所懸命、正々堂々、努力と根性、カワイイは正義、そして組織力。まだあるかも知れないけど、取り敢えず思いついたところで。これらが、日本以外ではレアであること、とりわけ近隣諸国では、日本以外には見いだすことさえ難しいのが悲しいところ。

「見てる人は見てる」というのも優れて日本的な物言いで、「バレなければ何をしても良い」の方が、いわゆるグローバルスタンダードだったりする。この辺り、カトリックの世界だと「神がご覧になっている」、プロテスタントだと「神に愛される存在であることを確信したい」という理屈で、結果的に類似の倫理規範が成り立つ場合があるけど、それも社会の成熟度次第。

なんかのっけから大上段だけど、秋元さんは、そういう意味で正にAKBGの体現者だった。一所懸命、正々堂々、努力と根性に異論とかはないだろうし、見てる人は見てるの実践者だし、実はカワイイ人だというのは、多くのメンバーが語っていた。秋元チームKのチーム力に疑問を挟む人もいないだろう。

けれども、秋元さんを秋元さんたらしめていたところは、むしろAKBGから逸脱した部分かも知れない。誰もが言うように、AKBG一番の「美人」であり、圧倒的な歌唱力がある。つまりは実力者。グローバルスタンダード的な実力者。ある意味、いちばんAKBGらしからぬところかもしれない。

アイドルの時間、とりわけ女性アイドルが成り立つ年齢には、どうしても厳しいものがある。そういう意味での「卒業」が取り沙汰されたり、実際に表だっては語られなくても、そんな「卒業」が発生してしまってたりする。けれども秋元さんの卒業は、そうではないと断言できることになる。

秋元さんの卒業には、素直に裏表なく、おめでとうと言えるんじゃないかな。

Kyoko Nishiyamaぐぐたす8月28日16:04、そして「恋するフォーチュンクッキー」動向

2013年08月29日 | AKB
以下Kyoko Nishiyamaぐぐたす8月28日16:04引用

昨日、8/27(火)のAKB48劇場は、
ともちんこと、板野△な板野友美卒業公演でした。

1期生のともちん。
古参スタッフのサルオバにとっては、
それこそ、劇場開業前の、まだ工事中のときから
それぞれの持ち場で苦楽を共にした仲間のひとり。

フォトブック「あっちゃん」にも書かれていますが、
日々「どうしたらいいんだろう?」って、
落ち込んでいたともちんとあっちゃんと
サルオバたちで、しんみり泣きながら食べたお寿司。
昨夜見送るときに、改めて
「あのときのこと、忘れられないね」
って、ともちん。
そして、
「劇場でこんなふうにみんなに見送ってもらえて
卒業できる日が来るなんて…、
あのころは、思わなかったし思えなかった」
って。

年下だけど、戦友というか、仲間というか。
楽しかった日々より、辛かった日々を思い出すけど、
でも、
「辛かったあの日々があったから、今がある」。

今日は、秋元才加ちゃんを見送ります。

以上引用

コメントはなし。こんな美しい物語が成就したことに感動。


・・・だけだとなんかアレなんで。

http://www.oricon.co.jp/news/music/2028001/full/

初週133万枚ということでオメなんだけど、フラゲ日にも書いたように、本当の勝負はこれから。どれだけロングセラーになるか。もちろんCDという過去の遺物にとらわれる必要もないんだけど、どれだけ人々に愛される歌になるか。

http://www.tnsori.com/archives/51978629.html

そういう視点では、iTunes配信速報8月26日付の論評が嬉しい限り。以下引用。

配信3週目に入るが、依然として好調が続いている。配信では握手券も生写真も付かず、複数買いをする意味も無いため、AKB48の作品が長期間に渡って1位をキープすることは少ない。今作の1位キープは、AKB48にとって異例と言える出来事である。

以上引用

http://recochoku.jp/ranking/single/daily/

その他、レコチョクは、チェックしてる限りではずっと1位をキープ。

http://joysound.com/ex/ranking/index.htm?acfm=top_m03_rank

一般的な状況を把握するのに、もっとも重要な指標になるだろうカラオケランキング。まだジョイサウンドだけだけど、発売直後ぐらいからずっと1位で、8月28日現在でも、ランキングされうるすべての項目で1位になってる。具体的には、「総合ランキング」はもちろん、「うたフルランキング」「着信メロディランキング」「歌詞ランキング」「ケータイカラオケランキング」で1位。圧倒的じゃないか我が軍は。

というわけで期待通りと言うか、期待それ自体が盛ってたんで、今後の推移によるけど、まだ速すぎるかも知れないけど、こっそり言ってみるけど、もしかしてキター!?

しばらくの間、息を飲んで見守るしかない。

矢倉楓子ブログ8月27日

2013年08月28日 | AKB
http://ameblo.jp/nmb48/entry-11600665295.html

以下矢倉楓子ブログ8月27日引用

こんばんはろー(*´ω`*)

昨日は東京ドーム最終日!
ついに終わってしまいました!

板野さんの卒業セレモニー、いろんなことを感じた
板野さん、すごく綺麗で
ファンの方々の声援やペンライトでのサプライズが感動的でした!

わたしも先輩方にいつまでも頼っていられない!って東京ドームを通して思ったんです!

東京ドームを通して先輩方のパワーをすごく感じて、、、
高橋総監督さんはほんまに尊敬します!

ドームコンサートはチームAで歌わせていただく曲が多くて
そのときも、高橋総監督さんが中心にまとめてくださったり

48グループ全体のときも、たかみなさんが先頭に立ってまとめてくださってて

わたしもみんなをまとめるとかは 苦手なんですけど

ご卒業された板野さんや、たかみなさんを見て たくさんの方に必要とされる人になりたいなって思いました!

わたしだけにしかできないことというか…

なんやろう、(´・ω・`)
言葉にできないけど

その“なにか”がわたしには必要やなって感じるんです

なんか ごちゃごちゃやぁ(´・ω・`)

以上引用(改行位置変更、テキストのみ)

上から目線でエラソに言うのもなんだけど、取り敢えずは、それが何なのか分からなくても良い。その「なにか」の存在に気づけるかどうか。そこが一番クリティカルなんであって、とにもかくにも、矢倉さんは気づけた。それがなによりも素晴らしいことかと。

自身の存在様式の範囲の中に存在しないもの、意識の及ぶ中に存在しないもの、そんな「存在しないもの」の存在に気づくということがどれほど決定的なのか。それこそが、自分という枠組みの外への逸脱、存在様式の拡張を可能にするのであり、つまりは「無への跳躍」への可能性が生まれたことになる。

先日、松井Rさんを例に、人間存在のリミッターの話についてちょろっと書いたけど、あれとも連続する話で、それは、ダンスとかの身体運動の可能性に留まる話ではなくて、自意識とか認識力とか感受性でも同じこと。人はいつの間にか、無意識のうちに、物事をルーチンワークで考えるようになる。思考の自動運転をするようになる。感情の平坦化を推し進めてしまう。枠組みを決めてしまって、その中に安住してしまう。

いろんな意味で自分を守るため、それは必要なことなんであり、それが大人になるということでもある。けれどもそういう「当たり前」という視点からは、大人になるということと成長が止まるということが同義になってしまう。そうではないんだ、あるいは少なくとも、そうではないんだという可能性を探る、そういう立場があっても良いだろうし、それが日本型アイドルの究極型なんじゃないかというスペキュレーションについて書いたのは、もうずいぶん前になる。

時間がないんで、込み入った話にはこれ以上踏み込まないけど、これが矢倉さんの「覚醒」へと繋がるのだとしたら、NMBにも次世代が見え始めたことになるのかも知れない。この辺り、AKBとのシンクロニシティという見方もできそうで、興味が尽きないかな。

読売新聞の見開き全面広告

2013年08月27日 | AKB
去年の東京ドーム公演の時もそうだったけど、今年も「恋するフォーチュンクッキー」、そして昨日の「新チーム4結成」と立て続けに、読売新聞に見開き全面広告を出した。これをどのように解釈するのか。視点を変えるといろいろオモシロいかも。

読売新聞の発行部数は世界一なんで、当然だけどその広告料はそれ相応に高価なはず。しかもカラー印刷ときたもんだ。いちおう読売新聞の広告料金は公開されてるけど、今回のような見開き全面のカラーとなると、いくらになるのか見当もつかない。計算方法が分からないし、単純な契約になるとも思えない。ま、何にせよ、今時豪勢な金額になるのは間違いない。

これもネットでちょろっと調べただけで書いちゃうけど、意外にも、東京ドームと読売新聞の間には、直接の資本関係はない模様。と言っても、読売ジャイアンツの専用球場なんだから、無関係なはずもない。東京ドーム公演と新聞広告が連動しているように見えることからも、バーターというとあれだけど、包括契約のようなものになってるんじゃないかと想像。

水面下のことは分からないし、あくまでも表面的な部分で考えるしかないけど、これって普通に、秋元氏得意の「全方位外交」の一環という理解で良いんじゃないか。少なくとも年に一回、東京ドームを使わせていただくタイミングで、読売新聞サイドに払う「お布施」という、至極平凡な理解。金払いの良い顧客に悪い顔をするはずもなく、少なくとも読売新聞サイドとは良好な関係性を築けるはず。

けれども、もちろんそれだけで終わる話ではない。秋元氏のビジネス手腕のもう一つの特徴は、言わば「乗数効果」。一粒で二度も三度もおいしい仕組みに仕立ててくるところ。分かり易いところでは、新チーム4のメンバー多数が、感激した旨、ぐぐたすに書き込んでる。意見としては表面化しなくても、それはスタッフも同じだろうと思う。これだけの投資をされてる、上司から期待されているというのは、最高のモチベーションになる。そしてそれは、ファンにとっても同じこと。

つまりは、「AKB48チーム4誕生告知」「こんな広告が打てるAKBって凄い」「読売新聞へのお布施」「新生チーム4メンバーのモチベーション」「スタッフのやる気」「ファンの期待」とま、てきとーに気がつけるだけでも、6兎くらい追ってるんじゃないか。