AKB48の旅

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HaKaTa百貨店第9回ゲスト渡辺美優紀

2012年12月25日 | AKB
渡辺美優紀さんがゲストの「HaKaTa百貨店」が面白すぎた。渡辺さんのややきつめのコメントやいじりをさっしーがうまく拾って、まるで息の合った芸人の回しを見るかのような楽しさとでも表現しようか。ただ、渡辺さんのキャラと存在感が強烈すぎて、HKTは霞んでしまったかも。それでも、そんなHKTメンバーの未熟さとともに、未完成なりにポテンシャルを感じさせてくれたと見るなら、番組のコンセプト的にOKな展開なのかも。

ただ、そんな表面的な感想を超えて、今回の「HaKaTa百貨店」は、全く異なった見方が可能かもしれない。決して深読みとは思わないんだけど、強烈すぎる渡辺さんの存在と、未熟なHKTの対比は、番組の枠組みを超えて、AKBGの今後を考える上での良質な指標のようなものと見なせるんじゃないか。

どういうことか。まずは渡辺さん。昨日の今日になるし、昨日の記事では明記を避けたけど、こんなシンクロニシティには逆らえないなということで、無謀にも書いてしまおう。NMBの最大の問題点の一つは、AKB本体のようには共同体化に成功し切れていないことにあるんじゃないか。NMBのダンスの揃い方はグループ随一だし、山本さんのリーダーシップも求心力も疑いようがない。なのに共同体化には至っていない。それが渡辺さんの存在様式に現れてしまってる。

NMB2トップは、能力的にはAKBGの中でも最高レベルなのは間違いないと思う。知名度でもこの二人がNMBの中では飛び抜けてるのは言うまでもない。だからHKTメンバーの一人一人はもちろんのこと、束でかかっても、渡辺さん一人にとてもかなわない。けれども、AKB選抜にいる時の二人は、そんなわけには行かない。むしろ埋もれてしまってすらいる。ここには個とグループの問題、そして共同体問題がが隠れてるんだと思う。

話しを番組に戻す。具体的には、これまでのAKB本店からのゲストと、渡辺さんとの違いを思い返してみると見えてくるように思う。ここも誇張表現だけど、渡辺さんは個としてHKTと対峙してた。その背後にNMBの姿や、それこそAKBGの存在は感じられなかった。これまでのゲストがHKTを自身の仲間として、暗黙のうちにではあっても、同じAKBGの身内として接していたように思えるんだけど、そこが明らかに違ったんじゃないか。

そしてそんな渡辺さんの裏返しになるけど、HKTメンバーには、AKBGとしての意識の芽生えのようなものが感じられて来てるように思う。だからだろうと思うけど、渡辺さんとの間に距離があり、逆にさっしーはその距離をうまく笑いに変えていたとも言えそう。

もしかすると、そんな問題点を秋元康は把握していて、だからこそHKTの育て方を意図的に変えてるのかもしれない。山本さんや渡辺さんのような突出したタレントがいたがためにNMBは現状のNMBとなり、HKTはそんな反省の元での現状なのかもしれない。このあたり深入り過ぎてる感じなんで、これはこれにてということで、また機会があったらこのネタに取り組んでみようと思う。