AKB48の旅

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ミュージャック「総監督と次世代エースの本音トーク」

2012年12月09日 | AKB
島崎さんの評価については、秋元康の「あざとさがない」と、Jの「何をしても目立つ」でラフデザイン的には表現できてると思うけど、この対談中に誰あろう総監督直々の言葉で、その存在様式が前田さんに似てるとのお墨付きが付いてしまった。

この発言をどう見るか、高橋さんは基本、ポジショントークをしない人だし(ここは意見の分かれるところだろうけど、私の立場は当然こちら)、これは素直に本心からの評価と考えるしかないだろう。秋元康からの影響の可能性もあるけど、であればこそ、前田さんに似てるという評価が、かえって重みを深めてしまうだけのことになる。

とりあえず重鎮達の評価を離れて島崎さんを考えるとして、実際のパフォーマンスであるところの「永遠プレッシャー」選抜を、同条件の元にある「上からマリコ」選抜と比較してみるというのが有益のように思う。

「上からマリコ」選抜はある意味分かりやすい。たぶん異論はそんなにないだろうと思うけど、あれは良くて「篠田さんと愉快な仲間達」であり、下手すれば実は篠田さんのソロなんであって、アンリレのごとく時々フロントダンサーにしてシンガーが従ってると見なされてしまったとしても、仕方がないと感じる。それくらいに篠田さんの存在感が、魅力が、突出してしまってる。

翻って今回の「永遠プレッシャー」選抜はどうか。楽曲自体は「上からマリコ」と同条件であり、見事に島崎さんへの宛て書きになってる。島崎さんのビジュアルの良さは、たぶんここを否定する人はそうはいない。脇を固める超選抜メンバーにも決して見劣りしていないのは、その健闘を称えたいレベル。

けれども決定的な違いは、篠田さんのような図抜けた存在感がないこと。かわいいし目を引くけど、他の選抜メンバーの存在の邪魔をしない。さすがに「AKB49」で言うところの、「他のメンバーに光を当てる太陽」までは行ってないと思うけど、そこはバックの超選抜メンバーがうまい補助になってると感じる。つまり、単機能ではあるけどちゃんとチームとして機能してる。

「永遠プレッシャー」選抜のパフォーマンスを見る限り、島崎さんのセンター適性が高い、少なくとも能力面では十分に行けてることが主張できるように思う。そしてこれは前田さんのあり方にきわめて近いと見て取っても、そんなに無理筋ではないだろう。

あとはセンター属性の実は最重要な能力なんだけど、メンタルの強さ、矢面に立ち続けることのできる、ある種図太さだけど、このインタビューの島崎さんは、まさにその能力を自ら披瀝してるわけだし、以上のような一連の情報を高橋さんが把握してることに疑いはないから、前田さんに似てる発言は、至極当然ということになる。