AKB48の旅

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「AKB48 in Tokyo Dome 1830mの夢 2nd DAY」DVDの感想

2012年12月06日 | AKB
初日と同じ「夢のショーケース」がオープニング。これって昨日書いた「人柱」とある意味対偶関係になってるのかなと、ちょっと思った。こちらはまだ階層化されてない、手に取られることを待ってるの比喩なんだろうけど、同時にメンバーから見れば、4万8千人の景色を眺められる、その感動を実感できる、やはり双方向性になってるんじゃないか。

そしてヘビロテから10年桜。記憶が確かなら、選抜メンバーでの10年桜はずいぶん久しぶりではないだろうか。

「アボガドじゃねーし」、うーんカワイイ。渡辺麻友さんとさっしーの比較について論じたのもずいぶん前になるけど、これは秋元康にして会心のできなんじゃないか。「AKB三昧」でももっと評価して欲しいとか、「傑作」だっけ?とか言ってたしね。

須田さん、渡辺美優紀さん、山内さんの「パジャマドライブ」、なにを今更な人選だけど、この3人のダンスは素晴らしいな。

アンリレに島崎さん、高橋朱里さん、木崎さん、木元さんの「スカートひらり」。マジすか3ではあるけど、ベタベタな人選。確かにある意味、最強選抜かもしれん。

「軽蔑していた愛情」もコンサートでやるのはいつ以来?

さっしーと峰岸さんの「繋ぎ」MCに続いてまたも出てきた「光る柱」、これが何なのかどうしてもわからん。直感的には「ご神体」あるいは「依り代」だけど、どうもしっくり来ない。類似物を思い巡らしてみて、次に浮かんだのは「モノリス」あたり。やはり違う感がはんぱない。それともシンプルに「柱」そのものということなんだろうか。移動する柱は「会いたかった~柱はないぜ!~」を彷彿とさせるけど、ならばなぜ2本ないの?

「ガラスのI Love You」の菅なな子さん、前田美月さん、宮脇さん、矢倉さん、これが破壊的にカワイイ。ビジュアル的に王道のど真ん中だと思うけど、AKB的には逆に攻めてるとも言えそう。こちらがメインディッシュにならないのがAKB的というか。

「パレオはエメラルド」、全体像が分かりづらいけど、これはSKE4チームで4つのステージで同時にパフォーマンスしたんだよね。とすれば、ここは編集にクレームを付けたいところ。DVDの解像度を考慮したのは分かるつもりだけど、それでも引きメインで行って欲しかった。ブルーレイならそれでも個人識別は十分にできるんじゃないかと思うし、これは絵的にすごいものになってる予感。「ナギイチ」も基本同じ。こちらは水着を写したいというのも分かるけど。

「走れペンギン」、こんだけの神曲を、いわば捨て曲にする贅沢ぶりにはあきれるしかない。AKBGの楽曲はもっともっと評価されて良いと思うんだけど、関心、認知という最初の壁を超えるのが一番大変という、なんかもうね。自分のことは棚に置くけど。

「さくらんぼと孤独」、地味だけど噛みしめるほどに味わい深い良曲。アルバムで聞いただけだと気づけなかったけど、こうしてビジュアル付きだとインパクトが全然違う。歌詞が等身大な分、しっかり刺さってくる。「ファーストラビット」の返歌かな。

「胡桃とダイアローグ」のラスト。上に延びた前田さんの手がかっこよすぎ。ここだけ繰り返し見てしまう。手にしか照明が当たってないのに、それだけなのに持ってかれる感じ。ああスターだなあ。

チーム4の「BINGO!」、何度も言ってるけど素晴らしい。これぞアイドル。次に歌ったHKTの「チャイムはLOVE SONG」と比べても圧倒的じゃないだろうか。をっとHKTをdisる意図はないよ。HKTはまだまだ延びしろがある一方で、チーム4は相当来てた、解体してしまうのがもったいないレベルに到達してたというのを言いたいだけ。けれども、AKBが目指してるのはそこじゃないというのも分かってるつもり。

二日目の、ツリーという名の「人柱」の曲は「誰かのために」。と書いてみてふと思いつき。こちらも「柱」と認識するなら、これと例の「光る柱」で二本柱ってこと?昇降する「人柱」と移動する「光る柱」、確かに対称型になってると言えなくもないか。オープニングの「夢のショーケース」といい、いろんな深読みネタが、意図的にあちこちに埋め込まれてるのかも。これもハイコンテクストなAKBらしい仕掛けか。

「思い出のほとんど」、間違いなくこの日のため、この場面のため、前田さんと高橋さんのためだけに誂えられた曲。隅から隅まで溢れんばかりの愛情がこもってる。やはりこれが秋元康なんだと思う。感動。そして、たぶん田原総一朗さんが勘違いしてるのはこのシークェンスかな。

続くサプライズのソロデビューの発表。AKB成功の最大の功労者に報いるためのこの演出に、秋元康の本気を感じる。毀誉褒貶の激しい、と言うよりもほぼ罵倒されてる印象だけど、そして安易に語れるような人物でもないだろうけれど、それでもやはり、高橋さんが語るところの秋元康が、もっとも実態に近いんだろう。

「青空よ寂しくないか」、絵がついたことで気づけた良曲、その2。どこか若山牧水を彷彿とさせるかな。