イタグレと暮らす戌年男のブログ

 イタリアングレーハウンド(イタグレ)と過ごす中で、家族、趣味、出来事についての感想などを書きたいです。
 

特急白鳥が走っていた時代

2020-05-13 09:45:58 | TV・映画
 昨日の夜BS1で放送された「沁みる夜汽車」
 特急白鳥。
 昭和44年と言ったように思います。
 大阪と青森を結ぶ特急。よく覚えています。

 お見合いで大阪から余目まで行く予定の女性。
 糸魚川で緊急停車。大雪のため進めない、引き返すと。
 その時思わず出てきた言葉が「やりきれない」
 でも、隣席の男性が、その言葉に反応。
 「槍は切るものではありません。刺すものです。やり通しなさい」

 白鳥は大阪に引き返すんだけれど、余目に行くためには北陸線を使わなくても行ける。
 相手宅の電話番号は聞いてなかったけれど、電報で「必ず行くから」
 米原で下車すると東海道線で東京まで。東京から上野に出て、東北本線で福島へ。
 奥羽本線で山形県へ。新庄から陸羽西線になるのでしょう、余目まで。
 路線名は表示されず、通過するところが赤で表示されただけですが、たぶん当時だとそうだと思います。

 余目でお見合い相手が待っていてくれて、感動の場面。
 「よく来てくれたねぇ」
 まとまりますよね、それだけの難儀をしてやってきてくれたのなら。

 10分間の放送なのに、ものすごいドラマ。

 今なら、スマホで「ごめん、電車止まっちゃった、どうしよう」「じゃあ、あとでテレビ電話で済まそうか」になっちゃう?
 それじゃ、ロマンもドラマも何もないですね。

 特急電車の時代、電報の時代、隣に座った人とコミュニケーションのとれる時代、いい面もたくさんあったんだとあらためて思いました。
 でも、本当に移動は大変だったと思います。


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