1970年代のながら勉強

　BS12で放送しているドラマ「時間ですよ!」

　昨日の話は健ちゃん（堺正章）に、勉強してもらうため仕事を辞めさせようという話でした。
　親からの願い。浪人生活が長いから。

　それを知らない浜さん（悠木千帆）とサチコさん（西真澄）は、働くものの権利として健ちゃんと一緒にストライキで対抗。
　その辺が、きっと時代を映しているのだろうと思います。

　その一方、健ちゃんの思いは、ボイラーのそばで勉強するのが一番はかどると。
　「ながら勉強」が自分には合っているんだという主張でした。

　「ながら勉強」というのは、当時いろいろ言われてました。
　テレビを見ながらが一番多かったかな。深夜放送が人気になってからは、ラジオを聞きながら、というのもありました。
　さらに、カセットテープが出てきたら、音楽を聞きながらというのもありました。

　でも、結局はマルチタスクは無理で、勉強に集中したら、テレビもラジオも音楽も頭に入ってこない。逆に、テレビやラジオや音楽に意識を持っていったら、勉強がお留守になる。そういう現実だったように思います。

　今は「歩きスマホ」なんて言われて、歩きながらスマホ。やっぱり、どっちかがお留守になってしまうと思うんだけれど、実行している人は多いようです。

　「時間ですよ!」は、結局、みんなが事情を知って、健ちゃんは今のままでしっかり勉強することになりました。