オーダーメイドのダンパー

　昨日の「クローズアップ現代＋」で、耐震・制震ダンパーのデータ不正を取り上げていました。

　思った通りというか、オーダーメイドのダンパーで品質より納期を優先したと言う面がかなり大きな要素のようです。

　「原発はなぜ危険か」（田中三彦）に書かれていた、原子炉格納容器の問題。
　規定以上のゆがみがあって、それを矯正した話。
　作り直すことは、費用を考えても、納期を考えてもとうてい無理。
　ならば、規定におさまるよう矯正する。

　ダンパーの問題が発覚したときに、似たような背景があるのではないかと思いました。

　これから、どうやって適性データのものに交換していくかというのは、工事を考えても大変なようですが、オーダーメイドの製品なんだから、あらためてそれぞれを作ること自体が、相当大変なように思います。

　大きな揺れの地震が起きたときに、どういうことになるかという大問題はあるけれど、現状すぐに問題が起きるかといったら、それはないようで、となると、どういうふうに対応していくのか、相当の長期戦になるとして、工程を考えるのも大変なことがわかりました。