山登りとJazzと・・・

芸術性のない証拠写真の羅列です。
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*****備忘録的・フォト日記*****

ボブ・ディランのノーベル文学賞の受賞スピーチ

2017年01月13日 | Weblog

沈黙を破った。

“とても名誉ある賞”であるノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランは、授賞式後の晩餐会向けにメッセージを寄せた

既に別件が入っているため、
12月のストックホルムでの授賞式へ出席することはできません"と書かれていた。
彼はまた、
「受賞はとても光栄なことで、直接受け取りたかった"とも述べています」

スウェーデン・アカデミーによると、ディランの受賞理由は
「偉大なるアメリカ音楽の伝統の中で新たな詩的表現を生み出した功績による」ものだった。

ノーベル賞の賞金は800万スウェーデン・クローナ(約9500万円))
 

ディランは2016年12月10日にスウェーデンのストックホルムで行われる授賞式で賞を受けることになる。

ノーベル賞授賞式でパティ・スミスが、欠席するボブ・ディランの功績を称え、『はげしい雨が降る』をカヴァーする。


Patti Smith - A Hard Rain's A-Gonna Fall (ceremonia Nobel 2016)


ディランのスピーチは、
在スウェーデン米国大使アジータ・ラジが代読した。
以下、一部

皆さん、こんばんは。
スウェーデン・アカデミーのメンバーとご来賓の皆さまにご挨拶申し上げます。

本日は出席できず残念に思います。
しかし私の気持ちは皆さまと共にあり、この栄誉ある賞を受賞できることはとても光栄です。

ノーベル文学賞が私に授与されることなど、夢にも思っていませんでした。

私は自分のやり始めたことを、ここまで長きに渡って続けてきました。
何枚ものレコードを作り、世界中で何千回ものコンサートを行いました。

しかし何をするにしても常に中心にあるのは私の楽曲です。
多種多様な文化の多くの人々の間で私の作品が生き続けていると思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。

ぜひお伝えしておきたいことがあります。
ミュージシャンとして私は5万人の前でプレイしたこともありますが、50人の前でプレイする方がもっと難しいのです。
5万人の観衆はひとつの人格として扱うことができますが、50人の場合はそうはいきません。

個々人が独立したアイデンティティを持ち、自分自身の世界を持ち、こちらの物事に向き合う態度や才能の高さ低さを見抜かれてしまうのです。

ノーベル委員会が少人数で構成されている意義を、私はよく理解できます。

私もシェイクスピアのようにクリエイティヴな試みを追求しながらも、「この曲にはどのミュージシャンが合っているか? 
レコーディングはこのスタジオでいいのか? 
この曲はこのキーでいいのか?」などという、避けて通れぬ人生のあらゆる俗的な問題と向き合っています。
400年経っても変わらないものはあるのです。

「私の楽曲は文学なのか?」と何度も自問しました。

この難題に時間をかけて取り組み、最終的に素晴らしい結論を導き出してくれたスウェーデン・アカデミーに本当に感謝しています。

ありがとうございました。

ボブ・ディラン

全文掲載

 


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