ヒュースタ日誌

相談機関「ヒューマン・スタジオ」の活動情報、ホームページ情報(新規書き込み・更新)を掲載しています。

「不登校・ひきこもりセミナー2023」プログラムのご紹介(2)

2023年04月06日 13時00分31秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 寒暖の差が激しい神奈川県ですが、皆様の地域はいかがでしょうか。

 さて、2週間前に発表した標記オンラインイベントにつきまして、水曜日ごとに詳細情報をお知らせするはずが、都合により今週は本日となりました。

 詳細情報第2弾のきょうは、毎回第2部でやっている分散会の片方=「対談」の、今回予定しているゲストと内容をご紹介します。
 毎回、代表の丸山と同じ “経験者相談員” に該当する方をゲストに招き、話題提供していただいたあと丸山と対談するもので、今回のタイトルは『不登校/ひきこもり状態への理解と対応~経験者相談員の包括的提案~』です。

 ゲストは、第1回から瀧本裕喜氏、上田理香氏、深谷守貞氏、藤原秀博氏、聞風坊(ペンネーム)氏、と来て今回は渡辺聖史氏。
 氏は兵庫県丹波篠山(ささやま)市に所在するNPO法人「結」のスタッフ兼相談員。中高でそれぞれ不登校になり、高校中退後に10年ひきこもった経験者です。その間に地元の居場所「交流館しゃべり場」に通い、現在は相談や居場所運営に携わっています。
 丸山が氏をゲストに依頼したのは、おととし開催されたオンラインイベントでリレー講演の講師のひとりだった氏の講演を聴き、ご自身の体験から語られる気持ちが当事者の多くに共通する心理を網羅した内容になっていて、パワーポイントの図も自治体のひきこもり相談窓口が配布している冊子にそのまま載せられるグレードだったためでした。


 そこで今回の対談では、はじめに前述の講演をベースに話題提供をしていただいてから、丸山がコメントしたり氏に質問したりします。そのあと残り時間で参加者全員と対話します。

 不登校/ひきこもり状態の心理と対応のあり方を知ることは、先週水曜日の本欄でご紹介した第1部での講演テーマ「家族や関係者が疲弊しない対応」のひとつとしてとても大切です。年度初めに手際よくまとめられたパワーポイント資料で包括的な理解を得たうえで、情報交換・意見交換してみませんか。

 次週は、第2部のもう片方=「座談会」をご紹介します。

 なお、案内チラシを手渡しまたは配布または配架してくださる個人・団体の方は、枚数をご指定のうえ下記宛メールでご請求ください。
 
↓ メールでのお問い合わせ・お申し込み・チラシご請求
husta.maru@@gmail.com(@をひとつにして送信ください)

 当日、ひとりでも多くの方とネット越しにお会いできることを願っております。
 全体のプログラムと第1部の詳細は、下記リンク先(いずれも末尾に申込フォーム付き告知ページへのリンクあり)をご覧ください。


↓ 先々週水曜日に発表した開催情報を見る
https://blog.goo.ne.jp/husta/e/0f1c0ed0ab2215a3bebfe74913d70a1b
↓ 先週水曜日に発表した第1部の詳細情報を見る
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「不登校・ひきこもりセミナー2023」プログラムのご紹介(1)

2023年03月29日 10時35分50秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 早くも桜が散り始め、まだお花見を楽しめていない方は気が急く南関東ですが、皆様の地域はいかがでしょうか。

 さて、1週間前に発表した標記オンラインイベントにつきまして、これから水曜日ごとに詳細情報をお知らせしてまいります。

 まずは、第1部の講演の目的をご説明します。

 1週間前の本欄で、丸山の講演について「SDGs(持続的開発目標)」をもじった「SSGs(持続的支援目標)」という造語を使う、という趣旨をご紹介しましたが、この言葉は代表の丸山がここ1,2年温めていたもの。講演で使用するのは初めてです。
 丸山は関係者研修の講師をやったとき「1年2年経つと家族が疲弊する/私たちが疲弊するのでどうすれば?」と質問されたことがあるとのこと。これを認めると「家族や関係者が疲弊しないためにも早期の学校/社会復帰を」という、本人不在の対応方針につながりかねません。
 これに対し丸山は、家族相談20年の実践経験から得た「本人の歩むペースを大切にすることと家族や関係者が疲弊しないことは両立できる」という確信を伝えるため、今回は『持続可能な支援目標「SSDs」緒論~復帰か人生の幸せか~』というタイトルで講演することにしました(まだ総論の段階で目標が揃っていませんので「緒論」と付けています)。

 不登校・おとなひきこもり分野ではおそらくわが国初の講演タイトル。その内容にご関心の方は、ぜひ末尾にリンクした告知ページで詳細ご確認のうえ、よろしければお申し込みまたはご紹介をお願いいたします。

 当日、ひとりでも多くの方とネット越しにお目にかかることを楽しみにしております。


↓ 告知ページ(申込フォーム付き)を見る
↓ 1週間前に発表した開催情報を見る
https://blog.goo.ne.jp/husta/e/0f1c0ed0ab2215a3bebfe74913d70a1b
↓ メールでのお問い合わせ・お申し込み
husta.maru@@gmail.com(@をひとつにして送信ください)
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「不登校・ひきこもりセミナー2023」開催のお知らせ

2023年03月22日 08時42分01秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 桜が見ごろになった途端に雨天が続く予報の神奈川県ですが、皆様の地域はいかがでしょうか。

 さて、2002年12月から2014年3月までの間に20回開催した「青少年支援セミナー」の趣旨を引き継ぎながら新たな視点で開催している標記イベントですが、今年の第6回は1か月後の4月22日(土)にオンラインで開催するはこびとなりました。
 
 「不登校24万人」「ひきこもり8050」というこの時代、家族や関係者が知っておくべきことは何でしょうか。
 当事者経験者3人が、新しい提言を含めて大切なことをお伝えします。

 第1部は講演。
 代表兼相談員の丸山が、長年執筆しているメールマガジンの3月号に書いた文章を読み上げながら、不登校/ひきこもり本人の心理、および長期化しても家族や関係者が疲弊しない対応のあり方について「SDGs(持続的開発目標)」をもじった「SSGs(持続的支援目標)」という造語を使って提言します。

 第2部では、ZOOMの機能を使い「対談」と「座談会」というふたつのグループに分かれて分散会を行います。
 どちらのグループも前半は話題提供、後半は参加者全員との対話です。

 毎回丸山と同じ「不登校/ひきこもり状態の “経験者相談員” 」をお招きしての「対談」を行うグループ。今回は兵庫県で相談や支援にたずさわっている渡辺聖史氏をゲストに迎え、本人の心理や対応・支援のあり方について自治体のパンフレットにそのまま掲載できるレベルにある自作の資料を使ってお話しいただきます。

 当スタジオが毎年通年開講している連続講座「ヒュースタゼミナール」の修了者が語る「座談会」を行うグループ。今回は、今年度の修了者(5期生)のなかからおふたりが、同ゼミのなかの1回で講師をつとめている割田大悟氏の解説と進行により、不登校・ひきこもりを学んだことで何がわかりどう活かしていきたいかを語り合います。最初に “解決像” に関する割田氏の解説もあります。

  “講師・対談者・ファシリテーターが全員元当事者” という徹底したキャスティングによる “不登校・ひきこもり入門” と銘打った本イベント。
 不登校/ひきこもり状態を理解したい方はもとより、見方や対応・支援のあり方を知りたい方、ご参加のうえ考え合ってみませんか。

 詳しい開催要項は、下記リンク先ページでご覧のうえ、よろしければお申し込みください。ただし、今回はオンライン開催のため事前申込を原則としておりますのでご了承ください。
 なお、今回は横浜市内に開設する配信会場からお送りします。横浜市内の方でZOOMができない方や関係者の方限定で若干名のご来場を受け付けますので、該当の方はお問い合わせください。

 追ってさらに詳しい情報をお伝えしますので、今後とも本欄にご注目ください。

↓「Peatix」に掲載した開催要項を見る 
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「不登校・ひきこもりセミナー2022」報告

2022年06月07日 16時15分34秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 関東甲信越が全国で最も早く梅雨入りしましたが、皆様のところはいかがでしょうか。

 さて、先月28日に開催した「不登校・ひきこもりセミナー2022」について報告いたします。

 今回は広報が行き届かなかったこともあり、ご参加は過去最少人数の23人でしたが、北は北海道から西は近畿地方まで、東日本を中心に各地からご参加くださいました(西日本での知名度アップが課題です)。

 第1部は代表の丸山による講演。前半で「不登校の子どもの権利宣言」と「ひきこもり人権宣言」に共通する3点を紹介したうえ、後半で丸山が講演によく盛り込んでいる内容のなかから両宣言と共通する不登校・ひきこもり対応論・支援論を語りました。
 時間を30分残して終了しご意見ご質問を募ったところ、しばらく沈黙が続きましたがある参加者が思い切ってご質問くださいました。それをきっかけに堰を切ったようにご質問が続き、丸山が回答しているうちに終了時間を10分近くオーバーする盛り上がりになりました。
 アンケートによると、講演に対して「エネルギーのたまり方、時間の経過など、自分の家族の様子を考えるにあたってもとても参考になりました」などとご好評をいただき、質疑応答に対して「回答にとてもホッとして、子供に怒りなく接することができました(その日)。とても助かりました」と、即効性のある方も出た第1部でした。

 第2部は分散会。多くの方が「対談」をお選びくださいました。
 今回の対談ゲストの聞風坊氏は、支援者としてのキャリアが私と同じくらいの方。最初に、ペンネームの由来を含めた自己紹介のあと「自助グループ運営」「相談支援」「行政との連携」という3点について、ご自身の実践経験を活かした話題提供をいただきました。
 続けて、氏が見つけてくださった過去の丸山とのFacebookでのやりとりから丸山が絞った3点について、読み上げながら氏と意見交換しました。
 時間が押していたため参加者に発言いただく時間がとれず申し訳なかったです。ただ、ふたりのやりとりに「上に引き上げようという努力ではなく、踏み出せる場所を横に広げていくという発想が今までなかったので、とても参考になりました」というアンケート回答が見られるなど、対応や支援のあり方を問い直す内容をご理解くださった方が多かったのではないかと思います。

 「座談会」は少人数でしたが、参加者の発言も多く充実した内容だったようです。
 まず、恒例のファシリテーターをつとめる割田大悟氏による「リカバリー」についての解説。続いて当スタジオの連続講座「ヒュースタゼミナール」(ヒューゼミ)修了者のうちおふた方が、受講の動機や不登校・ひきこもりについて学んだこと・今後に活かしたいことを語りました。
 そのあとのフリートークでは、参加者による意見交換が行われました。
 アンケートの「割田さんの進行は配慮にあふれていました。ゼミナールに参加されていたおふたりの実感のこもったお話、チャットに寄せられた参加者の方々のコミュニケーションなど、切実ですぐには解決しないけれど、こういう場があることの大切さをひしひしと感じました」というご回答に、このプログラムの良さが伝わって、毎回やっていてよかったと思わせていただきました。

 全体として、第1部の講演で今回のテーマである「権利宣言・人権宣言」に込められた不登校・ひきこもり当事者の願いが第2部の内容にもつながって、前回に引き続き対応や支援のあり方を問い直す回にできたのではないかと自負しています。

 ところで、今回はスマホで参加した方が例年より多かったからか「レジュメなど画面共有した文書が見えなかった」とのご指摘が聞かれました。講演やヒューゼミにご参加の方はご存じのように、丸山のレジュメは構成上字が小さくスマホの画面に適さないため、次回は事前にレジュメをお送りするなど善処いたしますので、今回はアンケートにお答えくださった方へ事後送呈することでご容赦いただきたく存じます。
 また、記念写真の撮影が終了後しばらく経ってからになり、すでにスタッフのうちおひとりと座談会の登壇者おふたりが退出したあとでした(※)。エンディングのなかでやればよかったと反省しています。

 これらのほかにもオンライン開催ならではの反省点がいろいろあった今回のセミナー。この教訓は1年後の第6回セミナーはもとより、今月からスタートする連続講座「ヒュースタゼミナール」や10月に開催する「メールマガジン創刊20周年記念イベント」のオンライン開催に活かしていきたいと考えています。

 ご参加の皆様、ご登壇の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。
 今後とも当スタジオの公開業務(家族会・イベント・講座)をよろしくお願い申し上げます。

※写真:上段左に丸山、同真ん中にスタッフ、同右に割田氏、中段左に聞風坊氏、その右側ふたりは顔出ししていらした参加者、下段の花壇になっているのは待ち受け画面にしていらした参加者。
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「不登校・ひきこもりセミナー2022」直前情報

2022年05月21日 19時15分04秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 春らしい暖かさが続く神奈川県ですが、皆様の地域はいかがでしょうか。

 さて、標記オンラインイベントが、いよいよ1週間後に迫りました。
 まだ定員30人の半分も埋まっておりませんので、ぜひご参加をご検討いただきたく存じます。お申し込みはPeatixのほか当スタジオ宛メールでも承っております。

 当日は、ひきこもり当事者が犯したとされる川崎市登戸でのバス停通り魔事件、いわゆる「登戸事件」が発生した日。ここからひきこもり報道や「引き出し屋」と呼ばれる悪質支援業者の横行が問題になり始めました。
 そんな背景のもと発表された「ひきこもり人権宣言」と、そのモデルとなった「不登校の子どもの権利宣言」。これらはそれぞれの当事者が感じていた誤解と偏見、差別の解消、および適切な見方と対応・支援のあり方が広まることを願って作成されたものです。
 第1部の講演で、代表の丸山がその願いを自説にアレンジしてお伝えしたうえ、第2部の対談では同じ “経験者相談員” の聞風坊氏とともに当事者視点から支援のあり方を論じ、座談会の最初では割田大悟氏が「ひきこもり人権宣言」に盛り込まれた「リカバリー」という目標を解説します。
 ちなみに、座談会に登壇するおふたりは「家族会立ち上げを目指している親御さん」と「きょうだいという立場でもある心理職の方」という組み合わせですので「親」「家族会」「支援者」「きょうだい」という4点からお話を聴くことができます。

 不登校/ひきこもり状態の当事者が自分をどう見てどう対応・支援してほしいかを知り、親やきょうだいの気持ちを含めて登壇者と考え合ってみませんか。

 なお、Peatixでのオンライン申込は前日まで、メール申込は当日正午まで受け付けております。ZOOMの入室URLなど参加案内は、前日から当日正午にかけてお送りします。

 全体のプログラムと募集要項は、下記リンク先をご覧ください。
 登壇者一同、全国各地からご参加の方々と交流することを楽しみにしております。


↓神奈川県のひきこもり支援サイトに掲載された情報を見る
https://hkst.gr.jp/events/21408/

↓メールでのお問い合わせ・お申し込み
husta.maru@@gmail.com(@をひとつにして送信ください)
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「不登校・ひきこもりセミナー2022」プログラムのご紹介(3)

2022年05月14日 11時00分22秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 大雨に見舞われていた神奈川県ですが、皆様の地域はいかがでしょうか。

 さて、3週間前に発表し2週間後に迫った標記イベントにつきまして、土曜日ごとに詳細情報をお知らせする第3弾です。

 きょうは、毎回第2部でやっている分散会のもう片方=「座談会」の、今回予定しているゲストと内容をご紹介します。
 毎回、当スタジオが通年開講している連続講座「ヒュースタゼミナール」(ヒューゼミ)の修了者からふたりが話し手をつとめ、ヒューゼミのなかの1回でゲスト講師をつとめている割田大悟氏(ひきこもり当事者グループ「ひき桜」in横浜)が進行をつとめます。

 今回は、ひきこもり当事者の親であり地元で家族会の立ち上げを準備している方と、自治体に心理職として勤務している関係者の方、のおふたりです。
 最初に割田氏が話題提供として、不登校/ひきこもり状態の目標に据えるべき「リカバリー」について解説したあと、ヒューゼミの修了者が「自己紹介」「ゼミの受講動機や感想」「ゼミの内容を活かした今後の活動」といった点について割田さんの質問に答える予定です。

 不登校/ひきこもり状態について詳しくなかった方が、ヒューゼミの受講を通して学びを深めていく過程とそれを今後に活かしていこうとする “成長の軌跡” がうかがわれます。
 当事者や専門家による講演やパネルディスカッションなどとは違い、ご家族や一般の市民・学生に近い立場の話が聴けるうえ、最後にご意見ご質問も出していただける、肩の凝らないプログラムです。
 興味を持たれた方はぜひご参加またはご紹介をお願いいたします。

 なお、案内チラシを手渡しまたは配布または配架してくださる個人・団体の方は、枚数をご指定のうえ下記宛メールでご請求ください。
 
↓ メールでのお問い合わせ・お申し込み・チラシご請求
husta.maru@@gmail.com(@をひとつにして送信ください)

 当日、ひとりでも多くの方とネット越しにお会いできることを願っております。
 全体のプログラムと募集要項は、下記リンク先をご覧ください。

↓ 3週間前に発表した開催情報を見る
https://blog.goo.ne.jp/husta/e/32c05b1246012e80941e0154a1da2e2c

↓ メールでのお問い合わせ・お申し込み
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「不登校・ひきこもりセミナー2022」プログラムのご紹介(2)

2022年05月07日 10時45分18秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 ゴールデンウィークが間もなく終わりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 さて、2週間前に発表し3週間後に迫った標記イベントにつきまして、土曜日ごとに詳細情報をお知らせする第2弾です。

 きょうは、毎回第2部でやっている分散会の片方=「対談」の、今回予定しているゲストと内容をご紹介します。
 毎回、代表の丸山と同じ “経験者相談員” に該当する方をゲストに招き、話題提供していただいたあと丸山と対談するもので、今回のタイトルは『不登校/ひきこもり相談の現場から~経験者の支援論~』です。

 ゲストは、第1回から瀧本裕喜氏、上田理香氏、深谷守貞氏、藤原秀博氏、と来て今回は聞風坊(ペンネーム)氏。
 氏は宮崎県在住の53歳。大学卒業後に就職しましたが30歳を前に退職。実家に帰って3年ほどひきこもったのち、自助グループやボランティア活動の方面から徐々に社会再参画し、その体験を書籍やブログ講演等で世間に発信してきました。
 ひきこもりについて最終的にたどり着いた答えは 「ひきこもりは身体反応」。ひきこもり状態は、身体が危険を察知した際の自然な反応に基づいているので安全を意識してやっていくことが肝心、とのこと。
 支援職としては、子ども若者相談、生活困窮者(生活保護受給者)就労支援、里親関係などの領域で、現在まで10年ほど心理支援を実践してきました。 “当事者意識を忘れない支援職” を心がけているそうです。直近のテーマは「精神疾患の親に育てられた人のケア」。
 著書は『こもって、よし!』『「親」を育てる「ひきこもり」』『関わることを考えよう ボクたちはこうしてほしいんだ。』。
 昨年末まで「当事者活動人・聞風坊のブログ」というブログも書いてきました。

 丸山は、前掲の『こもって、よし!』を読んで共感し、宮崎県に出張した際にアポをとって講演前の時間にじっくり語り合いました。そこで、キャリアがほぼ同じ長さであることや、 “経験者相談員” としての感覚やひきこもり観に共通点が多いことを知り、とても親近感を持ちました。
 その後、ひきこもり論に関するSNS投稿をめぐってしばしば意気投合していたため、丸山が要望してご登壇いただくことになったものです。

 今回は、聞風坊氏の自助グループ運営や相談・支援の実践の経験、行政との連携などについて簡潔にお話しいただいたあと、不登校・ひきこもり支援論の丸山と共通する部分を語り合います。そのあとご意見ご質問をお受けしますので、興味を持たれた方はぜひご参加またはご紹介をお願いいたします。

 なお、案内チラシを手渡しまたは配布または配架してくださる個人・団体の方は、枚数をご指定のうえ下記宛メールでご請求ください。
 
↓ メールでのお問い合わせ・お申し込み・チラシご請求
husta.maru@@gmail.com(@をひとつにして送信ください) 

 当日、ひとりでも多くの方とネット越しにお会いできることを願っております。
 全体のプログラムと募集要項は、下記リンク先をご覧ください。

↓ 2週間前に発表した開催情報を見る
https://blog.goo.ne.jp/husta/e/32c05b1246012e80941e0154a1da2e2c

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「不登校・ひきこもりセミナー2022」プログラムのご紹介(1)

2022年04月30日 13時35分13秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 3年ぶりに何の制限もないゴールデンウィークが始まりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 さて、1週間前に発表し4週間後に迫った標記イベントにつきまして、これから土曜日ごとに詳細情報をお知らせしてまいります。

 きょうは、毎回第1部で代表の丸山がやっている講演の、今回予定している内容をご紹介します。タイトルは『不登校/ひきこもり本人をどう見るか~経験者相談員の提言~』です。
 本イベントの前回で言及した「ひきこもり人権宣言」が昨年12月に発表されたことにちなんで、不登校分野での人権宣言「不登校の子どもの権利宣言」との共通点を指摘し、両方に込められた “本人が望んでいる見方や支援のあり方と目標” について提言します。毎回最初にご説明する「不登校/ひきこもり状態の心理」も、この趣旨に合った説を取り上げます。

 予定している講演内容を下に記載いたしますので、ご覧になって興味を持たれた方はぜひご参加またはご紹介をお願いいたします。
 なお、案内チラシを手渡しまたは配布または配架してくださる個人・団体の方は、枚数をご指定のうえ下記宛メールでご請求ください。
 
↓ メールでのお問い合わせ・お申し込み・チラシご請求
husta.maru@@gmail.com(@をひとつにして送信ください)

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1.「不登校の子どもの権利宣言」と「ひきこもり人権宣言」の共通点
                      ――込められた本人の願い
 ① 対応・支援の目標:「学校/社会復帰」ではなく本人の自己決定を
 ② 暴力的対応への拒否:暴力的登校刺激、強制入院や悪質支援業者
 ③ 対等な関係性の希求:特別視(問題視)せず同じ人として見る
2.本人の心理と家族・支援側の見方と対応方針――本人はどちらを望む?
 ① 本人への認識:悪人か異常者か困難者か→それによる目標設定の違い
 ② 本人の心理: “トンネル” →歩き通させるか穴を開けて引っ張り出すか
 ③ 本人への対応:「直視」と「逆算」→ふたつの対応の基本方針の違い
 ④ 本人が望む生き方の探し方:学校/社会復帰は先か後か
 ⑤ 生活の階層(生活/関心の積み木):どの階層に焦点を当てるか

※内容は微修正することがあります

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 当日、ひとりでも多くの方とネット越しにお会いできることを願っております。
 全体のプログラムと募集要項は、下記リンク先をご覧ください。

↓ 1週間前に発表した開催情報を見る
https://blog.goo.ne.jp/husta/e/32c05b1246012e80941e0154a1da2e2c

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「不登校・ひきこもりセミナー2022」開催のお知らせ

2022年04月20日 11時00分00秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 早くも気温・風景とも春真っ盛りの神奈川県ですが、皆様の地域はいかがでしょうか。

 さて、2002年12月から2014年3月までの間に20回開催した「青少年支援セミナー」の趣旨を引き継ぎながら新たな視点で開催している標記イベントですが、今年の第4回は5月28日(土)にオンラインで開催するはこびとなりました。

 前回言及した「ひきこもり人権宣言」が昨年12月に発表されたことを踏まえ、不登校分野での人権宣言「不登校の子どもの権利宣言」と合わせて、当スタジオが実践している不登校/ひきこもり対応の理念がそれらに通じるものであることをお伝えします。

 第1部は講演。
 代表兼相談員の丸山が、ふたつの人権宣言にふれながら、そこに込められた本人が望んでいる見方や支援のあり方と目標の設定について提言します。

 第2部では、ZOOMの機能を使い「対談」と「座談会」というふたつのグループに分かれて分散会を行います。
 どちらのグループも前半は話題提供、後半は参加者全員との対話です。

 毎回丸山と同じ「不登校/ひきこもり状態の“経験者相談員”」をお招きしての「対談」を行うグループ。今回は宮崎市で丸山と同じ約20年間ひきこもり状態などへの相談や支援にたずさわってきた聞風坊(もんぷうぼう=ペンネーム)氏をゲストに迎え「自助会の魅力」「支援機関のあり方や利用を検討するにあたっての見方」などを当事者視点で語り合います。

 当スタジオが毎年通年開講している連続講座「ヒュースタゼミナール」の修了者が語る「座談会」を行うグループ。今回は、昨年度の修了者(4期生)のうち親御さんと行政機関の心理職のおふたりが、同ゼミのなかの1回で講師をつとめている割田大悟氏の解説と進行により、不登校・ひきこもりを学んだことで何がわかりどう活かしていきたいかを語り合います。

  “講師・対談者・ファシリテーターが全員元当事者” という徹底したキャスティングによる “不登校・ひきこもり入門” と銘打った本イベント。
 不登校/ひきこもり状態を理解したい方はもとより、見方・対応のあり方・支援機関の判断基準を知りたい方、ご参加のうえ考え合ってみませんか。

 詳しい開催要項は、下記リンク先ページでご覧のうえ、よろしければお申し込みください。ただし、今回はオンライン開催のため事前申込を原則としておりますのでご了承ください。

 追ってさらに詳しい情報をお伝えしますので、今後とも本欄にご注目ください。


↓「Peatix」に掲載した開催要項を見る
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「不登校・ひきこもりセミナー2021」報告

2021年08月08日 16時28分45秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 東京オリンピックが最終日となった本日、いかがお過ごしでしょうか。

 さて、2か月半以上経ってしまいましたが、当スタジオ最大の年次イベントである「不登校・ひきこもりセミナー」について報告いたします。
 去る5月22日(土)に4回目の開催となった今回は、初めてオンライン開催となりました。
 全国どこからでも参加できるとあって、定員を超えるお申し込みをいただく(欠席者が数人出て定員内に収まる)盛況でした。また、当事者経験者や家族以外のご参加が約4分の1に達したのも初めてのことでした。

 前回も取り上げた、ひきこもり状態の人への暴力的詐欺的な悪質支援業者やその報道をめぐる問題。今回はそれを受けて悪質支援業者やそれを取り上げる報道に共通する「学校/社会の側に立った不登校・ひきこもり論」に対抗しうる「本人の側に立った不登校・ひきこもり論」の旗を立てる内容をめざしましたが、すべてのプログラムを通じてそのようなイベントにすることができたと自負しています。

 第1部は講演。『不登校・ひきこもり対応に物申す~“復帰ありき”への対案~』という戦闘的なタイトルのもと、代表兼相談員の丸山が話しました。

 まず、いつもどおり本人の心理を説明するだけでなく、それと家族・支援側の見方や対応方針との食い違いを明示しました。次に、悪質支援業者に頼らないで済む対応を提言。「悪質支援業者に共通する不登校・ひきこもり観」、去年の「特別定額給付金」、おととしの「登戸バス停通り魔事件までの川崎市の相談対応」と、具体例を挙げて本人の心理や人 権を尊重した対応・支援のあり方を伝えました。

 アンケートには“「引きこもりは生きざま」というワードに驚きました”という支援者の方や“「ひきこもり状態の人の心的世界」を知らずして支援を語ることはできないのだと、目から鱗が落ちた思いがしました”という新聞記者の方のご感想が見られました。

 第2部は自由選択の分散会。丸山と同じ“経験者相談員”を招いて行う「対談」では、依存症やひきこもりの分野で本人と家族の相談などにたずさわりながら「ひきこもり人権宣言」の起草に取り組んでいる当事者グループの共同代表である藤原秀博氏を招いて話を聴きました。
 氏は「家族はなぜ悪質支援業者に依頼してしまうのか」「悪質支援業者はどうして生まれるのか」「本人と家族に必要な支援者とはどんな存在なのか」を分析し「愛」をキーワードにした家族論や対応・支援論を展開しました。
残った時間で互いの共通項を確認し合いながら、参加者の質問に答えました。

 アンケートには“藤原さんも丸山先生と考え方は同じであり、第1部で学んだ上で対談を聴いたことで、さらに考え方についての理解が深まりました”という相談従事者の方のお声がありました。

 当スタジオが毎年通年開講している連続講座「ヒュースタゼミナール」でゲスト講師をつとめる割田大悟氏の進行で、前年度の修了者のうちふたりが語る「座談会」では、氏が本人の側に立ったひきこもり論として「リカバリー」という考え方を紹介したあと、元当事者の方と居場所運営者の方への質問を通じて、各人の不登校・ひきこもりへの関わり、ゼミの内容や受講して丸山から受けた影響、などが語られました。

 アンケートには“割田さんの「回復」と「リカバリー」の違いが明確に分かりました”という当事者の方の納得感や“もう少し当事者としての話を伺いたかった”という行政職の方の不満がうかがわれる記述がありました。

 初めてのオンライン開催でしたが、ZOOM操作に熟練している方がスタッフのトップに立ってくださったおかげで、安定して運営することができました。ご出演の皆様とご参加の皆様とともに、スタッフの皆様に厚くお礼申し上げます。

 台風が到来している折、お気をつけてお過ごしください。
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