よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

コモディティの気品溢れる風景

2006年11月26日 | オープンソース物語
決して贅沢ではない。まして華美でもない。でも気品に満ちた光あるれる風景がテーブルクロスの上にひろがっている。どこにでもあるようなフランスパン、ワイン、そしてグラス。ただそれだけのコモディティ=汎用品の風景だ。

小奇麗なテーブルクロスのうえに決して高価ではない日用品が端正に配列され、燦燦とした明るい陽の光を受けて、今にも楽しそうに笑う人々がテーブルに着きそうな、そんな気配に満ちている。

作者との創作意図とは別に、この絵にはオープンソースのひとつの姿を見る思いがする。かつては高価だったプロプラなソフトウェアがオープンソース運動によってコモディティ化し、どんな組織の日常でも利用可能なものとなる。ファインチューニングされたスタックのは、さながらコモディティを置きしつらえるテーブルのようなものだ。そんなテーブルの上には決して贅沢ではないが、趣味のいい品々が並ぶ。

食卓に並べる品々を選びメニューを作るのは食事をする人々の責任だが、この絵のように安いながらも安全でおいしい食物を選び、ならべるサービスがあればなおいいだろう。どのお店で買えばいくらするのか、お店の評判はどうなのか、品々に対する世の中の評価はどうなのか。

スタック・サービスが米国では急伸長しているが、成長の原動力となるユーザニーズは、案外この絵に象徴されるような素朴なものである。

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